葉音日記 | |
はじめに >>> | |
事件の多い私たちの日常を、日記風につづっております。 優しくそよぐ葉ずれの音のように、皆様のお耳に届くと嬉しいです。 葉音がつづる、波乱万丈の日々、お楽しみくださ〜い! |
2010.10.24>>>さて、第二弾のお洋服完成致しましたので、お披露目させて頂きます。 芦屋セレブ風?!ロイヤルブルーがキラリ?ンと似合っているグレインちゃんです。皆様、いかがでしょうか。少し型紙を替えてみたけど、やはり前脚の部分が、ちょっと今イチだったかも…。 |
2010.10.10>>>金木犀の甘い香りが、鼻をくすぐる優しい季節にようやく街も変わりました。 四日間の日程で、大阪で開催されておりましたリビング&デザイン展が、無事、終了致しました。 昨年、二人で見に行った際には、この世界はなんとも忙しそうで、もう私たちには考えられへんねぇ…なぁ~んて、気分的にはすっかり回避状態でしたから、まさか自分達が、逆の立場となり、参加者となってしまうとは〜と、少々ビックリの展開だったのですが…。 急なお誘いとはいえ、いざ参加してみると、あのブースこのブースと知り合いも多く、知らず知らずのうちに年月重ね、もしかすると結構、インテリア業界の人として、長くやってきているのかしらんと、再認識した日々でもありました。 私は、芦屋のお店があったので、チラリと覗いただけですけど、光司さんは、初日と最終日は、長らく会場におりましたので、新しい出会いと、懐かしい再会をいっぱい果たしたとのことです。気づけば、中堅どころの木工家となっていた事を改めて実感し、うんと若い作家さんたちが、どんどん増えてきていることも、感慨深いものがあったようです。結果的に、出来る範囲ではありましたが、若い木工家さん達といろんな業界の顔つなぎをする立場にもなっておりました。 逢いたいな~って、念じていた人たちにも、夢叶い、あの人この人と会えたようですしね。 以前、お仕事をご一緒させて頂きました渡辺篤史さんも、光司さんのこと、ちゃんと覚えていてくださったようで、講演前の僅かな時間でしたが、ご挨拶出来た事も、とっても喜んでおりました。丁度、LIFE&DESIGNの創刊号に掲載して頂いていたのですが、その記事もちゃんとご覧になってくださったようで…光栄であり、とっても嬉しく思いました。 そんなこんなで、決して遊び惚けていた訳ではありませんが、しばらく、工房を休業状態にしておりましたので、製作の方が、どど〜んと遅れてしまっています。 ふと気づけば、もう十月も随分と過ぎました。年末まで、あんまりないですね…アラアラ。 この時期は、どうしてこうも、いろんなお仕事が、重なり続くのかなぁ〜と、どちらの家具屋さんも、ほんと大忙しとなる頃なんですよね。 私も、グレインちゃんが、急に寒がりだしましたので、久しぶりに型紙を切り抜いて、第二弾の冬服づくりにとりかかっています。絶対前作より、もうちょっとマシなのを作ってみせるぞ〜と、意気込んでいる秋の夜長かな。 |
2010.9.20>>>日陰に入ると、ようやく風も秋色に感じられます。朝晩は、ぐっとヒンヤリしてきたので、ちゃんとお布団をかぶってないと、寝冷えしちゃいそうなほどですね。 先日は、現在進行中の新築物件が、無事、上棟の日を迎えることが出来ました。 紆余曲折、あれこれ在りすぎて、ここまでに至るまでにかなりの道程だったことを思えば、よかったよかった…本当に感無量であります。このまま、順調に、工事が運んでいきますように…。 近頃は、自家製天然酵母の手づくりパンを毎朝、食している我が家ですが、三宮にお店があった頃は、美味しいパン屋さんが近くにありましたので、しょっちゅう買い求めておりました。そのお気に入りで通い詰めていたコムシノワさんから、この度、独立された西川さんのお店に、(たくさん著書も出されてますよね〜)飾り棚と目隠しの建具をご納品させていただくことが出来ました。以前からのお客様でもあった設計の先生からのご紹介だったのですが、お話してみると共通の友人知人も多く、つながり続く、とっても嬉しいご縁となりました。 今回の飾り棚は、一からの岡田のデザインではありませんでしたので、いつものデザインよりも、かなりオモタ〜イ!重厚な無垢のルイスバラガン風スタイル。針に通いながら、腰の痛みを耐え忍び、一生懸命、製作させていただきましたが、出来上がった飾り棚は、お店の雰囲気にもピッタリ溶け込んだようで、オーナーご夫妻はじめ、建築家の先生にもたいへん喜んで頂けたようです。 isDesignの家具は、たいがいご納品に行くと、いい意味で、期待を裏切るらしく…想像よりすごくよかったって、言って頂けますので、そんな時は、心から光栄に思う瞬間でもあります。丁寧な手仕事を重ねるごとに、作品に力強いエネルギーが充ち満ちてきて、そんな目に見えないパワーが、心地よい波動となって、お客様に伝わっていくのかもしれませんね。 これから、新たな北野の有名スポットとなって、たくさんの人々の目に触れる事になることでしょう。その後の経年変化と併せ、皆様からの評判もとても楽しみにしています。 月末には、大阪で開催されますLIVING&DESIGNの木工作家さんのブースでの展示会に参加致します。 先月、古美術ギャラリーに納めた新作の椅子(お客様の所へは、ナラと黒の本革バージョンでした)で、イタヤカエデ&デンマークの布座の椅子をご覧いただきます。 一つ納品が終わっては、次ぎの製作に追われる毎日なので、すべての日程において会場に張り付いて…というわけにはかないと思いますが、大勢の顔見知り仲間たちとの再会も期待できますので、商談?も、もちろん大切かとは思いますけど、参加させていただくからには、めいっぱい楽しむことに致しましょう。 皆様も、お時間の許す折には、少し会場は遠いですが、足をお運びいただければ、幸いに存じます。 どうぞよろしくお願い致します! |
