葉音日記
 
  はじめに >>>
  事件の多い私たちの日常を、日記風につづっております。
優しくそよぐ葉ずれの音のように、皆様のお耳に届くと嬉しいです。
葉音がつづる、波乱万丈の日々、お楽しみくださ〜い!

 

2012.12.23>>>お庭のモミジが真っ赤に染まり、芦屋の銀杏並木も輝く、大好きな季節は、毎年の事ながら、レレレのおばさんになりきって、店前や工房の溝の葉っぱ掃除が、せっせせっせと続きます。でも今年は、瞬くまに冬将軍がやってきて、秋の気配を十分に堪能するヒマもなく、本格的に真冬並みの寒さへと、突入しちゃいましたね。まっ、北海道のマイナスの世界で、いつ来るのやらわからない…バスを待ち続けた悲しいあの日を思い起こせば、ぜ〜んぜんへっちゃらなんですけど。そういえば、昔は、北海道にしか売ってなかったような、モコモコほっこりのボアブーツ、こちらでも当たり前みたいに、履くようになりましたねぇ。(もちろん、温かいので、私も重宝しておりますよ…)
さて、12月に入って、我がイズデザインは、納品ラッシュが続いております。
ずうっ〜と、長らくお待たせのお客さま達のあれもこれも…階段の手すり、スツール、収納本棚、テレビ台に大きなベッド…、一気に製作、怒濤の納品!!ほぼどれもがすべてオーダー仕様なので、時間がかかるのは致し方ないのですが、結局、年内にはお納めきれないお客様も続出!?の気配です。申し訳ありませんが、素直にご勘弁いただいて、また、来年も必死のパッチを続けることに致しましょう。
一年が、あっという間だと感じるのは、年々、能力が落ちてきているからなのだと、聞いたことがあるのですが、ふと目にするテレビ番組が、もう一週間経っちゃったのかぁと思われることもしばしばで、月日の過ぎ行くのが、ほんと早くてオソロシイほどです。年賀状を準備しながら、喪中のはがきが届くたびに、とても切なくやるせなく…、今ある時間を大切にしなくちゃいけないなぁと、しみじみと感じ入る年の瀬です。
これから何度も足を運ばなくてはいけないキッチン取付けの新築現場は、予想通りに年を跨ぎそうですし〜腰を労りつつも、楽しんで!年末ギリギリまで残りの日々を、精一杯務めたいと思っています。
辰年に出会った皆様、本当にどうもありがとうございました。大変充実した2012年を過ごさせていただき、幸せいっぱいに、たくさんの家具を製作することが出来ました。
この出会いとご縁を大切に…引き続き、ご愛顧頂けますように。

芦屋イズデザインの年末は、28日(金曜日)まで。大掃除が終わり次第、早めに帰っちゃう予定ですので、ご了承のほど、どうぞよろしくお願い致します。
年明けは、2013年1月10日(木曜日)から、通常営業とさせていただきます。
では、皆々様、良いお年を〜!!
 

