葉音日記
 
  はじめに >>>
  事件の多い私たちの日常を、日記風につづっております。
優しくそよぐ葉ずれの音のように、皆様のお耳に届くと嬉しいです。
葉音がつづる、波乱万丈の日々、お楽しみくださ〜い!

 

2016.12.29>>>
2016年を振り返ります。
昨年から、若手の建築家の方々とご一緒する機会が増えてまいりました、元園児チャン達とは、たぶん同世代の先生がたとのものづくりは、なんだか不思議でもあり、とても楽しく…嬉しく思います。それにともない、阪神間だけでなく、石川県の小松や東京の世田谷やら、ずいぶん遠出もしましたね〜。
そんな中、石川の小松駅前のお寿司屋さんにお納めした椅子が、背もたれのねじが、ひん曲がってしまうという一大事!こんなに長らく仕事を続けてきたのに〜。ご飯食べてるだけで、分厚い背もたれが、こんな風になっちゃうの??本当に驚天動地な世界がひっくり返るくらいのビックリな出来事でした。正しいと精一杯やってきた物づくりの過程も、個々の使いようによっては、今までのやり方では通用しないのだと…椅子もベッド並みの強度が必要である場合もあるのだ…と、改めて考えさせられる良き試練となりました。デザインの美しさ、そして機能性、椅子として、どこまでも完璧を追い求めていく奥深さと共に、本来の原点をも見つめ直す、とても良い機会を頂けたのかなと…少しばかり時間の経った今では感じております。個人的には、仕事にかこつけて、美味しいお寿司や地酒と、山中温泉の露天風呂もめちゃ良かったですし〜、旅と仕事が一体となって、石川の極楽想い出の旅〜のヒトコマとなりました。こんな風に、初めての土地や新しい人との出会いの中、手仕事の重みもひしひしと感じつつ、これからもご縁が繋がってゆく事を願います。
それから今年も、新作のテーブルや椅子と合わせ、リフォームの物件もいろいろとご依頼いただきました。
中でも、弁護士事務所を一から立ち上げるお手伝いをさせていただけたことは、とてもワクワクとしたすご〜く楽しいお仕事となりました。私たちは、なぜかしらねど、なんでやねん!の事態に陥る人生を歩んできており、その幾度かの混迷と挫折の場面を、弁護士の先生にお助けいただいております。そんな波瀾万丈いっぱいの私たちに、今回のご縁を頂けたことは、それまでお世話になった数々のご恩返しのようにも感じられて、楽しみつつ、心地よく、御礼の気持ちをいっぱい込めてお仕事させて頂きました。
何より、場所が山手幹線沿いの岡本だったので、私にとっては、十代の青春の街でもあり、ちょっぴりノスタルジックな気持ちにもさせてくれました。キャピキャピの16歳のあの頃の私に、なんかなぁ?あなた必死でケイソウド塗ってるでぇ?!って、耳打ちしてあげたい気分。(「かべぇ〜?塗り〜??」ありえへんねんけど〜。)
レミングハウスの中村先生からの御紹介のお客様のキッチンリフォームも、これからの自身の姿を自問自答するいいきっかけを与えてくれました。施主様は、私たちの両親世代でもある方たちで、自分の母のことを思い起こせば、80歳を過ぎてのリフォームなんて、まずは考えられない状況なのですが、後日、いただいた御礼のお手紙には、新しい事へ挑戦する意欲と、今までの暮らしを曲げない姿勢の共存が丁寧に綴られており…果たして、歳を重ねた将来の私は、やりたいことを自分の意志と力で、果たせるのか??元気と勇気をちゃんと持ち合わせているのかしらん??人生の先輩方に、視野と見聞を拡げて生きていくことのパワーと、そして、まだ見えない未来への何か大切な贈り物を存分に頂いた様に思います。
それから、難しい特注もののオーダーもたくさんお受けしました。本来の木の生業は、こういった出来合いにない別品を作り上げることなのですが、凝った作りの打ち合せと製作には苦労に苦労を重ねました。お客様には、完成系をお見せ出来ないぶん、出来上がってからの満足度は、格別のものがあるようで、私たちの想像以上に喜んで頂けますと、本当に職人冥利につきますね。
夏は、芦屋での初セールもして、古くからのお客様や友人との、同窓会気分も味わえました。この先、どれだけ続く稼業なのやら判りませんが、これからも様々な紆余曲折がある事でしょう。でもでも、なんとなく頑張ってゆけそう!かも〜!?オゥ〜!!
ひと昔前の人生50年の時代であれば、とっとと死にゆくお年頃ですが、やるべきことをおもしろ可笑しくやりきって、幸せの時間を今後共、おおぜいの方とたくさん共有できたらいいなぁと思っています。2016年も、お仕事もプライベートもなんだかめっちゃありましたけど、お世話になった方々、本当にいろいろとどうもありがとうございました。
では、皆様、どうぞ良いお年を〜!
 