2010.9.3>>>九月に突入したというのに…、せめて気温30度くらいにと願わずにはいられない日々が、これでもかと続いています。 そんな暑さ厳しき中、先日ご納品させて頂いたお宅は、アンリシャルパンティエや聖ミカエル幼稚園を設計された伊東先生の物件で、やはり著名な先生の設計ともなると、空間の捉え方、バランスがとってもいい感じ。玄関のアプローチから気品に満ち、落ち着いた雰囲気のすご〜く素敵な阪急山の手のお家でした。仕事柄、いろんなお宅を拝見する機会も多いのですが、建築家の先生が手がけるお家は、窓の切り方からして、全然違いますので、やはり光の採り具合とか、回りの環境だとか…様々な視点から、その施主様に合った暮らしを考えてくださっているのだろうなぁ〜と、シロウトながら感じ入ることがたくさんありました。ほとんどの人にとって、家は一生に一度のお買いモノ。センスの合う先生との出逢いが、人生を大きく左右してしまうくらい大切なんですね…改めて胸に響きました。そんなお家に、イズデザインの家具たちが、お嫁に行くことはとっても光栄であり、嬉しい限りです。テーブルも椅子も末永くかわいがって頂けますように…。 光司サンの腰は、まだまだ本調子ではありませんが、前期の展示が最終日ということもあり、定休日に、王子公園駅近くの神戸文学館へ、「灰谷健次郎展」を見に行ってきました。椅子に長く座っているのは辛そうでしたが、DVDを見ながら、「優しさ」の授業もしっかり受けてまいりました。 先生が、亡くなって早や三年半。空を見上げては、時折、先生と話をしている私は、そんなに経ったのかと、時間の観念も薄れてしまっているようです。年譜を見ながら、そっか〜、先生が保育園を作ったのは、丁度、今の私の年齢なのか〜と、感慨深くもありました。 さてさて九月は、時間に追われるような様々な事態が急展開しています。急ぎの店舗の家具製作に加え、大きなイベントへの参加も急遽、決定致しました。やるからには、皆様からのご期待に応え、しっかり足跡を残せます様、針治療通いを続けつつ、夏バテしないで頑張りま〜す。 |
2010.8.26>>>残暑お見舞い申し上げます。 うだるような厳しい暑さが、延々と続いていますが、 庭の木陰で感じる風や、夜鳴いてる虫の音にも、ほんの少しだけですが、秋を気配を感じるようになってきました。 でもやっぱり日中は、信じられないくらいの熱波に包まれてますよね〜。駅からお店に辿り着くのも一苦労です。こんな熱帯地方のようなお天気の…いずれこんな日本がやってくるとは想像はしていたけれど、それは、ずっとずっと先の未来、私たちの世代が姿を消した後の話かと思っていたのに〜。 ほんと甘かったですね。 お盆前に、グレインちゃんのプレートをはずす手術をして頂き、ようやく先日、抜糸も終えました。要らぬ包帯もようやく無くなり、パワー全開、お家の中を走り回っています。光司サンはといえば、夏場で、身体を冷やしすぎたのか、オーバーワークが祟ったのか…、またまたまたのぎっくり腰でダウンしておりました。 あれも、これも、やらなくてはいけないのだけれど、元気を取り戻したグレインに飛びつかれる度に、症状も悪化していき、なかなか全快とはいきません。(私の予想では、お水がわりのビールもいけないのじゃないのかしらんと思っています) たくさんの皆様に、頼りにしていただくあまたの事態となっているが故に、こんな状態でも動かないわけにはいきません。結局、週末にご納品させて頂くテーブルや椅子、キッチン収納は、このテイタラクでは運べそうにありませんので、若者たちの助けを、全面的に借りることに相成りました。 これから、年を経るごとに、いろんな人々に、助けてもらう場面も増えていくのでしょうねぇ。まだまだ働き盛りだと自負はしているようですが、息長くこのお仕事を続けていくためにも、身体のメンテナンスは、日々怠ってはいけないと肝に銘じた八月が、アッという間に過ぎ去ろうとしています。 |