2012.11.9>>>LIFE&DESIGN2012の「木人展」のDMが送られてきて、びっくり!家具の写真に混じって、光司さんの顔が、載ってあるやん…二人して思わず絶句してしまいました。掲載誌からの引用写真となりますが、取材当日のあの暑い夏の日、天パの頭は、まるで、海苔を貼付けたよう…。あ〜あガックシ…もう少し、かっちょよく、サラリとした髪型で、写っていたらよかったのにねぇ。あまり参加メンバーが集まらなかったのかしらん!?木工を始めてから、幾度もDMを作ったけれど、自分の顔は初めてやなぁ〜と、自身もかなり困惑気味。まっ、あんまり、本人が思うほどには、注目もされているわけではなかろうと、催しものには、あまり参加できずじまいで…佳境だったリフォームや新作椅子の図面、お見積もりなどと、あれこれ目の前のことをこなしている毎日でした。
そんなこんなで…しばらく、バタバタばかりでおりましたら、気づくとアッという間に、11月に〜!!
今夏は残暑が厳しかったせいか、なんだかひとっ飛びに、秋が訪れたような感覚です。公園のグランド沿いにそびえ立つ、楓の街路樹は、赤やオレンジ、黄色のグラデーションの葉っぱを揺らせて、風も秋色。グレちゃんの散歩も、今が一番気持ちいい季節かな。
なんとか、大掛かりな一戸建てリノベーション物件も終わり、後は、施主様のお引っ越しを待つばかりとなりました。見学にお伺いすると、光司さんの手の掛かった場所がいっぱいあるので、我が家の如きの寛ぎ感と心地よさでいっぱいです。うちより、遥かにゴージャスですけどね。また、写真をアップしてもらわないといけませんが、目白押しの急ぎの仕事に、てんてこ舞いの様子なので、これまた、いつになることでしょうか??。
そんな折、仲良しの元園児ちゃんから、「産まれた〜!」とのメールあり。彼の選んだ奥様は、私の私淑する大好きな作家の先生と同じ誕生日だったので、なぁ〜んか嬉しいって思っていたのだけれど、産まれた赤ちゃんは、なんとまぁ、私と同んなじ誕生日だったぁ!単なる偶然とはいえ、すっごく感激〜超ウレシイんだけどぉ!!私にとっては、忘れられない素敵なバースディプレゼントになりました。人生には、神様の仕掛けた!?こんな粋な計らいが隠されてる事って、確かにあるような気がします。どうかパパ同様、スクスク元気な太陽の子に育って、ハッピィに楽しく過ごせますように…。若かりし頃に、必死のパッチでおしめを替えてあげたたくさんの子供達は、続々と結婚適齢期となり、どんどん新しい命も生まれてきています。こうやって、時代は流れ流れてゆくのだなぁ。私たちも彼らの子育てに負けじと、たくさんの家具づくりに精を出すことに致しましょう。しばらく一つの所に掛かり切りになっておりましたので、かなりのお客様に、長らくお待たせのご迷惑をかけてしまっています。そういえば、今回も製作途中、何度もプチぎっくり腰が続いてました。今はなんとか、騙しダマしの状態で、それなりに…復活を遂げています。成せば成るの意気込みで、年末まで、突っ走ります!!
 

2012.10.11>>>金木犀の甘い香りが鼻をくすぐる今日この頃…先日は、赤トンボの群れを見ました。関西も朝晩は、ようやく過ごしやすくなり、身体もフッと軽くなったような…ほっとした気分です。さて、リフォームの現場は、佳境の日々が、連日続いております。玄関までの道のりが、少々階段になっていますので、家具の運び入れも結構キツイとか…。工房が、キッチンやドアなどの家具だらけとなり、めちゃめちゃ狭いわぁ〜となってきてしまいました。細かい棚や、把っ手など、詳細な打ち合わせになってきますと、あれもいいなこれもいいな…と、作り手とお客様、双方に迷いも生じてきて、楽しいながらも、産みの苦しみの時が流れてゆきます。敷地面積など、たぶん同じくらいの広さがあると思われますが、工房兼自宅となっている我が家とは大きく違って、その一階と二階のすべてが、生活の場であり、陶芸の窯も入ることになったし、オーディオルームというか、音楽室みたいな部屋もあるし…、暮らしと趣味のいっぱい詰まった、なんとも贅沢な夢の空間が完成しつつあります。
人のお家をあれこれいじっていますと、だんだん自分の家も気になってきて、なんとなく、お店か自宅のどこかに変化をつけたくなってきてしまいました。でも、此処が無事終わっても、待ちに待ったご依頼ばかりで、当分そんなことは、無理なんだろうな〜。今は、ただ、いろんなスペースに、ものがキチンと収まりますことをお祈りするばかりです。
三連休の最後、和室の珪藻土塗りをお手伝いしてきました。久しぶりの壁塗りに、翌日は、やはり肩が重くなってしまいましたね。寄る年波には勝てず…といった所でしょうか。
今月は、こちらの物件のみならず、大阪は中之島で開催される「木人展」という木工作家のフェアにも参加予定です。たぶん、搬入と搬出くらいしか、ブースに留まることは出来ないのかもしれませんけどLIVINGDESIGN2012を皆様どうぞお楽しみいただけますように…。どうぞよろしくお願い致します。
 