2016.12.2>>>
引き続き、秋空のもと、右往左往の現場が続いています。もうすでに、来年のいろんなリフォーム物件の打ちあわせも重なって、何がなにやら、わからなくなってきていることも…。イズデザイン主導の物件は、それほどこんがらがる事もないのですけど、ご一緒する建築家の先生の場合などは、その想いの強さと現実の利便性やご予算との乖離も相まって…、細かい部分での進み具合が、やはりたいへんなのでしょう。こういうことは、回を重ねるごとだったり、経験値がものを言いますので、何度かやっているうちに気心も知れて、うまく話し合いの方向性やリズムもあってゆくのでしょうね。私たちの場合、自分たちがたくさんお引っ越しをしたことや、実家の普請好きのお蔭?で、様々な家作りの経験をバッチリ詰んできてますから、それなりの失敗談には事欠かず〜たくさんのアドバイスを出来るつもりでいます。それに、震災も立ち退きも含め、波瀾万丈の人生訓がこれでもかっ!とありますので、駄目だった時のガックリを避ける…非常時の直感は、結構間違ってないかもねぇ。基本的に、愉しいお仕事をしたいと、只それだけを願っていますので、いろんな場面での折り合いをうまくとりまとめて、清々しくも心地の良い空間が出来上がってゆくといいなと思っています。
でも、やっぱり、とにもかくにも…お客様に喜んで頂けるのが、つくりびととしては、一番大切ですけどね〜。
他店の椅子の修理や、ご納品、せっせと工房でのお仕事と…、そんな日々の慌ただしさの中にも、カナダ在住の古い友人が、一家で訪ねてきてくれたり…初めて訪れた若いお客様が、新作のスツールをいきなり買ってくださったり…。なんとなく過ぎ去ってゆくようで、毎日、本当にいろんな出来事が満載です。
あっ、そういえば自宅横の道路陥没事件もあり。20~30センチくらい?の小さな穴ではありましたけれど、それでもかなり深かったそうで、博多駅前の恐ろしい映像の記憶も新しく、ちょっと心配でしたので、すぐに建設局の方に補修していただきました。我が家が引っ越してきた頃に比べると、このあたりは人口が、急激に増えた様で、たぶん大きな介護施設も出来たり、近隣の一軒家の新築ラッシュで、子供達がどっと増えたせいだと思われますが、工房用地としては、最適と思われる大きな池の端のひとけのない別荘地みたいな土地を買ったイメージだったんですけれども…いつのまにやら…普通に、通勤通学の人々や、ちびっ子を乗せた電動自転車が行き交う道路となりました。自分たちばかりがジタバタしているようで、世の中も知らず知らずのうちに、激しく動いているのですねぇ。
いよいよ今年も残り一ヶ月をきってしまいました。どこまで、年内のお仕事が完結出来るのやら…わかりませんが、マンションリフォームの物件あれこれと、店舗などなど、とっても楽しいお仕事で目白押しです。ノロウイルスやインフルに、負けないように、美味しいもの食べて頑張りましょ〜!!
 