2010.7.31>>>いつも鹿肉をいただくお隣さんから、お庭の立派な梅をいただきました。ムムム、これは、チャンス到来!とばかりに、またしても人生初挑戦となりますが、梅干しにチャレンジしてみました。市販の梅干しは、アミノ酸など含まれていたりして、口に合わないことも多く、自然食品の梅干しは、思いのほか高価なものだったりしますからねぇ。お弁当に入れていけたら最高〜って、希望を胸に、勢い込んでやりましたけど、梅干しって、なんじゃそれっていうくらい簡単なんですね。我が家では、和歌山出身の母が漬け込んだ、いつも塩辛すぎるシソ梅干しばかりを食べさせられていた記憶がありますので、もっとむずかしいかと思っていたのですけど(あれは、失敗作だったのね…)塩入れて、浸けるだけじゃんかっ。梅酢もいい感じだし、目出度く、うまい具合に干し上がりました。そのまま食べるとやっぱり少々しょっぱいかなって思ったけれど、白ご飯で食べてみたら、許せる範囲のいい塩梅に仕上がっておりました。お初にしては、まあまぁってところではないでしょうか。干している途中、グレインに何個かかじられちまったのが、惜しかったけれど、たっくさん出来たので、大満足!嬉しい限りであります。 光司サンの作ってくれる晩ご飯は、基本的にワインメニューが多く、夕食には、ほとんどお米を食べることのない我が家ですが、お弁当のお昼ごはんには、かかさず持っていくことに致しましょう。 七月は、またまた園児ちゃんがお泊まりに来たり、お家の取材があったり、納品が続いたり…と、うだる暑さの中、なんだかバタバタしてばかりの日々が続きました。この猛暑は、まだまだ続きそうですから、梅干しパワーで乗り切りたいと思っています。 でも…こう暑くてはねぇ、張り切る心とはうらはらに、お昼寝してはごろごろ〜。夏は、嫌いではないけれど、苦手な私としましては、蝉時雨をBGMに、一刻も早く秋が来てほしいものだと節に願っております。 |
2010.7.24>>>豪雨の激しさがウソのよう、梅雨明けしてから、一気に夏晴れの毎日が続いています。 早朝からすでに暑苦しい…こんな時に限って、工房のクーラーはお機嫌斜め。ウンともスンともいわない中、蚊多しの山間で、汗びっしょりになりながら、一生懸命、製作に励んでおります。(先日、やっと電気屋さんが、直してくれたみたいだけど) こんな年もあるのだなぁと、ちょっぴり不思議にも感じるのですが、お店で、長くつきあってきた家具達が、今夏、目出度くも、あの子もこの子もと…どんどんお客様の元へとお嫁入りしてまいります。ショールームとしては、ある程度の見せ場として、現品を売り切ることはあまりないのですが、とっても気に入ってくださって!のことですから、たいへん嬉しく有り難き幸せ〜に思っております。どうか末永くかわいがっていただけますように〜。 そんな訳ですので、お店用としての作品も、ご依頼の新作と併せ、続々と生まれてくる予感??です。2010バージョンとなりますので、お店の雰囲気、空気感もまた一段と違ってくることでしょう。今後、いろいろと加わるであろう新たな家具たちも、楽しみに…心待ちにしています。 昨年から、お打ち合わせを重ね、夏完成を目指していた新築物件は、これでもかこれでもかという壁にぶち当たり、基礎の杭のこと…はたまた文化財が出土するのか?などなど様々な問題を、ひとつひとつ…粛々とクリア致しまして、ようやく、地鎮祭までこぎ着けました。ほんと、ここまで長かったですが、ホッとひと安心です。こうしてひとつの物件が、遅れに遅れてきますと、家具部門の予定は完全に狂ってきてしまい、工房は、もはや収拾がつかない状態になりつつあります。まぁ、世の中そんなに甘くはなく、順番通りに事は運ばないということですよね。それでなくてもこの猛暑で、生産能力も、かなり落ちてきていると思われます。材木の山に埋もれ、ケガなどなきよう、水分も十二分に取って、熱中症対策も万全に…お仕事に集中していってもらいましょう。それにしても、日本の夏は、どこまで暑くなっていくのでしょうか…。 |
2010.7.10>>>あらまぁ,めっちゃカメラ目線で、おチンチン丸出しなんですけど〜。でも…やりました!とうとうグレインちゃん雑誌デビューです。「大人組kansai」という関西圏の雑誌になるのでしょうか、「木人探訪」という木工家の紹介コーナーに、我がイズデザイン 岡田光司を取り上げて頂きました。本人曰く、大好きな椅子について、大いに語っております。 最近では、住空間のすべてに関わることも多いのですが、やはり椅子づくりが、木工家人生の永遠のテーマとなっているようです。自身が、腰が悪いせいもありますので、常に座り心地を重視しつつ、デザイン性、機能美に優れた椅子をひたすら追い求めています。理想の一脚に少しでも近づけるよう、日々精進しておりますが、そんな普段の想いのたけを、一生懸命(当日は、鼻炎の薬で意識朦朧となりながら)インタビューに応えたものです。リビングもなんだか明るく、ほっこりしたお部屋に撮っていただいています。やっぱりプロのカメラマンさんって、すごいのだなぁ。北向きなので、基本的には、そんなに陽の光も射さない、暗い空間のはずなのですけどねぇ〜。記事にまとめて頂くと、今までの木工家としての生活も、なんだかあっという間の出来事で、つながり続く未来のことも、何も不安に感じることもないような…、なるようになっていくものなのかな〜と、今一度、開き直るばかりです。 今月は、有り難いことに、なぜかしらねど、取材依頼も続いています。またまたせっせと、定休日ごとに、お掃除に励んでいる今日この頃。暑いので、かなりバテバテ気味なのですが、好きな仕事を生業としている贅沢を、肝に銘じて、今日一日のあることをいつも感謝していたいと思います。震災の日を思えば、たくさんの別れの果てに今の私たちがあるわけで、日常の些細なマイナスの出来事など、何もかもがたいしたことのないように思われます。いつも笑っていたら、きっと毎日は幸せなはず!そんな陽気な気分を忘れずに、肩肘張らず、身構えることもなく…川の流れに身をまかせ〜?の精神で、生きて行くことに致しましょう。 同じ夏号に、保育園時代のお母さん達が…神戸市北区にある弓削牧場の弓削さんと西村さんも載っていました。お二人とも、子供達を送り迎えしていたあの頃と…まったく全然、変わっていませ〜ん。同じ雑誌に、こうして一緒に掲載していただくこともなんだか奇遇で、とても光栄で嬉しい限りです。光司サンは、梅雨のじめじめで、腰が痛いを連発してますが、久々の凝った新作の椅子づくりに、悩みながらも没頭しています。かなり手をかけた作品となるようなので、完成が今からとっても楽しみです。 |