2012.9.13>>>少しご無沙汰しておりました。またまた…私のMac君の調子が悪く、すぐに画面が消えてしまうような緊急事態に…あれこれお掃除などもしてもらったけれど、全く復活せず…というわけで、今度のは、画面がすっごく大きなMacくんがやってきました。(もちろん中古をゲットしてもらったのですけど…)小さな字が見づらくなってきた私めには、ちょうどいいのかも。…というわけで、葉音日記もさぼり気味でした。すみません。
一軒家のリノベーションは、お家が大きいってこともあるけれど、大工さんがよその現場で、お怪我をされたり…と、波瀾万丈…紆余曲折…やはりいろんな事が、現場では!起きますね。すべて順調に事がすすんでいるとは言えないようですが、工房では、着々とモノは出来上がりつつあるようです。暑さがなかなか収まらず、体調管理もままならずといった具合ですが、後、年末まで、四ヶ月を切ったかと思うと恐ろしい限りですね。次から次に、いろんなご依頼が有り難くも続いており、秋の企画のいろんなお誘いもあったりします。最近受けているお仕事は、「すみませ〜ン、今やってる物件が落ち着いたらということで〜」とへらへらと言い訳ばかりの毎日です。そんな我がイズデザインの諸事情をしっかり受け止めて、のんびり待っていてくださるお客様ばっかりで、ほんとよかったわぁ。みんなめっちゃエエ人ばっかりやなぁと、いつも二人で晩ご飯食べながら、感謝の念をお送りしています。
今、やらせていただいている物件は、我が家で諦めたいろんなこだわりを総て詰め込んでおり、ドアの把っ手ひとつに至るまで、凝りにこって選んでいます。もちろんオリジナルな、手の込んだ製作物もたくさんありますし、和室の珪藻土は、お客様と一緒に塗る予定なので、久しぶりの壁塗りにもわくわくしています。但し、光司さんは、お仕事がハードになるにつれて、「腰痛い」も連発するようになってきました。満身創痍の日々が続きますが、皆様の夢の実現に向けて、ひたすら手を動かしてゆきましょう。ガンバりまっす。
 

2012.8.9>>>お庭の水まきの向こう側を優雅に飛んでいる、トンボを発見しました。立秋がきて、朝晩はほんのちょっぴり過ごし易くなって、知らず知らずに、秋の気配も近づいてきている予感です。流れる雲の形も、少し変わってきたみたい…。でも、まだまだ厳しい残暑は続いていますね。熱き戦いが繰り広げられているオリンピックのテレビ観戦で、我が家も少々、寝不足が続いています。この暑さに負けじと、イズデザインのお仕事の方は、リフォームの物件も、テーブル、ソファや収納棚もと…、あちらのお客様、こちらの家具たちと、頑張って製作し、出来た順に、せっせとご納品にでかけています。最近は、若い方のお宅に行く機会も増えました。(ただ単に、私たちが年寄りになってきただけかもしれないけど…)
新婚さんのお家など行くと、なにもかもがまっさらで、新鮮〜!何もない部屋に、少しずつ家具を買いそろえていったあの日のことが、ついこの間のことのように思い出されますねぇ。十年なんて…二十年だって…、不思議なほどに、アッという間に過ぎていってしまうものなのだ。子供の頃は、想像もしなかった大人の世界を生きながらえておりますと、与えられた時間を、ただひたすらに過ごすうちに、時は流れゆき、あ〜おもしろかったと言えることのみが、何よりの幸せの時間なのだと…改めて気づかされる毎日です。さて、今夏のイズデザインのお盆休みは、12日よりとさせて頂きます。工房は、例年の如く、ほぼ全力で駆け抜ける感じでおりますので、まっ、私とグレちゃんが、のんべんだらりとぐうたらに、過ごす事になるのでしょう。18日の土曜日から、通常どおりの営業に戻ります。では、暑さ厳しき折、皆様、どうぞご自愛くださいますように…。
 