2016.10.28>>>
金木犀の花の香りが、あちらこちらで鼻をくすぐる季節…大好きな秋本番を迎えました。今夏は、残暑も長引き、動けば、いつまでたっても汗ばむくらいの陽気が続きましたが、それでも朝晩は、肌寒い冷え込みも一気にやってきて、ようやく衣替えも済ませ、お洋服も靴もぐぅ~ンと秋仕様になりました。
十月のイズデザインは、いろんな物件がぐるぐると動きだし、製作と現場と打ち合わせに追われる日々。そんな中、久しぶりのデート??サーカスみたいなトーテムを観覧したり、三浦大知クンのライブに行ったり、病院のお見舞いと仕事の合間に、プライベートも結構楽しんじゃいました~。
トーテムの予約日は、ずいぶん前から決定していたのですが、なぜかその日程で、光司さんではなく、この私に、日帰り旅行の取材のお話があり、どうにかこうにかお断りさせていただいたのですが、当日、トーテム終了後、もたもたと歩いておりましたら、後ろから、新聞記者さんが(それも仙台の!)取材のご依頼をお受けするというなんともミラクル??この何百人といる観客の中で、なぜ私たちにお声がかかったのやら!?されど…別件の取材をわざわざお断りして、見に来ちゃってる訳ですから、のうのうとお受けするのもいかがなものか!?と、そんなことも、一瞬頭をよぎりましたので、即お断りしてしまったのですが、仙台の皆様に、トーテムの迫力と素晴らしさをお伝えするくらいは、良かったのかしらんと、今となっては、悔やまれるような…せっかくお声掛けしてくれた記者さんにも申し訳なかったような…。でも、どうも気恥ずかしさが先にたちますから、あの場で取材を受けている姿は、どうも…やっぱり想像出来ないかなぁ。その後、イタリアンバルにて、一日遅れの結婚記念日をワインで乾杯しながら「あんなにうじゃうじゃと人が居る中で、なんであたしらやねぇ~ん!」と思わず叫ばずにはいられませんでした。時々、こんな共時性を感じる瞬間が、人生には起こりますよねぇ。ほんと不思議~!
それにしても、トーテムは、笑いあり、仰天あり…小さな子供達から年配の人達まで、解り易い場面構成で、とっても愉しいエンターテーメントとなっておりました。昔、旭川で、ボリショイサーカスを見た時は、平日で、若干やる気も失せていたのか?空中ブランコから落ちまくりだったので、その感覚で、あまり期待もせず見にいったのですけど、大知クンのダンス同様、パフォーマンスのクオリティがめちゃくちゃ高くて良かったなぁ~人間技とは思えない柔軟さとストイックな芸には、感嘆するばかり…。同じ職人技にも通じる真摯なプロ意識をすっごく感じました。先週は、もうすぐ開業予定の事務所の壁のケイソウド塗りも、お手伝いしてきましたし、なんか今月は、いろいろやってます!
 