2010.6.28>>>最近、お店の棚には、趣味と実益を兼ねたような器や小物たちが、だんだん充実してきました。木のうつわを製作する機械も、知らぬ間に増えた工房で、大きい家具の合間に、ちょこちょこと作ってくれています。余分に一脚ずつ、追加で製作する椅子もいいものですが、様々な樹種の木の小物が、あれこれいっぱい棚を埋め尽くしてくれたほうが、お客様にも楽しんでもらえますし、何よりお店番の私が、一番テンションが上がってしまいます。なかには、サイズだけでなく、例えば、チーズを切るような…といったいろいろなリクエストに応えた木皿やトレイをつくることもあって、目新しいデザインのものも、別途出来上がってまいります。陶器の器に混じって、テーブルの上に木のものがあると、食卓もなんとなく和らぎ、暖かい空気に包まれるような…優しい気持ちになりますね。 木の器は、使い始めは、少々緊張するものですが、慣れてくると、意外にぞんざいな扱いをしても、お手入れにさほど神経質にならなくっても大丈夫なことが解ってくるのです。木肌の色つやが、だんだん飴色になってゆく過程を楽しむゆとりが、日々の暮らしをちょっぴり味わい深いものにしてくれるように思います。 それに加えて、親バカ丸出しといった調子で、グレインのあれやこれやの革製品にも手を出しています。市販のものは、作家さんとしては??今イチ気に入らないらしく、首輪もリードも全部、アッという間に手づくりしています。こっちのほうが、儲かる?んとちゃう〜なんて、冗談まじりに言ってますけど、実際、ペット産業のほうが、家具業界より、そら!いけてるでしょうねぇ。なぁ〜んて…あっ、やっぱり、関西は粉モンが一番かしらん! さてさて、お仕事のほうは、依然停滞気味の物件あり、スムーズに先行しているモノもあり…。世の中には、何かタイミングを計って事が進んでいくことが、往々にしてあるような気がしてなりません。以前、テーブルセットをご依頼してくださったお客様が、新たに、今度は小さなチェストをご依頼してくださいました。ちょっと、イズデザインっぽくないバージョンのアンティークタイプのものです。一度築いた信頼関係のもと、製作は、快調に順調に…進んでまいります。細部のディテールにもなかなか凝っておりまして、テーブルの柄とお揃いの花の彫り物も、前回同様、木彫家の先生に入れてもらいました。写真撮りのため、いったんリビングに運び入れてきましたが、想像していたような違和感もなく、我が家にとけ込んでいたので、やっぱり、同じ人が作った家具やからかなぁ〜と、作った本人も妙な納得の仕方をしていました。 お気に入りのひとつに、また加えていただけること、たいへん光栄に思っています |
2010.6.10>>>少しずつですが、庭の草花が整いはじめ、緑の風が、頬に心地よく吹き抜けています。今年は、たくさんの球根植えにも挑戦したのですが、意外とうまくいきまして、愛らしい花々を咲かせてくれました。クロッカス、チューリップ、フリージア、グラジオラスなどなど…基本は、白い色を選んで、なるべく葉っぱの緑とのコントラストが、派手になり過ぎないように…優しい花園を目指しています。 桜の木は、結構立派な木陰もつくってくれていて、グレインをお庭で遊ばせていても、シミを気にする私は、日陰に避難できるようにもなってきました。根っこがえらいことになってきているのが、ちょっぴり心配の種ですけどネ…。 でも、こんなことなら、もっと早く、あれもこれも植えておけばよかったなぁ〜と、木々の生命力には圧倒されるばかりです。その足元には、甘い香りのラベンダーが咲き始め、遠く北海道で暮らした日々を懐かしく思いだしたりもしています。ユーカリの葉っぱや薄緑の斑入りの葉を組み合わせて、お店のあちこちを飾るのもひとつの楽しみになってきました。 適当に敷き詰めていた石畳の上を、飛び跳ねるように、猛ダッシュで駆け抜けていくのが、grainのお気に入りのコースとなっていました。倉庫がなくなって、ぽっかり空いた真ん中の辺りは、石と枕木を組み合わせて、共に歩けるお散歩道みたいにしてはどうかなと考えています。デッキもあるとゆったりお茶も出来そうですし…玄関から続くアプローチは、もっと居心地のよい時間を過ごせる空間に、これからどんどん変化していくといいなぁ。夏の陽射しもかなりキツくなってきましたし、お客様のお仕事を第一に…ボチボチと、楽しみながら造りあげていこうと思っております。 それから、先週は、久しぶりに園児達との飲み会に、光司さんともども参加してきました。もはや時の流れは驚くほど早く、丁度、私が結婚した時くらいの年齢に成長しています。そろそろ子供も生まれる子もいて、(おばあちゃん度の加速は一気に増しました!)会えない子供達もいましたが、皆んなそれぞれの道を歩んで、結婚したり、仕事に励んだり…、キラキラ生きているのが、とっても嬉しく思います。 そんな中、元彼の園児ちゃんは、夢を少しずつ叶え、いよいよCDデビュー致します。オシメを替えた子の一人くらいは、世界に出て行くスターが、誕生してほしいものですね〜。過去と他人は変えられないけど、自分と未来は変えていけるよ…人生は、一度きり…応援しています。 |
