葉音日記
 
  はじめに >>>
  事件の多い私たちの日常を、日記風につづっております。
優しくそよぐ葉ずれの音のように、皆様のお耳に届くと嬉しいです。
葉音がつづる、波乱万丈の日々、お楽しみくださ〜い!

 

2008.12.27>>>ネズミ年の2008年も、駆け抜けるように…終わろうとしています。親世代の方は、まま…いろいろとありましたが、私たち二人は、この一年を健康で、なんとか無事に過ごすことが出来ました。たいした大きな怪我もせず、腰もだましだましではありましたが、それなりに?持ちこたえましたし…心身ともに充実した日々を過ごせたように思います。そうして、今年もまた、たくさんのお客様との出逢いがありました。
一年を振り返ってみますと、店舗創作に始まり、椅子やテーブル、造り付けの収納などたくさん作る事ができ、新しいデザインにも、いろいろな分野でチャレンジできた良い年であったなぁと思っています。それだけ、依頼してくださったり、ご紹介してくださった多くの人達の、アツい期待があればこそで、本当に嬉しく、有り難く…、心より御礼申し上げます。
それと共に、ここ芦屋イズデザインが、私たちにとっては、初の!同じ場所で、三年目を迎えることの出来た、記念すべきお店に、成長できたことを、何より感謝したい気持ちでいっぱいです。いつも、新たなるお店を立ち上げる時には、ここでガンバルゾ〜って、張り切ってはいるのですが、なぜかしらねど…なにやら暗雲立ちこめる事態に陥り、留まることのなかった、この十年を過ごしてまいりましたので、神戸に戻ってきてようやく、ホッとした気持ちで、お正月を迎えることが、出来る様な気がしています。やはり、何か目に見えない、大きな力に導かれるかの如く、この地に落ち着く事ができたのかもしれません。今までのドタバタの生き方を、少しばかり、リセットする穏やかな時間が、私たちには、きっと必要であったのだと思われます。
新しい家族(犬ですけど…)も増えて、リビングの風景も、すっかり様変わりしてしまいました。そうして何より、気づけば年齢を重ね、いつの間にやら光司さんも、中堅どころの木工家となっていたみたいです。まさに、光陰矢の如し…月日の経つのは、思いもかけず早いものだと、痛感した一年でもありました。
こんな時だからこそ、世界中を覆っている閉塞感から、ほんのちょっとだけ視点をずらして、改めて、日々の暮らしを見つめ直していきたいと思っています。何気ない会話や、さりげない日常に潜むシアワセに、しっかりと気づいていけるよう、毎日を大切に過ごしていければと願います。時代の空気は、重く切ない気持ちにさせますが、それはそれで、良いチャンスが巡ってきたのだと、前向きに解釈していきましょう。特に、家具は、その幸せづくりの貴重なお手伝いの一端を担っている、最良の役割をもっているのだと、誇りを持って、今後も益々、「ツクル、作る、造る、創る」に、邁進していきたいと思います。
イズデザインでは、来年度の打ち合わせが、いろんなベクトルで進行中です。オリジナルの家具たちと、ステキな空間を作り上げていけますよう、どうぞ皆様、引き続き、応援の程、よろしくお願い致します。
縁あって、つながったすべての皆々様、本年もたいへんお世話になりました。
この一年、葉音日記を読み続けてくださった方々のところに、いっぱい素敵な出来事が巡ってきますように…。
ご拝読、本当にどうもありがとうございました。では、よいお年を〜


年末年始のお知らせ
     28日(日)〜16時頃まで にて、年内の営業は、終了です。
     8日(木) より、通常どおりの営業となります。

 