2016.9.27>>>
九月に入って、僅かばかりに…朝晩はぐっと過ごしやすくなってまいりました。今年も、つんちゃん(亀です)は、甲羅の脱皮で、ワンサイズ大きくなった模様。どのくらいまで成長し、毎年甲羅は剥がれていくのだろう?私の小指の先くらいの小ささだったカメが、想像以上のビッグサイズになる脅威は、かなりのものではありますが、寿命が20~30年と聞いているので、もしかすると私より長生きってことなのかも~。ただ、目をぎゅっとつむって、寝ているサマは、本当に愛らしく、心癒されるツンちゃんの寝顔です。エサの小エビをパクツイている時も、バタバタとケースの中を泳いでる様子も、とっても可愛いなぁって、ほんわか気分にさせてくれますが、たぶん世間の皆様には、どうみても獰猛なミシシッピアカミミガメにしか見えないのでしょうねぇ。
さて、今月は、製作に明け暮れる日々。そんな時は、やはり疲れもピークに達しているのか、昨日は、またまた車のドアに指を三本も挟んでしまったとのこと。今度は、パンダちゃんでしたので、ドアのつくりが、うんと甘い?精度なのでしょうか!?なぜか擦り傷とちょっと青くなっているだけで、すぐに冷やしてなんとか…大事には至らず。
このような日常茶飯事の小さなケガの方が、逆にホッとしてしまうほどです。本人曰く、ぎっくり腰の痛さに比べたら、車のドアに指を挟むくらいは、なんてことない痛みらしいです。台風で、ドアが閉まって、指を切断なんてニュースも見たりしますので、とにかく指先のケガには、要注意ですね。それにしても、台風多し!のどんよりとしたお天気が続いています。そんな申年もいよいよ後半戦に突入。ここから年末にかけて、例年のごとし、一気に怒濤の日々が続いてゆくのですが、秋口は、私たちにとっては、いろんな記念日も目白押しですので、よく働きよく遊ぶの精神で、お仕事のバランスを十分に保ちつつ、う~ンと愉しい時間も過ごしていければないいなぁ~と願っております。
 

2016.8.31>>>
今年の夏は、なんだかおかしい…特に関西では例年以上に、蒸し蒸しとした暑さが、長らく続いております。夜になっても温度湿度ともに下がらず、もういい加減にしてぇ~と言いたくもなっていましたが、連日、リオのオリンピックで夜更かしもしましたので、ふと気づけば、蝉の声もいつしか聞こえなくなり、昨晩、お風呂場で聞こえたのは、中庭からの虫の音でした。季節は、やはり巡り来るのだと、秋の予感に、僅かばかりしみじみした次第。
八月は、菊太屋さんのおにぎりトレイをたっくさんと、別件の収納やら、あの方このかたの新作の椅子を製作して、無事ご納品も終わりました。熟慮を重ねたパーソナルチェアは、ひとつ問題点が…とのご指摘があり、「この椅子に座っていると、いつもまにやらそのまま眠ってしまう」のだそうで!座り心地の良さのご感想に、なんとも逆説的なお誉めの言葉を頂戴致しました。新しい作品は、最後まで、座り心地を試せないのが、作り手としては、ちょっとヒヤヒヤしますけど、最終的に、いつもいい感じにまとまるので、光司さんにとっては、椅子作りがやっぱり一番のお楽しみ、最上の喜びなのかもしれませんね~。
秋に開業を目指していらっしゃる事務所物件のリフォームも動きつつ、お打ちあわせと製作とに、汗だらだら、Tシャツはドロドロ、の毎日を過ごしています。この蒸し暑さには勝てず??だったのか、我が家のレア感満載の車たちのクーラーも調子悪くなってばかりで、どの子もこのこも…(ここが一番の悲しいところですけど)直しては様子見の修理三昧といったところです。JAFも全国的に大忙しのニュースなど見ましたので、我が家ばかりではなさそうなんですけどねぇ。
それから、毛が短い分、口を開けてはぁはぁとするタイプの犬種ではないイタグレではありますが…、グレインも、さすがに日中はクーラーを付けずにいると、もうこの世の終わりみたいにぐったりモードでしたので、適宜、酷暑に対応しつつ、時々は、クーラーにも頼って、関西のねっとりした亜熱帯気候並みのこの空気感に打ち勝っていかねばなりませんでした。
朝晩は、ほんのちょっぴり涼しくはなりましたけど、お昼間は、まだまだ酷暑と呼べる厳しき残暑が続きそうですし、工房のほうも、大きなテーブル等あれもこれもと、バタバタが続いていきますが…体調を整えつつ、夏バテしないように、お仕事頑張っていきましょう。
…と、書きためていた所、台風で、昔、暮らしたことのある北海道がエライことに…。北海道中を転々としておりましたので、知ってる地名がいっぱいで、あり得ない光景に胸塞がれる思いです。雪には強いけど、雨や風には、すこぶる弱いからなぁ。あんなに大きな川が氾濫してしまうなどと、誰も想像だに出来ない事態なのですが、異常気象で、これからは台風が、北海道に当たり前のように上陸するようになってしまうのかしらん…。
どうなってゆくのかなぁ、地球は~!!
 