2010.5.29>>>先日、久しぶりに、自宅のある工房での取材をお受け致しました。丁度、大きな機械が入って、工房内の模様替えを、あ〜でもないこ〜でもないとやっておりましたので、なんとか綺麗になった工房を写していただこうと、それはもう全力で、後片付けとお掃除に邁進する日々が続いていました。おかげ様で、ずっとこちらへ移ってからも、途切れることのないお仕事をさせて頂いている分、工房の中は、常に木屑でホコリっぽく、いつとはなしに溜まりに溜まった木の粉で、真っ白だった壁も窓も、すっかりくすんでしまっておりました。シューしゅーっ大きな音がする機械が、とっても恐いグレインちゃんは、お掃除の間中、悲しい鳴き声をあげていたそうなのですが…。でも、木の香りフィトンチッドが、短い毛並みにもまとわりついて、木の木目という名前の如く、なんだかとってもいいニオイを漂わせて、お店から戻ってきた私を、心地よく柔らかい気持ちにさせてくれていました。 曇りガラスかと思っていた窓は、「めっちゃ透明やってん」と道路から丸見えになってしまったのが、誤算だったようですけど、少しは、清潔感のある工房に戻れたのでしょうか…。 数々の引っ越しを重ね、ようやく今のお家に住むまでの経緯は、インタビューで話せば話すほど、あり得ないエピソードがてんこ盛り。あの日あの時のいろんな出来事が走馬灯のように甦り、傍で聴いている私も、ほ〜んと、いろいろあったわねぇ〜と、しばし…しみじみとしてしまいました。 カメラマンさんのリクエストに応え、grainちゃんも、なかなかのモデルぶりを発揮していました。大好きなえさにつられてのポージングでしたが、果たして…雑誌デビューは出来るのかしらん。乞うご期待! 流浪の旅人のように、一カ所に留まることなく、たくさんの土地に移り住んできた私たちですが、その時代、その暮らしの折々で、こうして受けるインタビュー記事が、これまでの木工人生と相まって、いい想い出を紡いでいってくれていることに、改めて感謝したいと思います。 さて、大掃除ばっかりしていた反動で、作業は遅れ気味です。お待ちかねのご依頼の作品をどんどん仕上げていかなくては…。人様の花粉症より、少し時期がずれての鼻炎に、かなり苦しんでいるようですが、気分を引き締め、製作モード全開です。 |
2010.5.15>>>五月に入って、急に暑くなったと思ったのもつかの間、今年は例年にない肌寒さが続いています。神戸まつりのこの時期に、長袖でいるのが、すごく不思議な気がするほどです。暑さには、めっぽう弱いほうなので、こんな風に北海道の初夏を思わせる気候は、嬉しくもあるのだけれど、一気に夏が押し寄せてきたら、どうしましょうと、ここまで爽やかな日々が続くと、ちょっぴり不安にもなってしまいますね。 今月に入り、公私共々、千客万来の様相を呈してまいりました。しなくちゃいけない目の前のことが、どんどん山積みになってきています。光司サンも、どうしよぉかなぁ?やらなあかんことだらけ…だと、少々ボー然と仕始めましたが、とにかく、イッコずつ、確実に片付けていかないと…。お店のこと、家のこと、新しいデザイン、現場の仕事、グレインちゃんの遊び相手は、もちろんのこと。身体はひとつしかないのですから、焦っても、なるようにしかなりませんけど、いろんな事って、なんだか不思議と重なってしまうものですからね。なんといっても、このご時世に、お仕事の依頼が絶えないってことは、有り難いことです。空の青さに、深呼吸して、志し高く、前へ進んでまいります。腰がイタいのなんのって言ってられませんよ〜。 |
2010.4.30>>>どうしよう〜どうしたものか…と、考えあぐねていた物置ともおさらばの時を迎えました。ゴールデンウイークを前に、薪も随分減ってきて、今なら、倉庫の中身をきちんと確認出来るチャンスかも…といういつもの勢いそのままに、思い立ったが吉日で、いきなり解体してしまった次第です。まぁ、皆様、お察しのとおり、これもすべて、グレインちゃんが、伸び伸びとお庭を駆け巡るため?それとも、もしかしたら、亀のツンちゃんの池になるのでしょうか!? 当初は、業者さんを呼んで、処理をお願いしようと考えていたのですが、雨もポツポツ降ってくるし…あっ、もしかして、これって、売れる? 捨てていただく処分費だけでも、たぶんかなりの散財となるのではと思われますので、ものは試しと、ネットで売り捌くことに〜!こちらとしては、捨てるモノなのですから、ただ同然で、もちろんかまわないと思っていたのですけど、大きな倉庫でしたし、鍵もちゃんと使えるので、あれよあれよと言う間に、結構な金額になって競り落とされました。わぉっ〜、スゴイ! いつもは、買う側の立場しか経験がなかったものですから、ちょっと驚愕の展開でした。 時代はえらいことになっているのだねぇと、少々、唖然と致しましたが、いい所にお嫁にいけてよかったです。