葉音日記
 
  はじめに >>>
  事件の多い私たちの日常を、日記風につづっております。
優しくそよぐ葉ずれの音のように、皆様のお耳に届くと嬉しいです。
葉音がつづる、波乱万丈の日々、お楽しみくださ〜い!
 

2023.4.25>>>
引き続き、先生からは、新大阪のホテルのリニューアル現場の家具一式を、あれこれとご依頼いただいているのですが、世の中建設ラッシュのようで、原材料の材木が、なかなか入荷致しません。
その合間にも、他のお仕事を、せっせせっせと、精一杯努めつつ、現場納品までの、わずかなチャンスを逃すまじと、大阪の国立国際美術館のPicasso展へと出向いてまいりました。(タイムレスの市村さんから割引券をいただいたしね〜!)
大好きなピカソだけでなく、その時代を取り巻く、クレー、マティス、ジャコメッティの作品も併せて鑑賞でき、かなり厚みのあるステキな催し展でした。ピカソの絵はもちろん良かったですし、クレーもすごくよかったなぁ。
ジャコメッティの造形物は、大人になった眼で、まじまじ見ると、やはりホンモノは、身体に受ける静かなるエネルギーが、何とも言えぬ迫力で、胸の奥底への響きが、ズシ〜ンとした衝動で残り、こういった体験が、美術館へと足を運ぶ醍醐味ですし、元気の源となるのだなぁって、改めて感じ入ったりもしました。
子供の頃は、ピカソの描くニワトリの絵が、気に入ってたコトや、クレーの画集もそういえばお家にあったはずって…様々な想い出も甦り、とってもリラックスした貴重な自由時間を満喫できました。
ランチは、目まぐるしく変化している地下街へ。神戸っ子は、南京町もあるし、町中華が充実しているので、大阪では、定番の粉もん系か、年齢的には、胃を気遣ってあっさり系の食事を摂ることが多いのですが、551のレストランの行列に、ついつい惹かれてしまい、気づけば列の後ろへ。日頃は、並んでまで食べる何てことは、ほぼしませんが、こんな機会でもないと、手土産以外に食す機会は二度とないのかも!?って思ってしまいまして?。
ランチは、品数も量も多く、光司さんは、もう動けないってくらいに食べてましたけど。待ち時間から、たぶん、観光客であろうお客様が、店員さんを質問責めにしている様子を観察しているだけで、すンごく、面白かったです。普段出会うはずも無かろう方々と、時間と場を共有出来て、久しぶりに、食の街大阪を堪能してきました。
芦屋とは、桁違いのたくさんの人々で溢れ返っているオオサカは、めちゃくちゃエネルギッシュで、若かりし頃と全く変わらず、すごく刺激的…なにわパワー全開でした。
やっぱり、たまには、街中へもお出かけしないとアカンって事ですねっ。
 

2023.4.14>>>
私が、十代の頃の日本は、「オカネモチニッポン」って呼ばれていた上昇気流に乗りまくった時期でもあり、いけいけドンドンの雰囲気がアリアリで、なんだか世の中全体が、常に、浮ついちゃってる様な…ザワついているような、今思えば、そういう時代でした。
大阪の万博が、後二年と聞いて、そんな70年代の儚い青春をちょっぴり思い出しました。
この先の世界が、一体どうなってゆくのかなんて、誰にもわからないけれど、何もせず憂いてばかりで、時の流れを待つよりも、今を楽しむってことの方が、やっぱり勿体無くない生き方のように思えますので、どんどん前へと進んで行こうっと!

さて、今回の五島列島の旅は、まさに波乱の連続で、あらかじめ、工具などは、ヤマト便で送っておき、私たちは、初めての飛行機便で、福江島へと渡りました。
長崎から離島へと渡るプロペラ機は、むか〜し、佐渡島へ、一人旅した時に乗った飛行機を彷彿とさせるとってもカワイイ小さな機体で、あっという間の瞬間移動で、島民に戻れた気分。
第一便で、到着していた先生達とも合流して、またまた新しくお会いする皆様方とも触れ合って、美味しいキビナゴのパスタでお出迎えがあり、濃霧で飛行機が飛ばない!っていうアクシデントにより、一旦、お別れした前日からの宿泊の皆様ともまた再会し、ひっそりとした予定の夜の宴が、大団円の酒盛りと化してしまったのでした。
夜の鍋パと大合唱隊の合同練習?こういったことがあまり経験のないワタシですが、皆さん、良き声の持ち主様ばかりで、その歌声たるやすご〜い迫力と響き、肌に直に伝わるような胸高鳴るビシビシくる感動があり、にわか合唱隊とは思えぬほどの完成度の高さに、思わず、謎の涙が溢れ落ちそうで、胸がいっぱいになるほどでした。
呑んべいの岡田くんも先生も、夜更けまで、若い方共々、いろんな話に花を咲かせて、面白い語り場の空間を共有でき、またまた楽しい思い出がひとつ、私たち夫婦の一ページとなり、感謝しています。
ただ、そんな子供達世代の人々と話していると、ついつい昔の園児ちゃんと重ねて見てしまう癖は抜けず、あ〜あの子に雰囲気がとっても似てるなぁなんて、不思議なデジャブな体感もあり、巡り巡って、いろんな思い出が頭の中を過ぎって、幸せのドーパミンが、わしゃわしゃと脳みそに降り注いでくるかのようでした。
五島に行くと、なんだか懐かしいような、シアワセな穏やかな気持ちでいっぱいになって、心落ち着く気がいつもしています。
ルーツを思い返せば、鹿児島の父の親戚筋が下甑島だったと聞き及んでいるので、たぶん私は、島時間で居ると、ゆったりホンワカした思いに浸れるのかもしれないなぁって、自らに納得できた、そんな島ふたたびでした。
 