2016.8.3>>>
連日の猛暑が続いており、芦屋のあたりは人通り少なし…これだけ暑いと身体もぐったり、意識も朦朧としております。
先月末は、お久しぶりの東京納品があって、若手建築家である「すまい研究室 丹羽洋文先生」とともに、世田谷へGO!
なんとも時代だなぁと感じたのは、丹羽さんが、お客さまと一度もお顔合わせすることなく、今回の大掛かりな室内ユニットの納品が決行されたことです。まっ、最近は、私たちも一か八か!で、割とネットでお買い物をすることも多いので、こんなこともあるのだなぁと、頭では理解しておりますけれど…昭和な私としては、こういう依頼って、相手をすごく信じる勇気いるよねぇ〜ってつくづく思っちゃいます。
そのご信頼にお応えするべく、もちろん製作のほうは、めっちゃ気合い入れて頑張ったんですけど…。ご納品先が遠方ですから、何かあってもすぐに駆け付ける事も出来ませんので、工房では、何度も組み立てをシミュレーションして、万が一に備えて準備万端、様々な用意も怠り無くの出立でした。どうかうまくいきますように〜と、お祈りしていましたが、無事終了とのメールをもらった時は、さすがにホッと一安心でした。
材木店さんから仕入れた柱の木は、かなりの上物でしたし、畳やふすまもユニットのサイズに合わせて作成してもらいましたので、なかなかモダンで落ち着いた雰囲気の和室に仕上がっていました。無事組み上がったユニットは、御主人様だけでなく、後からご覧になった奥様やお嬢様にもたいへんご好評だったようです。あ〜よかった!!
それから、今回のご納品先というのが、たまたまレミングハウスの近くだったこともあり、ご挨拶方々、事務所にも立ち寄らせていただき、偶然にも、数時間だけ打ち合わせで戻って来られていた中村先生にもお会いする事が出来ました。
下見なしの初めてお伺いする現場ということもあって、光司さん自身、取り付けがうまく成功するのやら…と、緊張感いっぱいだったようですが、納品もスムーズに事が運び、またまた、中村先生にもあれこれとお世話をかけ、皆様には、本当に感謝感謝です。
たくさんの人々のお力添えで、初めてづくしのお仕事も、なんとか全うすることが出来ました。
光司さんの居ない我が家では、グレインが、みょう〜な寂しげな声で夜鳴きして、何度かリビングまで姿を捜し求めにいったりと、ちょっとばかり可哀相だったのですが、私はと言えば、好き放題に読書を楽しみ、テキトーにごはんを食べ、なんとも静かな独り寝の夜を満喫した次第です。
光司さんからの東京土産は、自由が丘のショップで見つけたUV99%の日傘と高速の途中で買い求めたうなぎパイとミソ味のほうとうでした。
今までとは違う新しいルートが開通して、以前より、ぐ〜んと東京は近く感じて、道路も綺麗になって、身体もうんと楽だったとか…。
今度は、グレちゃん共々、みんな揃って東へ!行きたいですねっ。
当初の杞憂もなんのその…いろいろと楽しい想い出に残るご納品となりました。
 