ある意味、エコにもつながりますし、こうして、不用のものは、誰かにとっては、とても価値あるものになるわけで、ネットオークションも素晴らしいリサイクルの一役を担っているのですね。ずっと、以前に解体したまま、庭の隅っこに、放ったらかしていたもう一台の倉庫もおまけで、引き取って頂きました。めでたしメデタシ。私たちとしては、念願のお庭すっきり状態となり、意外と広いじゃない我が家のお庭も〜ミニドッグランの完成って感じです。 まだまだ植樹も出来そうなので、休日にまたひとつ、土いじりの楽しみが増えました。私のゴールデンウイークは、お仕事もほどほどに、庭仕事に精を出すことになりそうです。 それから、光司サンったら、またひとつ機械を買ってしまったんですよねぇ。前々からほしかったもののようなのですが、倉庫から出てきた荷物と、新しい機械を招き入れるために…現在、工房の中は、グチャグチャの状態です。広いようで、どんどん機械も増えてきてしまっているので、なかなか片付いていかないらしく、重い機械類をあっちへやったりこっちへ移動したりと、まぁ見ている限り、半分は楽しみながら、位置決めをしています。けれども案の定、連日の重労働が祟って、毎夜、腰痛いを連発していますけど…。そろそろ、あれこれ制作していかないと間に合わないんじゃないの〜って、ヤキモキもしますが、工房の整理整頓と草刈りに日々追われていて、遅々としてお仕事のほうは捗っていないご様子。仕事の段取りをよくするためには、こんな時間もまた必要なのかもしれませんね…焦らずゆったり、せっせと汗を流すことに致しましょう。 |
2010.4.6>>>ついにこのあたりも、桜が満開となりました。 神戸、芦屋の山の手の豪邸地区では、その家いえに、一本ならずとも、桜の木が植わっているご家庭が、しばしば見受けられます。わたしもいつの日か、大きなお庭のあるお家に住めたなら…、絶対、お花見ができるようなソメイヨシノを植えたいなぁと、子供心に誓っておりました。まぁ、現実の我が家は、夢見たほどには、大きなお庭とはいきませんでしたけれど…。なんとか植樹の願いは全う出来、まだまだ小振りではありますが、それなりに今年は、お花見が楽しめる桜の木にようやく育ちました。 二階のリビングから眺め観る桜もまた、なかなか美しく風流なものです。ロールブラインドを開ける朝一番には、春の陽に甘く光る花びらが、とっても贅沢に感じられ、心穏やかな一日の始まりを迎えています。 花の命は短いですが、この景色を、これから幾度迎えることができるのだろうと、春に逝った故人に想いを馳せながら、しみじみと、命のはかなさ、人生のあまりにも短いことの、無情を思う季節でもあります。ようやく、桜の木の元に、ヤン君のお墓を作る事もできました。これから桜の木が、ずうっ〜と、見守っていてくれますね。 元気であるうちは、一生懸命、誰かの、何かのお役に、少しでも立てるといいのになぁと、最近は、富みに思うようになりました。そんな中、先日は、ドイツへと留学するU夫妻が、しばしのお別れの挨拶にきてくれました。語学を含め、また木工についても、様々に学んでいくとのことです。見知らぬ世界の街角へ、新たに飛び込もうとする若い世代に、励まされ、刺激を受ける年齢になったのだなぁ〜と、改めて、時の流れも感じています。けれども、実際は、まだまだ平均寿命までには、十分あるわけですから、自分自身もやれることはやれるだけ、頑張っていきましょう。もっといろいろなことを楽しみつつ、さらにお仕事に邁進していこう!と、旅立つ二人から、元気と勇気をたっぷりと、分けてもらいました。 どうぞ、身体に気をつけて…、たくさんの良き出逢いとお仕事に恵まれますように…お祈りしています。 |
2010.3.26>>>公私ともども、春の嵐のような日々。事務方としては、確定申告も完了で、ホッと一息つきたい所なのですが…、なかなかひねもすのたりのたりかな…といった具合の、のんびりムードとはいきません。 世間様の三連休に、我が家には、今は東京暮らしの元園児ちゃんが、お泊まりにやってまいりました。久しぶりの泊まりのお客様に、お布団の準備から大掃除と、なんだかんだと大わらわでした。私はお店がありましたが、光司サンたちは、映画鑑賞へ。話題の3Dメガネで、アバターを見にいってきたそうな。国語力のないお二人さんの説明では、どんな映画か、あんまりよく解りませんでしたけれど…。とにかく最後はみんな死んじゃったそうです…なんじゃそれ! それでもって、結局、別件の打ち合わせも兼ねて、お店を一日お休みすることに致しまして、プチ同窓会状態となりました。子供だと思っていた彼も、焼酎もちゃんと飲めるようになっていて、ついついピッチも上がり、久しぶりに飲んだくれて、いろんな話をしました。つながり続く人の縁しと、それぞれに重ねる年月の狭間の中で、不思議な時空をさまようような、心地の良い時間を過ごすことが出来ました。東京バナナをお土産に買ってきてくれる、優しい27歳になった彼を前に、私も27歳に戻った気分で…まさに時をかける少女の趣き!? お迎えに来た、お母さんとも久しぶりのご対面。縁ある人々とは、また再び巡り会って、同じ時間と空間を共有できるものなのですね。昼間の打ち合わせでは、ちゃんとお客様にも、新しく完成した寝室の収納の扉の納まりなども見て頂けたので、一歩前進した感じです。いよいよ、確認申請が下り次第、工事開始。