2012.7.5>>>私はお留守番だったのですが、光司さんは、今年もまた、旭川の家具展に参加してまいりました。
昨年、旭川の国際コンペのファイナルに選ばれた、チェア「RIN」が、匠工芸さんでの商品化に向け、走り出したのです。昔から、作る人だった光司さんは、「でざいなー」ってどうやってなるんやろなぁって、よく言っていたけれど、いよいよ本格的に!?デザイナーとして名を馳せる事になるのかなぁ。売れるか売れないかは夢のまた夢として、大きな会社で、自分のデザインしたものが、ひとつの作品として確立し、世に出ていくということは、デザイン畑を歩んでこなかったイチ職人としては、大変名誉なことと、心から感謝しています。工房でひとつひとつ作りあげてゆく積み重ねの中で、こうしてひとつでも、世間の皆様に向け、商品化され認知されていくというのは、隣で見ていてなんだかすごく不思議な気持ちです。
月末は、初の試みのガラス塗料で仕上げた小物たちをお納めし、椅子の納品もあちこちあったし、村澤一晃さんの講義を神戸の芸工大で聴講させていただいたり…と、いろいろ忙しくしているうちに、七月に突入ですね。今年もあっという間に半分終わっちゃいました。
一戸建てのリフォームは、話し合いを重ねるうち、だんだん大掛かりな解体へと話は進んでいき、大工事になっております。我が家もそうでしたが、古いお家というものは、あちらが綺麗になるとこちらも気になり…、すべてをどんどんリニューアルしたくなってゆくものなんですよね。納得のいく心地の良い空間は、人をゆるやかに柔らかくしてくれますし…、長い目でみると、少しずつ直すよりも、いっぺんに手直ししたほうが、バランスもよく、暮らし易くなるのでは…と思っています。
ちなみに、先週アップした記事中の、マッサージチェアは、やっぱりリビングに、すぐに!やってきました。結局、医療用メーカーの椅子をチョイスしたのですが、なんじゃこれぇっていうくらい気持ちイイ代物です。たった15分コースでも、グリグリゴロンゴロンと、肩も背中も脚までも…、終わったあとのシビレ感が、もぉ~たまりません。結局、私自身も毎晩、マッサージチェアのお世話になっている始末。グレちゃんもお気に入りのようで、革をペロペロなめて、丸く鎮座して休憩しています。心地よき場所は、動物の本能として解るのでしょうね。あっ、それから…上野のパンダの赤ちゃん、お誕生おめでとう!…その前に、グレインちゃんも、六月三十日に、目出度く四歳になりました。こちらもおめでとう!
 

2012.6.21>>>高層マンションの最上階を仰ぎ見ながら、あの一番上の部屋って、一体どんな風になっているのかしらん…と、積年のナゾが一気に解けるかのような、テーブルのご納品に行ってまいりました。オーナー専用駐車場から専用のエレベーターでストンと上まで…わぁ〜オ。結婚以来、ずっと廃屋の一軒家暮らしに馴染んできましたので、今様の暮らし向きには、田舎者丸出しできょろきょろとしてしまいます。玄関もエントランスもすっごく広くて、迷子になりそう〜ここまでくると、マンションの中にいる感覚が全くもってありません。淀川沿いの立地は、近くに遮る建物がないということもあるのでしょうか、リビングから眺めみる景色は、まさに壮観。あいにくの天気だったのですが、曇り空の果て…遥か彼方に忽然と現れし大阪のビル群は、まるで映画のワンシーンのよう。オーナーご夫妻が、気さくにいろいろとご説明くださって、とっても楽しいご納品となりました。(納品に伺ったというより、絶景を堪能しつつ、美味しいコーヒーを御馳走になってきたという感じなんですけどね…)バルコニーもすご〜く広かったのですが、お庭の植栽もとっても素敵にされてましたので、工房の屋上やら、駐車場上の三角地帯のバルコニーもなんとかせねば!と、様々なシチュエーションを我が家に置き換え、かなりの刺激も受けてまいりました、光司さんは、喜多さんデザインのマッサージチェアが、腰のためには、やはり必需品だ!と感じたらしく…ご主人からあれこれアドバイスを承っておりました。帰宅後、早速、ネットで検索しておりましたから、また私の知らぬ間に、ど〜んと、マッサージ椅子がリビングに届いているのでは!?…とオソロしい予知夢を見ています。
 