2016.7.11>>>
六月の梅雨空のもと、そして、七月に入ってからのいきなりの猛暑の中、芦屋イズデザインAnniversary Saleまで、足をお運び頂いた皆様には、心より感謝致します。
本当にほんとうにありがとうございました。
懐かしいお顔に、久しぶりにお会いすることが出来、昔話に、たくさんの花を咲かせる事ができました。
思えば、コチラ芦屋のお店は、私たちにとっては、五件目のお店であり、それまでの様々な地域で知り合ったお客様が訪ねてくださいましたので、嬉しいことこの上なく…お客様のお嬢様の中学生だった女の子は、すでに成人を迎え、新婚さんだったお二人には、可愛い赤ちゃんが!…どうしていらっしゃるかなぁと思っていたあの方この方の「今」を知る貴重な時間を、存分に頂きました。お若い方たちからご年配のお客様まで…、お友達とはまた違う年代の皆様とおしゃべり出来るのも、このようなお店を持っているからこそなのだと、改めて…携わっているこの仕事のおもしろさ、有り難みもしみじみ感じることが出来ました。
個人的には、それぞれに抱えた高齢の親達のいろんな心配事や病院へのお見舞い等も含めて…、日々頭の上をいつも取り巻いている重苦しい環境に、少々疲れが出始めていたのかもしれません。目に見えないストレスも知らず知らず溜め込んでいたのやもしれません。
懐かしいお顔を前に、ひとしきりおしゃべりしたことで、心が、うんと軽く元気になったように思います。
梱包やらの業務においては、私ひとりで、アタフタしたことも度々ではありましたけれど、これからも時々は、何か楽しい企画を考えて、皆様とご一緒に、笑っていられる時間を少しでも共有できればいいなぁと、そんな柔らかい前向きな気持ちになりました。そんな心持ちが持てたのも、きっとこの生業を長く続けてこれたこその賜物なのだと思っています。
いつもジタバタしてばかりの私共を、見守ってくださっている皆様と共に…これからも、もう少し芦屋ライフをまったりゆったり楽しんで参りたいと思います。
今後共、引き続き、どうぞよろしくお願い致します。
来てくださった方々と、今回は行けなかったわぁザンネン~という皆様も含めて、心より御礼申し上げます。
どうもありがとうございました。
 

2016.6.23>>>
突然の閃き??またもや光司さんの、思い立ったが吉日とばかりに、芦屋イズデザイン設立以来となる、セールをすることになりました。
工房の仕事も慌ただしくなってきていますので、結局、たぶんわたしひとりが、バタバタすることになるだろうとは思うのですが、梅雨の晴れ間に、お時間あえば、
ぜひ、皆様いらしてくださいませ〜!どうぞよろしくお願い致します。
すべての方には、お葉書をご送付出来なかったと思いますので、
以下、Anniversary Saleのハガキの文面を、掲載させていただきます。

皆様、ご無沙汰しております。
ラベンダーの花咲く六月、北海道で、いきなり工房を設立したあの日から、
ただもう慌ただしく、前だけを向いて駆け抜けてまいりました。
引っ越しを重ねる度に、右往左往ばかりでしたが…
あっという間の出来事だったような…。
ここ芦屋に移転してからも、まる十年が過ぎ行き、
全体の雰囲気を、そろそろリニューアル出来たらいいなぁ…
お店の事務スペースである奥の部屋も、ちょっぴり整理整頓しなくっちゃ…
そんな願望の高まりと、なにより…
共に歩み、支えてくださった皆様に、今までの感謝の気持ちを込めて!

愛着ある家具の一部や小物、お店の備品等も含め、すっきりSALE致します。(10〜30%OFF)
思えば芦屋イズデザイン、始まって以来の企画となります。
(お気に入りのものがあれば、要交渉に応じる覚悟アリ!!?)
また、新作の椅子や木の時計etcも、併せてご覧いただけます。
ぜひ、どうぞこの機会に、足をお運びくださいませ。
2016.6.24(金)〜7.10(日)まで。