どうなるのかな?楽しみです。後は、古い家の取り壊しの際に、土器など発見され、遺跡発掘なんてことになりませんように…と、お祈りするばかりです。 お庭の桜の蕾みもほころび始め、いよいよお花見の季節到来です。芦屋のお店近くの宮塚公園の桜は、結構もう咲き始めています。青い空にピンクの淡い桜色。亡くなった友、大好きだった先生、そうしてにゃんこのヤン君…空に昇ったみんなの想い出を胸に、優しい光に包まれ、木漏れ陽溢れる春が、ようやくそこまでやってきました。 光司さんは、某住宅メーカーのショールーム用の大きなテーブルづくりにいそしんでいます。木目の色をホワイトに併せるのに、四苦八苦。黒い染みがでないように、出来るだけ、美しくきれいに揃えて製作するためには、無駄になる材木も半端ではなく、こだわれば拘る程に、儲けになる部分は、吹き飛んでしまうということになりますが、それだけ、思い入れの強い作品となっていきます。手仕事の一品、職人としでは、ここだけは決して譲れない…極めて繊細なる一線なのだろうと思われます。 たくさんの人の目に触れ、どうか皆さんの心に響く立派なテーブルになりますように〜。あっ、それから、くれぐれもぎっくり腰など、なりませんように…。 |
2010.3.8>>>行きつ戻りつを繰り返しながら、待ち遠しい春は、近づいたり…遠のいたり。また寒気団がやってきて、冬のコートに逆戻りしています。 ようやく、芦屋イズデザインにとって、お初となった、美容室も完成に至りました。 看板や、内部の家具やオリジナルの椅子は、すべて光司サンのお手製となり、思い入れもひとしおといった所です。 柔らかい光の中で、微睡みながら…ゆったり髪の毛を切ってもらえるような、穏やかな空間を目指しました。 お客様の評判も上々のようで、ホッとひと安心しております。 若いお二人の初めてのお店でしたから、自分たちも結婚当初を思い出しつつ、ちょっと甘〜く??仕上げたつもりです。 自動扉を撤去してはいけない…という制約がありましたので、玄関のアプローチは、穴開きブロックで、半分目隠し。一度、このタイプのブロックをどこかの場面で、使用してみたいと思っていたので、私個人的には、すご〜く嬉しくって、大満足。 我が家の玄関周りも、ブロックをどこかに使って、ちょこっと改装したいなぁ〜と、手直ししたい願望がむくむくと湧いてきてしまいました。でも、とりあえずは、取りこぼしていた寝室の洋服ダンス収納に、扉をようやく付けてもらいました。つぎの大きな現場が始まってしまうと、また先送りとなってしまいますからね〜。 これで、寝室も、大学生の下宿状態から、ようやっと解放されるのかと思うと肩の荷も降りて、気分もすっきり〜! イメージを換える意味もあって、扉は、タモの板目模様にしましたので、リビングとはひと味違う、落ち着いた部屋になったように思います。組み込まれていた既成の洗面台も、同じく木目に合わせてもらいましたから、壁一面に統一感がでて、かなりゴージャスな印象です。これで、室内の工事は、ほぼ完了かなぁ。我が家の工事に関しては、お客様の仕事の合間をぬっての製作でしたから、かなりボチボチとした亀の歩みの如しの…とってもおもしろい時間でした。さて、あとは整理整頓、お片づけをガンバらないとね〜。 こうなってくると、お庭のほうもどうにかしないと…と、気になり始めました。家族にワンコも増えたので、今までとは、庭に対する考えも変わってきてしまっています。時間軸の経過と共に、家族の有り様も変化していくのは致し方なく、その時々で、ベストな暮らしを選択できたらいいなぁ〜と願っております。独立独歩な手しごとに囲まれている生活は、なんとも贅沢な空間だと思われ、ゆるりと、身も心も解き放して寛げることが、明日への活力となっている気が致します。 |
2010.2.17>>>スノードロップの純白の花が、下草の隙間から、俯き加減にちょこんと顔を覗かせて、春の訪れを知らせてくれていました。ミモザも日毎、パウダーイエローに染まりだしています。ひと雨ごとに、ほっこりする暖かさの中でまどろんでいるうちに、冬期オリンピックもついに始まりました! 荒川静香さんが、金をとってから、もう四年も経つのですね。なんかすごく早かった気がするのは、やはり年齢のせいなの??〜時の流れに置いてきぼりにされてるような気持ちが、年を重ねるごとに増していくのは、一体どういうわけなんでしょうか〜とほほ〜。 腰が痛い!肘も〜を、またもや連発しつつ、美容室の家具たちも少しずつ完成して、先日、ようやく、収納家具の取り付けも終わり、あとは、一気に椅子作りに突入しています。 どんな風に完成に至るのか…お店というのは、やはり素材と素材のバランスであったり、居心地のよさや空間の広がり…緩急のリズムの幅が、とっても大事だと考えています。ご予算の厳しい中、精一杯手がけての物件は、ところどころに光司サンのひと手間が加わっており、完成が近づくにつれ、思い入れも、さらに強く、深?くなってくるものです。お客様が安らぎ、気にいって頂ける空間に、仕上がるといいですね〜。とっても楽しみです。 ご心配をおかけしていました、グレインちゃんは、あんまりバタバタしないで〜って、こちらが、ハラハラするほどに、元気はつらつ。術後も順調のようで、時折、片腕を上げて、痛いねん…的なアピールはありますが、飛び跳ね、元通りのやんちゃ坊主に戻ってまいりました。まずは、よかったよかったです。 現場仕事と共に、細かい依頼もありで、あっちへこっちへと、何やらバタバタも続いていますが、健康第一、大きなケガの無きように、なんとかオープンの日を迎えますように〜! 次のお庭の楽しみは、球根から植えた白いクロッカス&チューリップ…続々と花開いてくれることも、併せて、心待ちにしていま〜す。 |