2012.6.9>>>あちらの打ち合わせ、こちらの打ち合わせとお話を煮詰めている間に、とうとうラベンダーもいい香りを放つようになってきて、ドクダミの白い花も咲き、ユリの花の蕾みも膨らんでまいりました。裏のガレージ上のバルコニーには、西日対策と廊下の目隠しになるよう、朝顔のカーテンを!と苗を植えました。一昨年は、ゴーヤ、昨年は、ヘチマ(こちらは、あまり実がならずじまい…)だったのですが、今夏は、ブルーのアサガオで少しでも涼を感じられたら…と楽しみにしております。日に日に陽射しも強くなってきて、水やりはたいへんですが、緑の葉っぱが、どんどん色濃く鮮やかさを増して、お庭が一番気持ちのいい季節かもしれません。亀のつんちゃんの水換えと共に、朝の仕事があれこれ増えて、少し早起きしないとなぁと思い始めています。今夏も節電を心がけての家事の習慣を再び実行していかねば…と、心しておりますが朝がどうも苦手なもので、ついつい夜更かし族となってしまっていますね。
おにぎりのトレイたくさんとテーブルや椅子達、リフォームが始まればたくさんの収納やキッチン…、たぶん息つく暇もなく、すぐに新築の物件に取りかかる事になるのでしょう。…ですからという訳でもないのですが、先々月は、ツタンカーメン展を見に行ってきましたし、先月は、久しぶりに伊丹の美術館まで、足を延ばし、熊谷守一展を見てきました。エジプトは、グレちゃんのふる里??壁画には、グレーハウンドのご先祖様が、たくさん描かれておりました。椅子のルーツと呼ばれる、エジプシャンチェアもじっくり眺め回してきましたし、見所満載で楽しかったです。こちらの展覧会は、すごい人気ということで、会期も延長されたようですね。日々、仕事に追われ、お出かけする機会が減ってしまっておりますが、たまには、刺激をもらえるような時間の過ごし方をしていかないとねぇ。でも、ついつい苦手を理由に、人混みにでかけなくなってしまっているのですけれど…。
 

2012.5.6>>>春は、出逢いと別れを繰り返す時期でもありますが、会いたい人には、タイミングよく会っておかないと、突然のサヨナラはやってくるものです。私たちも大変可愛がっていただいた工務店の社長さんが、急逝されました。日本は平均年齢も格段に延びていますので、そんなことを思うとまだまだお若かったのになぁと残念でなりません。自分たちが齢を重ねた分、周りは本当に超高齢化社会をまざまざと実感する事も多く、私たちは、少し時間があけば、誰かのお見舞いか…お墓参りに…出かけている気が致します。震災以降は、もちろん結婚や出産のお目出度い事も増えたように思いますけれど、(先日は、またまた園児ちゃんが、結婚の報告に来てくれましたし……)生きている時間なんて、すごくアッという間なんだろうなぁと、喪服に袖を通す度、切々と感じ入る年頃となりました。今の時代、長生きする人は、すごく長生きなんですけど…(岡田家は、どちらかというと皆さん長命なんです…)居なくなる時はほんと、アッと声も出せないくらいですからねぇ。庭にひっそりとうつむき加減に咲いたスズランの小花や、真っ白のフリージアに心癒されるゴールデンウイークとなりました。せっかくの連休…光司さんは、ものもらいがヒドく腫れまして、眼科に駆け込み、相変わらず腰も痛いと鍼治療へ行き、連日、「歯が沁みるねん」と、五月蝿いほどです。リフォームの図面とにらめっこの傍で、私は、寝椅子にごろりと横になり、好きな読書をめいっぱい堪能…時折、グレインとの追いかけっこで、すぐに芦屋のお店に職場復帰でした。さて、緑の風も爽やかに、身体を動かせば少し汗ばむ五月に突入です。毎度のことながら…いろんなご依頼が重なってくる予感で、工房も併せての、ドタバタの日々がすぐ間近にやってきています。リノベーション物件では、レンガ造りのキッチンが、どんな風にイズデザイン仕様に変わっていくのかしらん…と、すっごく楽しみで〜す。
 