2023.4.7>>>
いくつになっても、初めて!の体験は、ワクワクするものなんだなぁって!!
今回は、私(ワタクシ)道を、アスファルト道路に舗装するという工事依頼を致しました。いつも光司さんが、ローラーみたいな機械で、道路が荒れる度に、砂利道の凸凹を必死のパッチでパンパン平らにしていたのですが、アルゼンチンアリの対策のこともあって、この際、アスファルトに舗装してしまおうということになりました。
一体、アスファルト工事がいくらするものだか??知らんでしょ?知らんやぁん!
こういう時、ネット社会は、なんと便利なものだと知りました。ふ〜ん、思ったより、なんとかなる金額かも。個人で支払うには、確かに大きな工事代金ではありますが、この先、ずっと、道路の凹みや砂ぼこりやアリンコの被害を免れるのかと思うと、そう高くない気もしてきて、やっちゃおうぜということになりました。
北海道の隅々で、家族総出?でもしかしてやってる??って感じの、道路工事を見てきたので、二、三人?せいぜい五、六人で、工事の人がやってくるのかと思いきや、わぁ、すっごい多人数!!これくらいの規模の砂利道は、一気に片付けてしまうようです。
想像以上に若い人もいっぱいいるご様子で。女の人もいたし…後から、十時のオヤツを持って行くと、若手の方々は、外国の方がたくさんでした。わぁ、日本の現場は、もはやいろんな職種で、たくさんの海外の人たちに支えられているんですねぇ。アスファルト工事は、流れるような手順で、進んでゆき、お三時のおやつの頃には、ぼちぼちお片づけモード、すでに、めっちゃ綺麗な道路が出現していて、プロフェッショナルなお仕事に感服です。
これだと、安いくらいかもと思えるほどに、工房横の裏の駐車場への道は、ピカピカに光輝き、我が家の桜吹雪が舞い踊っておりました。美しいアスファルトが凄すぎて、カンドー!!
とってもとっても楽しい工事現場の見学でした。
 

2023.3.20>>>
子供の頃は、どちらかというと、大人になんて、なりたくなぁ〜いって、よく叫んでおりました。歳を重ねるにつけ、イヤな大人も確かにいるっちゃいるけど、かっこいいい大人や素敵だなって憧れる先輩方にも、たくさん出逢えるってことが、だんだん経験値として、胸に沁みてきます。
特に、我々、自由業的木工家ともなりますと、異業種でお会いする世界は、多種多様、年齢も性別も様々な人たちであり、出会いの分だけ、お付き合いの幅も拡がってゆきますし…ご縁ある人々とは、永きに渡って、お世話になってゆくものなんだなって実感もしています。
子供時代「この人、なんやねん」って、思ったような人は、自分が大人になっても許し難き蛮行だったりするものですし、結局のところ、大まかな性格というか人生訓みたいなものは、未来永劫、あんまり変わる事は、ないのかもしれませんよねぇ。
ただ楽しく、ただ笑って、毎日を生きていければいいのだけれど、波乱含みの人生においては、思わぬ不条理に遭遇してしまい、抗う気力さえ奪われてしまうこともままあるものです。