2008.12.7>>>あっという間の師走。毎年恒例の年中行事となりましたが、ニューヨーク在住の友人、日本でも、トップベーシストの中村健吾君が、今年もJAPANツアーで来日しています。二年ぶりに、第五弾の新しいアルバム「ジェネレーションズ」も発売されました。夕食時には、毎晩、聴き惚れているのですが、先日、神戸サテンドールでのライブも、お友達を誘って、聴きにいってまいりました。とにかく、かっこよかった〜!本場ニューヨーカーの演奏は、やっぱりスゴ〜いの一言です。颯爽と好きな道で、今の時代を生きている。そんな彼は、とてもステキでキマッていました。好きな仕事を自分の職業に選べる、なんていうのは、今の世の中、ほんの一握りの恵まれた環境の人間なのかもしれないけれど、私のまわりには、意外と、そんな自由気ままな人が、結構いたりします。やるのかやらないのかの人生の選択、それは、ほんの紙一重の勇気の差でもあり、決断の潔さに他なりません。はなから諦めていては、何も始まりはせず、ちっとも楽しくなんてなぁ〜い。たかだか百年も生きられない人生なのですから、心配の種を探しまわっているよりも、笑ってご陽気に時を過ごせれば、それでいいのだと…開き直るのもいいのかも〜。自分がちゃんと楽しめば、人を幸せにしてあげることさえも、きっと出来るんじゃないかしらんって、この頃、単純に…そう思えてきました。
光司さんは、いろんな案件の分刻みのスケジュールをこなしつつ、腰の痛みも胃のむかつきも我慢して、現場へ、打ち合わせへと…出かけております。やっぱり何よりも健康が一番であると、しみじみと実感する季節でもありますね。かなりの労力を費やした超高級椅子の籐のザ・チェアの修理も完了しましたし、細々とした急ぎの小物たちや、作り付けの家具たちも順調に製作、御納品が相次いでおります。御蔭様で今年もまた、年末まで、息つく暇もなく一気に突き進んでいく気配ですね。グレインちゃんは、歯が生え変わり始め、ちょっぴりお顔の雰囲気も変わってきたような…。でも、まだまだお兄さんにはなりきれず…甘えん坊ぶりは健在です。急に寒くなって、お散歩に誘うと、ジリジリと、後ずさりするようになってきました。外へは、ど〜も行きたくないみたいです〜。
 

2008.11.16>>>終わりなき仕事の合間をぬって、我が家の家作りは粛々と進められている?はずだったのですけれど…。現実は、日々の雑事は滞りなく迫り来て、私たちくらいになりますと親も高齢化し…度々、自分たち以外のことで、あれやこれやの出来事が、ひっきりなしに起こってくるものです。寝室は、あまり人様にお見せしない空間であることをいいことに、はたと工事は中断しておりましたが、ようやく、本棚収納に扉をつけてくれました。大事にしております灰谷先生の全集が日に焼けちゃいそうだったので、ずっとカーテンを引きっぱなしにして、部屋を暗いままにしてましたので、ようやく少しは明るく暮らせそう。収納に扉がつくだけで、部屋がすっきりして随分落ち着きました。(まだ反対側の壁面は、残ってるんですけど〜)工房の入り口の外壁もペンキ塗りを頑張らないと〜と光司さんは言っておりましたけれど、結局の所、なかなかそこまで手も回らずで…、知り合いに塗っていただくことになりました。古い建物ですから、怪し気に鉄筋も錆びてきてますし、メンテナンスも,しっかりしなくちゃいけないのでしょうね。プロの方にやっていただくので、そういう点では、一安心になりました。もたもた暮らしているうちに、最初に塗った木の壁は、なんだか色味も剥げてきましたし、一軒家は、ほんと、手間がかかります。トホホ〜。
来春は、マンションリフォームに、戸建て新築に…と、お客様の大きな物件が続きますので、年内に出来るだけ、我が工房のことは、片付けばいいなぁ〜と願っているのですが、どうなりますことやら…。
秋の気配が深まるにつれ、グレインちゃんは、ネコ状態。毛布にくるまって出てくる気配なしです…。毛のない犬種は、寒がりが多いそうで、確かに朝はブルブル震えていたりします。ブリーダーさん家のおばあちゃんがずっと抱きしめてくれていたので、どうも抱っこ好きのワンちゃんになっちゃったようで…。昔飼っていたネコは、抱っこが大嫌い!だったので、なんだかみょう〜な気分。犬なのにねぇ〜なんで…ずっと抱っこされてるンだか…。今もこの日記を打ちながら、私の膝の上で曝睡中です。
さてさて、私のお誕生月でもある11月も、すでに半分過ぎてしまいました。
この時期、慌ただしさは一気に加速し始めます。たくさんの方々との打ち合わせが重なりあって、頭の中もこんがらがってきたような、急ぎの製作の仕事もびっちりで…ウ〜何から手をつけてゆけばいいのやら…。岡田先生に有能な部下が、いてくれたらなぁ〜。ボケ惚けの私共々、助けてくれる誰か、救世主が現れてほしいものだと、切に願う秋の夜長かな。
 