2012.4.10>>>ミモザがついに満開に!ミモザの木って、こんなに大きくなるんですねぇ。びっくりするくらいの巨木に成長して、今年は、てんこもりの花盛り。芦屋のお店にもちょっと切り花を持っていったけど、ほんの少しのつもりが、大きな花束だったので、ウインドウのディスプレイとしては、春爛漫で、イイ感じとなりました。庭の芝生のお手入れは、忙しすぎる今の暮らしには、分不相応?たぶん…やっぱり無理かもね…ということで、お庭の真ん中は、敷石と砂利でごまかすことに相成りました。でも、幼き頃に憧れていた「秘密の花園」につながる通路みたいになりましたので、これはこれでよかったかも〜。小さな妖精の気分で、ピョンピョン砂利道を飛び跳ねたら、さぞかし楽しいだろうと思われるような…私のお気に入り…素敵な小道が出来ました。桜の花びらもピンクに染まってきましたし、背の高い木々に埋もれるみたいに、小さな小花が、次から次へと咲き誇るようなファンタジックな庭を、まぁぼちぼちと目指していこうかなぁと考えております。まずは、紫外線対策をしっかりせねば…。
イズデザインのお仕事は、ひと山超えても、次の山あり谷あり…大きなお家のリフォームから、キッチン収納や、お米屋さんの小物も〜いろんなご相談で、光司さんは、連日頭を悩ませています。庭に砂利を敷き詰めつつ、ずっとずっとお待たせしていた社長さん家の新作のスツールの製作も始まりました。本人曰く、原寸図的に、ばっちりとちゃうかぁ…だそうです。ちょっと難しそうなデザインなので、出来上がりがどんなになるのか楽しみです。先日は、完成したテーブルと椅子のセットの納品も済ませました。ブラックチェリーのテーブルと黒革の椅子で、ゴージャスバージョンだったのですが、すごく喜んでいただけたので、ほんとよかったぁ〜質のいい家具が収まると、リビングは一気に華やかになりますねっ!!今後も打ち合わせがめいっぱい!続きます。お店が休みも関係なしだねぇ…春の陽気に誘われて、グレちゃんとドッグランや弓削さんちの牧場に遊びにいきたいけれど、やっぱり当分アカンっぽいですな。狭いながらも楽しい我がお庭で我慢しておきましょう。
 

2012.3.23>>>弥生三月、啓蟄が過ぎ、お水取りの声を聞くと、関西も春だわ〜って実感する気が致します。今月は、ずっとお待たせしていた、小物作りを中心に細かい手仕事を続けております。木のお皿といえど、角がピンとしてますとかなりの脅威で、ちょっと血みどろになったりもして…、ちっちゃな怪我は日常茶飯事。でもそんな時、「大きなケガしなくって、感謝感謝!」天に向かって笑うようにしています。こういう小さな傷が、大きな災いを防いでくれているように思いますので…。お祝い返しやらその他も兼ねて、たっくさん木のお皿や、新作のパテすくい?と言いましょうか、テーブルの上にちょこんと自立する、バターでもジャムでもなんでもオッケーの、匙ヘラバージョンも作ってくれました。いろいろ塗ったり混ぜたり、我が家でもお試し期間中です。先日、ウサギのパテをすくってみたら、とってもいい感じに使えました。棚の木の小物が増えると、お店番のテンションも上がって、ちょっと嬉しくウキウキです。ひと雨ごとに、陽射しも柔らかく春めいてきて、お庭の桜の蕾みも膨らみ始めました。ミモザのパウダーイエローも鮮やかに色づき、この寒波が過ぎ去ったら一気に華やかになりそう!ワスレナグサとミニスイセンも可愛い小花を、ヤン君の墓標近く…ちょこんと咲かせてくれていました。ライラックも、そろそろ芽吹き、今年こそは、芝生を敷きつめて、グレちゃんが、安全に走り回れるお庭になるといいんだけどなぁ。でもそんな願いも吹き飛ぶが如く、只今製作中のテーブルと椅子の納品を待たずして、来週からは一軒家のリフォームのお手伝いをすることになりそうです。これでもって、またしても!?自宅の気になっているあちらもそちらも…は、きっと後回しになっちゃうのでしょう。北向きのリビングなので、冬場は、ほとんどお日様の恩恵を受けることのない我が家ですが、近頃は朝食のひと時、部屋の隅っこに東からの光がほんの少し差し込んできます。グレちゃんの一番のお気に入りの場所となったクッションの上で、まったりのんびり寛いでいる様は、縁側で、ぼんやり微睡んでいるお爺チャンみたい。(顔全体に白い毛が増えて、急に年寄りっぽくなっちゃったんですよねぇ)亀のつんチャンも、そろそろお目覚めか?イヤイヤもう暫くの間…桜の葉っぱに埋もれ、寝こけておいていただけると、有り難き幸せかな。
 