さて、弥生三月も、動きに動いています。実際、私の方の両親は、築地本願寺に祀られておりますので、七回忌は、いざ東京へでした。今回は、暑いくらいの上天気。甥っ子のお嫁ちゃんにも初めて会えましたし、姪っ子にも、薬剤師さんに、目出度くなれたお祝いを、直接、手渡すことが叶いました。
みんな揃っての会食は、銀座のお洒落なビルにて、久しぶりのゆったりとした空間でのフレンチ〜メインのお肉も食後のデザートも、超絶美味で、大満足のフルコースを戴きました。
甥っ子夫妻は、コロナ禍で、今の時代を反映してか、結婚式も行わなかった訳ですが、もうすぐベイビーちゃんも産まれるそうな。あっという間に、弟夫妻は、ジイジとバアバになるってことだねぇ。
後日、甥っ子とは、LINE友達になって、ウエディングフォトも送ってもらいました。とてもお似合いの二人に、心がほっこり、幸せのお裾分けをしてもらって、ふんわりと、春の風みたいな優しい気持ちでいっぱいです。
こういった冠婚葬祭でもなければ、親戚筋も集まったりしませんから、ある程度の儀式的なことは、集いの場として、とても貴重な時間なんだなって、改めて、両親にも想いを馳せる温かなひと時を過ごせました。
それにしても…東京は、相変わらず、人、ひと、ヒトだらけっ。
特に、外国の旅行者は、本当に多くいらして、旅行支援のお金を頂いて、東京タワーの上の方まで登ったのですが、ほぼ周りは、海外からの観光客に囲まれておりました。老舗のお蕎麦屋さんで美味しいお蕎麦をすすったり、初の豊洲界隈で、日本酒を飲みまくり、ベイエリアの夜景が綺麗な露天風呂も堪能し、お上りさん気分をしっかり満喫してきました。
大きなホテルだったので、チェックインが大行列で、(旅行支援のお金の戻し?のせいか、機械が作動してなかったし)とんでもない目に会いましたが、朝食バイキングはありとあらゆるいろんな種類を豊富に選べて、豊洲市場の海鮮もとっても美味しかったので、これもまた、良き思い出になることでしょう。
そんなアレコレを振り返っているまもなく、第三弾、五島への旅日程も押し迫ってきています。
せっかく福江島に、もう一度行けるチャンスですから、お仕事の方は、さっさと頑張ってもらって、今度こそ、島巡りをめいっぱい楽しめたらいいなぁって願っています。
中村先生のリクエストで、岡田クン、またまたギター持参となりました。わぁ〜い乞うご期待!!
 

2023.2.22>>>
頬に優しく温かく…じんわりと光穏やかな日差しを受ける今日この頃。
お庭のスノードロップの蕾みも膨らみ始め、春の訪れの近いことを知らせてくれています。
事務仕事も少しばかり、ゴールが見えてきて、ふと、犬のグレちゃんのことや亡き父や母のことが、ボンヤリと頭に浮かんでは消えてゆきます。
気づけば一月はあっという間に過ぎ去ってしまい、岡田の父の四十九日も無事に終えることが出来ました。
和室の珪藻土を塗り替えたので、清新な空気の中で、法要を執り行うことが出来、ほっとひと心地ついた気が致します。
親を見送る年齢となり、自らの老いさえ時折感じてしまうこともありますが、空の上から見守ってもらって、もうひと踏ん張り、日々の暮らしの繰り返しを、健やかに楽しんでいければと願っています。
さて、細々とした、目の前の仕事に追われている工房では有りますが、出来上がった家具をご納品に行ったり、他社様から依頼の家具修理に奔走したり、庭の片付けも気になるけれど、来月には、私の両親の七回忌もやってきますし…いろんな物件が、右往左往しつつ、進行中のようだし、相変わらず、ぐるぐると目まぐるしい日々が、今年も続いていくんだろうなぁ。
芦屋イズデザインの水漏れは、なんとか止まったようですが、天井が全体的に剥がれ落ちてきそうで、すごく危うい感じではあります。いよいよ、マンション全体の大規模改修が、三月から長期に渡って始まりますので、その間に、お仕事と並行して、しっかりお店の手直しもできるといいのだけれどね〜!!
 

2023.1.22>>>
2023年、ぴょんと跳ねたい卯年の始まりです。今年は一体どんな年となるのやら。
年末に、岡田の父を見おくり、少しボンヤリと三が日を過ごした感もありましたが、光司さんは、休み期間でないと出来ないという訳で、三日には、芦屋の永来権さんのテーブルと椅子やらの店舗メンテナンスに出かけてゆきました。
まぁ、動いていた方が腰にはよさそうなんですが、結局、寒さと疲労の蓄積?によるギックリ腰気味が、お正月中、ずっと続いていて、早々に、針治療に駆け込む、ほぼ変わらずの新年の事始めとなりました。

もう28年、まだ28年の胸塞がる思いの消えぬまま、底冷えの震災の朝を、生きて、私たちは迎えることが叶いました。
過ぎ去りし日々に、友や家族、瓦礫の街並み…様々な思いを巡り巡らせ、自分の真ん中あたりに気合いを入れ直します。
さて、四十九日法要を迎えるために、実家のプチ改装(主に、珪藻土での壁塗り)を皮切りに、昨年以来お待たせしているお客様のご依頼も、もちろんのこと同時進行にて取り掛かり、お仕事は、順調な滑り出しにて、平和な睦月が始まっています。
しかしながら事務方としましては、確定申告に向けてまとめる書類に大わらわで、この時期は、やっぱり頭の中がちょっぴりバクハツっていったところかな。
たぶん、否、きっと…2023年も、いろいろ起きるであろう想定外の毎日を、何とか無事に乗り越えられますように。
そうして、新たな出会いとワクワクする出来事にもたくさん遭遇出来ますように。
体調管理には十二分に気をつけつつ、誰かに喜んでいただけるお仕事を、今年も、誠心誠意、朗らかに、めいっぱい楽しんで、頑張りたいと思います。
では、皆様、本年もどうぞよろしくお願い致します。