2010.1.29>>>春の予感が、ほんの少し感じられる今日この頃。日増しに、夕方の明るい時間が長くなってきましたね。急に暖かくなったと思ったら、ツンちゃんが、ギュッとまぶたは閉じたまま…、ブロックの上に上がってきて、ちょいと一休みしているのを発見しました。寝床には、桜の葉っぱをたくさん敷き詰めましたので、身体中、桜色に染まっちゃってます。はるの目覚めの時を、亀なりに、ぼんやりしつつも待っているんですね。でももうしばらく、ゆったり冬眠状態のままで構わないからね〜そのままそのまま〜。 柔らかい陽射しを受けて、次ぎの休日には、グレインと一緒に、海までお散歩にいけたらいいな〜なんて、呑気に思っておりました矢先、事件は起こりました。バスタオルに包んで抱っこしていたグレインを、そのままの変な体制で、お風呂場の黒御影石の床の上に落っことしてしまったんです。「ギャイ〜ン!」今まで聞いた事も無いような断末魔の叫び声。見ると、いきなり前脚がプラ〜んとしています。イタグレは、骨折しやすい犬種だとは聞いていたので、すご〜く注意して育てていたつもりだったのに〜。もう夜間でしたけど、病院に直行して、レントゲンを撮っていただいたら、案の定といいましょうか〜願いもむなしく、左前足がポッキリ斜めに真っ二つ。即入院で、翌日に手術の運びとなりました。プレートを埋め込んでボルトでつなげるという、聞いているだけでも、なんだかすっごく痛そう〜。骨が再生した頃には、また再手術にて、プレートを取り出すそうです。 あの日、あの時、暴れたグレインを押さえ込むことなく、自由に放してあげていたら、うまく着地できたのかも〜って考えると、すべて悔やんでも悔やみきれません。子供にケガをさせてしまったお母さんの気持ちが、リアルに解る気が致します。2010年は、まだ始まったばかりなのに…。なんとももはや波乱の幕開けで、反省しきりの毎日を過ごしています。 と、かな〜り、へこんで、ブルーになっていたのですが、やはり野生の生命の力強さといいましょうか、現代医療の技術の高さ凄さを、まざまざと目の当たりにしたといいましょうか、グレインちゃんは、術後、一週間もしないうちから、トコトコと歩き出し、椅子の上に飛び乗って!元気はつらつ〜見ているこちらを慌てさせております。 食い意地が張りすぎているせいなのか…少々下痢気味なのが未だ心配ですが、後は、感染症に気をつけて、リハビリに励んでいけばいいとのこと。ついつい包帯も舐めてしまいますので、もう大丈夫でしょうということで、院長先生が、ギブスもはずしてくださいました。いろいろあるけれど、前へどんどん進め〜っていう神様からの伝言なのかな。 光司サンのお仕事のほうも、あちらの物件こちらの物件と、様々な問題や壁にぶち当たりつつ…も、なんとか一歩ずつ前進しております。美容院は、様々な紆余曲折がありながら、ようやく工事も始まりました。店舗のお仕事は時間との勝負でもあります。オープンに向け、怪我などなきよう、工房でのお仕事も気を引き締めて、棚や椅子の製作に励んでまいりましょう。 |
2010.1.18>>>あれからもう十五年かという時の流れを思いつつ、たった十五年前のことなのに…という諦めの気持ちが交錯してやまない阪神大震災日が、巡り巡ってまいりました。震災の年に生まれた子供たちも、十五歳なんだと思うと、あっという間の出来事では決してないのだと、失った尊い命の重みをひしひしと感じます。地震の前日まで、里帰りしていた私たちは、最終便で札幌に戻り、テレビ画面を通して、廃墟と化した神戸の街と対峙することになったのでした。私の実家は全壊でしたし、仲良しのお友達の家は、全焼でした。ハイチでおきた地震の映像を見ていますと、祈ることしかできなかったあの日に重なって、胸が苦しくなるばかりです。この日が巡り来る度に、生きる意味を見つめ直し、命をつなげなかったすべての人々の思いを乗せて、今ある生を大切にしなければと痛切に感じます。長田にお目見えした鉄人28号にあやかって、勇気を持って、力強く、前に進んでいければいいなぁと心奮い立たせています。(鉄人28号は、実際目の当たりにしますと、かなりのド迫力!おちゃめなポーズもかわいく!造形のクオリティもすごくて〜!他県の皆様も、ぜひ一度は、ご覧になっていただけたら嬉しいな〜って思います。) 人との出会いは、どこでどうつながっていくのかわからないものです。今生きている奇跡と出会いの軌跡は、不思議な縁でつながり続く、深いものになっていくはずです。一月は、打ち合わせの図面書きに追われている光司サンですが、いろんなちょっとした他社様からの緊急のお仕事も頼まれたりしますので、なかなかジッとじっくり腰を据えてというわけにもいかない模様。また、現場が始まってしまいますと、騒然とした毎日が始まるので、風邪をひかないように、冬の寒さに負けないように…精一杯、今日を送ろうと思います。 |