懐かしいお顔に会えますように。
おしゃべり出来るひとときを、楽しみにしております。
 

2016.5.21>>>
長寿を全うした祖母の納骨のため、明日22日の日曜日は、誠に勝手ながら、芦屋のお店を臨時休業とさせて頂きます。ふらりとお立ち寄りくださるお客様、お気をつけてくださいませ。
最近は自分たちも年を重ねている事に、否応無く気づかされる毎日が続きます。お互いの親や、ご近所の方々、なんだか高齢化社会をひしひしと感じるこの頃です。
少子化が叫ばれる昨今ですが、我が家の工房近くは、新築ラッシュで、それにともない若い世代の皆さんがどんどんやって来る感じで、公園で遊ぶ子供達もすごくいっぱい。グレインは、滑り台をする犬として、子供達の注目をしばし集めているらしく、この前、いっぱいに見られてて、緊張してなかなか滑らへんかったわぁ…とのことでした。
日頃、ワンともキャンともほぼほぼ吠えることのないグレちゃんですが、好きなワンコ友達の姿を見つけた時だけ、すっごく声を振り絞るが如く大啼きしています。
人でも犬でもしかり、いろいろと相性はあるようですね。
我がままな作家さんは、好きな仕事を選り好みしてばかりですが、頼られているうちが華だと思って、与えられたお仕事に邁進していかねば…と心しています。
ご近所巡り中心のアシグルマであるパンダ君のクーラーがまるで効かず、修理にだしていたのですが、ようやく戻ってくるそうで、嬉しいです。でも、そこそこにしか…やっぱり!直ってないらしいンですけどね~。ザンネンだけど、しょうがないと諦めましょう。
先日は、むさくるしいほどに伸びきっていた桜とミモザの枝きりをして、お庭がほんの少しだけスッキリしました。
延び放題の雑草に、ついつい負けちゃいそうではありますが、大好きなラベンダーは甘い香りを放ち、スモークツリーやヤマボウシ、足元の小花の白も優しいこの時季、グレちゃんとお庭で遊ぶひとときが、癒しの時間をいっぱいくれています。
ただ唯一、あっちゃこっちゃに、ちょろりちょろちょろとマーキングしてばかりなのが、なんとも…シマリが無く…お恥ずかしい限りなんですけどねぇ。
 

2016.4.19>>>
初めてづくしの出来事が、お仕事でもプライベートでもいろいろ押し寄せてくる春でした。三月が終わり、あらあら四月の桜もあっという間に散ってしまって、そんな右往左往の日々も、すっかり吹き飛んでいってしまう熊本地震のニュースです。私にとっては、実家も親戚の家をも奪い、仲良しのお友達のお家諸共、生まれ育った神戸の街が、ガレキと化した阪神大震災を彷彿とさせる崩れた家並みに心痛みます。「こんなこと、テレビの中の世界だと思っていました」って、インタビューで答えていた被災者の方の声が、とても身に詰まされました。天災に見舞われるまでは、まさか自分の家が、自分たちの故郷が…なんて、夢にも思いもしませんからね。想い出の場所が、一瞬で崩れ去ってしまう現実は、地震国日本であるならば、いつどこで起きてもおかしくはない出来事なのだと、改めて…胸塞がる息苦しさに呆然としています。あの日から、何十年も経った神戸ですら、昔の活気が、すべて戻ったとは言い難い現状ですし…東北もまだまだ復興途上だというのに…。悲しみは癒えることなく、次の災いがやってきて、今ある今が、どれだけ重要で、ただの偶然ではないことを実感するのみです。明日という日が、必ずやってくるなんてことは、誰にも解らず、楽しい時間があとどのくらい残されているかなんて、想像すらできない、それが、人の一生ではあるのでしょうけど、今は、静かに眠りにつくこともままならない、被災者の皆様の今日の一日を…ただ生きて…と、静かに祈るばかりです。
芦屋の街路樹は、緑豊かにアーチを掲げています。
お散歩やジョギングには、ちょうど良い気候となりました。当たり前の日常を大切にしたいと思います。
 