2012.2.28>>>「一生つきあえる木の家具と器」のつづきを少し。著者の西川さんが、あとがきのページで、関西エリアで木を生業としている人々は、他地域に比べ、伝統文化に触れる機会が多く、なんらかの影響を受けているはず…といったことが書かれてありました。光司さんの作る家具は、「北欧っぽい」と表現されることが多々あるのですが、外国の方は、皆さん申し合わせたかの如く、「ベリージャパニーズ」と言ってくださいます。なんとなく…、彼の家具には、和の空気感があるなぁというのが、私自身も常々感じ入る所でした。そういえば…、神戸で生まれ育った子供たちは、遠足といえば、京都か奈良のお寺にバス遠足っていうのが、定番です。子供の頃から、神社仏閣に慣れ親しんだり、身近の家具からもそういった伝統技能みたいなものが、知らず知らずのうちに頭の中に…皮膚感覚で入ってきているのかしらんと…ふ〜んなるほど…と妙に、西川さんのあとがきに納得し、共感した次第です。
余談ではありますが、旭川でアルバイト先の職場の方々に、「北海道は、何処に遠足にいくのですか?」って、質問したことがあります。名前は忘れちゃったけれど、旭川からは程遠い地名をあげて、そこから学校まで「歩いて!」帰ってくるとのこと。「えっ〜!?何もない場所に降ろされて、ただ歩くだけなんですか???」「遠足でしょ??いっぱい歩くから遠足だよぉハハハ」って…。ありえへん!!お寺観て、お坊さんの話聞いてくる神戸の子供のほうが、まだマシやわって、本当にビックリでした。生まれ育った環境は、ひとそれぞれ…故郷を離れてみて初めて知ることも多かりしで、狭い日本でも地域性というものは、子供の育ち方に、そうして将来の生業にさえ、大きく影響を及ぼしているのかも…しれませんねぇ。
そんなイズデザインは、二月は、納品ラッシュでした。連日のように家具をお届けにあがり、取り付けやらで、現場を右往左往する日々が続きましたが、なんとかちょっぴり落ち着いたかな。早速、駐車場の屋根の雨漏り修理と、グレインの爪きりを気にかけておりましたので。まぁこれで、次の現場が始まるまでは、長らくお待たせの小物や別件の数々の家具のお客様のご依頼に専念出来そうです。お正月に風邪をひいたばかりだったですが、今月も(二人とも!)インフル?だったのかも?に罹りました。まだ時折、咳が出たりも致しますが、ようやく、お庭のスノードロップが、淡く白い花をちょこんと咲かせて、我が家に春の訪れを知らせてくれました。体調を整えて、お待たせの家具製作を続けていきたいと思います。
 

2012.2.3>>>昨年新築のお客様のお家に、新年会と新築のお祝いを兼ねたお呼ばれをしてきました。こういったお誘いは、お互いの都合やら予定やら…遠慮なども相まって、なかなか実現せずということも多々あるのですが、とても暖かいおもてなしをしてくださいました。キッチン、リビング収納、ベンチや玄関まわり…イズデザインとしては、かなりたくさんの家具を製作させていただきましたので、その空気感も手伝ってか、とっても居心地よく、美味しいお料理に舌づつみを打ち、香りの良いワインをガブガブ飲んで…、和やかな時間を堪能した次第です。今進行中の物件が、何処も細かい打ち合わせ段階で、なかなか前に進まず…、トホホなくらいに、お仕事が団子状態となっており、そのため、連日の睡眠不足も重なって、光司さんともどもすっごく酔っぱらってしまいました。お恥ずかしいことに、多大なご迷惑もなんだかおかけしたようですが…施主様の所も田中先生の所も、可愛い男の赤ちゃんが生まれたばかりだったので、甘い赤ちゃんの匂いを、とってもなつかしく感じながらの集いでした。こうして時は流れ、子供たちも大きくなって、時間軸の経過をしっとり思い起こす瞬間があることは、本当に幸せですね。久しぶりに我が家でも、なんか楽しい集まりごとしたいなぁと思ってしまいました。でも、二月は、日も短く、あっという間に時間切れになってしまうので、仕事がな〜ンにも終わっていかず、たいへんタイヘンを連発しています。特に新築の場合は、お引っ越しの日程なども決まっていますので、作り付けの家具が遅れるわけにはいかず、焦ります。年度末のため、他社様からの急なご依頼もあれこれ受けていっぱいですしねぇ。「すみません、三月以降ということで…」…と申し訳なく思いつつ、うちのお客様にはすべからく、先延ばしさせていただいております。まっ、どなたもが、笑いつつ(苦笑い?)…いいですよぉ〜って、言ってくださるのが、これまたシアワセだっ!。あっ、そんな中、お待たせしてた、追加のコート掛けを取り付けに行って、いきなり壁紙剥がしてしまったそうな。もぉ〜忙しい時に限って、なぜに失敗をするのでしょうかねぇ。いろいろあるなぁ、人生は…。
それから…と、お知らせをひとつ。「一生つきあえる木の家具と器」西川栄明さん著の〜関西の木工家26人の工房から〜の本が、誠文堂新光社より、全国主要書店にて発売されました。以前、取材を受けた雑誌大人組の「木人探訪」の記事を一冊にまとめたものです。裏の奥付のページというのでしょうか、そちらには、グレインが、スツールに座ってる写真が、採用されています。全国のイタグレちゃんの代表になったような…親バカの気持ちです。伝統ある道筋の木工家の偉い先輩方もたくさん載っていて、すごく読み応えのある楽しい本ですので、皆様、どうぞよろしくお願い致します。
 