2016.2.26>>>
昨年末、肺炎で入院していたのですが、すぐに退院でき、特別養護老人ホームにようやく入所が叶い…このぶんだと105歳は生きそうやね〜!と確信していた、岡田のおばあちゃまが、突然に天国に召されました。亡くなる二時間前まで、ベッドに座って、陽気に歌を唄っていたそうなので、施設の方もびっくりの大往生だったと聴きました。こんな笑顔で死ねるものかしらん?と思う程に、御棺に眠る顔も、なんとも穏やかで…安らかで。お坊様も、「こんな101歳の顔なかなかないでぇ〜、60代のお顔やなあ」と、感嘆の声しきりでしたし。人の生き死にはやはりそれぞれ、納得したままあの世への階段をうまく昇って逝ける人もいるのだと、妙に腑に落ちた次第です。
改めて、自身については、90,100歳なんて、まだまだ先なんだから、もうちょっとバリバリ現役で、世のため人のため…(穏やかに笑って無理はせずにねっ)せっせと働かねばと自答致しました。
悲しみのお見送りを済ませた後には、いつもお世話になっている、大阪の米穀店の菊太屋さんから、今度は、新宿にご出店との嬉しいお知らせ。またまた、おにぎりトレイ(今度のは、すのこ付きだよ)をいっぱいご依頼くださったので、お店が完成したら、久しぶりにお江戸にも行きたいわねぇ!!
二月は、そんなこんなで、例年の如し、思っていたよりもずっと早く、過ぎ去ってしまいそう。
いろんな物件の打ちあわせも同時進行で、進んでおりますが、動けるときに動く事が、生きてる証しとなるのであれば、誰かのお役に立てれるうちは、なんとか期待にお応えできるように、日々精進、適材適所での、ものづくりに励んでゆきましょう。
お庭のスノードロップは満開で、ミモザも可愛く色づいてきています。この寒波が往き去ると、一気に春モードがやってくるという予報です。
春はそこまで…ガンバレ、がんばろっ。
 

2016.1.28>>>
2016年、穏やかに年は明け、申年がやってまいりました。
今年は、元日だけまったりしたのみで、新年早々、椅子の張り替えのお仕事に励み、三日にはご納品を済ませ、それからまたまた?光司さんは、ネットがらみでおっきな買い物を致しまして…その引き取りに広島まで出向き、私たちは、初の宮島まいりをし、初めて、おみくじの「平」に遭遇、久しぶりに鹿と語らい、よく働きよく遊びを実行してゆく、波瀾万丈な一年のはじまりの予感となりました。
今年のえべっさんのおみくじはといえば、私は、ぐわ~んな凶でしたので、もはやこれ以上は悪くならないことを願って、誠実をモットーとし真面目に頑張ろうっと、改めて誓った次第です。
光司さんのほうは案の定!?目出度く大吉を引き当てましたので、まっ、夫婦揃って、悲喜こもごも、お仕事もプライベートも例年の如く、いろいろあるっちゅうことでしょうね。昨年は、何かと私の身内のあれこれに翻弄される一年でもありましたので、自分のしたい事、やっておきたいことを我慢せず、楽しめたらよいなと考えています。お互い、年齢的な体調不良もそこそこ感じ始めてはおりますが、好きなところへ好きな風に動く!一年になるといいなぁ。
手始めに、ワタクシは、工房仕事に負けぬよう、ミシン仕事にて、余っていたフリース生地で、グレちゃんの新作のお洋服をつくりました。失敗と手直しの連続ではあったのだけれど、仕上がってみるとまぁまぁの出来かなっ。(自画自賛しておきます)あんなに暖冬のお正月だったのに、急に極寒となって、お散歩イヤがってばかりなんですけどね〜。
さて、今月は、去年からの引き続きのキッチン工事が、なんとか無事完了しそうですし、今年一年も、たくさんの新作家具を製作できたらと願います。
新しい椅子のご依頼も、有り難き事に、あの方この方とお受けしておりますので、新しいデザインにも挑戦!しつつ、ひとつずつ丁寧にお仕事を重ねてゆきましょう。
では、平成28年も、芦屋イズデザインをどうぞよろしくお願い致します。