2012.1.17>>>冬型の天気図で、風はまだまだ冷たいのだけれど、頬に受ける陽射しが、ほんの少しだけ柔らかく感じ始めました。庭のミモザの葉先には、ちょっぴりパウダーイエローを纏ったつぼみもチラホラ。風冴える寒い朝にも、なんとなく…僅かに春の足取りを感じられる今日この頃となりました。けれども、今年は、全国的にも雪が多いようで、どんと積もった雪かきに追われているニュースの映像など見ておりますと、「イヤになっちゃうよぉ〜」の嘆きも痛いほどに解ります。辛かったなぁ雪かき…。降雪の多い年は、やってもやっても降り積もって、人生のすべてが重労働って日々が、延々と続きますからね。けれども、芦屋に降り注ぐ光は、北国の厳しい暮らしの皆様には、大変申し訳ないくらいに、確実に…春が一歩ずつ近づいてきていることを知らせてくれているようです。お世話になっている先生方の物件が、お正月明けと共に、一気に加速度を速め、家具部門の日程も詰まってきているみたい。工房は、古い機械を調整しつつ、だましだましの作業が続いています。そんな忙しい中、念願であった引き戸タイプのチェスト(見本となるような引き戸や引き出し付きを、ずっとお願いしていたものなんです)ようやく作ってくれました。こんな風に時折ですが、芦屋イズデザインは、ちょびっとだけ模様替えもあったり致します。個人的な今年の目標としましては、逢いたい人には積極的におでかけし、会いにいけたらと願っています。そうして再び、一月十七日が巡り巡ってまいりました。切なく時は流れてゆきますが、自身に出来うることを悔いのないように、今日の日を過ごせたらと、昨年の東北の震災以来、一段と感じるようになりました。自営ということで、なかなか叶わぬことも多かりしですが、今年のえべっさん、元旦のリベンジ?で、私の引いたおみくじは大吉でした。さて、ご利益あって、商売繁盛といくのでしょうか…ねぇ!??楽しみにガンバりましょう。
 

2012.1.8>>>2012年が、いよいよ幕開けとなりました。今年龍年は、光司さんは目出度く年男。天に昇るが如く、お仕事に邁進できますように、よりいっそうの精進をしたいと思います。(私はダメだったけど、)やっぱり今年のおみくじも大吉を引き当てて、本人は有頂天、大変喜んでおりました。でも、日頃行かないような人混みに紛れたせいか…いきなり二人とも相次いで風邪を引いてしまい、年始からじ〜っと寝正月となってしまいました。まぁ、それはそれで、のんびりまったり出来たのでよかったのですが、「これは動かないと!」というわけで、三が日が開けると、早速、工房の機械を動かしておりました。やはり職人は、貧乏性といいますか、仕事をすることで、今を生きている実感が湧くというものなのでしょうね。残念ながら、二人とも咽の痛みは、まだとれませんが、なんとか本日より、芦屋イズデザインは開業の運びとなりました。
長く仕事をしておりますと、なんとなく…依頼を受けそうな予感と、これはどうもダメっぽいというのが、解ってきたつもりでおりましたが、最近は格段に、ご依頼をお受けする確率が高くなったきたように思います。嬉しい悲鳴なのですけど…ってことは、腕が痛くても、腰が辛くても、必死のパッチ!あれもこれも頑張って作らねば〜ってことなんですよね。限られた命、きっとめいっぱい働ける時間なんて、そうそう与えられているとも思われませんので、とにかく作れるうちは作れるだけ、ご期待に応えて頑張りたいと思っています。皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。