2008.10.30>>>季節のよいこの時期、たくさんの個展やら発表会のお誘いのお葉書を頂戴いたします。月半ばには、気温の変化に身体がついていけなかったか…熱をだしてダウンしちゃった週がありましたので、(お正月以外で風邪をひくのは久しぶりで、自分でもビックリ〜改めて歳を感じてしまいました)行けたらいいな…と願っていた、会場すべてへの希望は叶いませんでしたけれど、時間の許す限り足を運んでいます。
そういう場に出かけると、共時性っていいましょうか…シンクロされてるのかな…思わぬ再会があったり、人と人とのつながりを実感するような、ドッキリする出逢いに遭遇することがよくあります。友達の友達は、やっぱりお知り合いだったりするわけで、出会うべくして出会いの場がセッティングされてるような…ちょっぴり不思議な体験をするのです。神戸に戻ってきてから、随分経ちましたし、それなりに仕事を重ねてきた結果の、貴重な人脈と言えるのかもしれません。縁ある方々とは、絶妙なるタイミングで、相交じりあって、バッチリ楽しいお仕事が、御一緒できるというわけです。
年末に向け、納品ラッシュも続いておりますし、その合間を縫っての、来年の打ち合わせと急ぎの依頼なんぞが、あっちとこっちとた〜くさん重なりあって、毎年のことながら暮れにかけては、特にバタバタ〜関西で言うところの、「必死のパッチ」の連続です。お待たせしてばかりのお客様が多いのですが、ようやくお納め出来て、すっごくよかったです〜って、お礼を言われますと、苦労も報われる気が致します。なんとな〜く暗いご時世ですが、私の回りの木工家衆は、皆さん忙しそうにしていますので、嬉しい限りです。こういう始末せねばいけない時代こそ、手に職というわけですねぇ。但し、仕事がた〜くさん=(イコール)大儲けじゃない所が、しがないブルーカラーの哀しい現実でもありますが…。
お仕事に加えて、毎日のGRAINちゃんのお散歩もあります。犬ってたいへん〜!!って、初めて知りました。こんなに手のかかる生き物だったとは〜。まだ子供なので、おしっこも何回もするし、しないでっていうことを、やっぱりしちゃうし〜。お店がお休みの日には、わたしも一緒に公園へ出かけています。車を少し走らせた所に、自由に遊ばせてあげられる、広〜い健康公園なるものがあって、大勢の子供たちや、たくさんのワンちゃんに出会えます。私自身は、そんなことも初体験ですので、犬を飼ってる人々の気持ちが、少しずつ理解できてきたような…。実のところ、幼い頃から、犬はちょっぴり苦手な私(噛まれた経験多数あり…)ですが、だんだんとそれなりに…慣れてきましたし、ちゃんと目を見つめてお話もできるようになりました。にゃんこの時と同様、何年か、時間はかかっても、きっと仲良しになっていけるのかな〜って思っています。でも今は、ひとりじっくり本を読んでる静かな時の流れの方が、どうもいいな〜って感じてしまうのは、やっぱり根っこが薄情??なのかしら〜ん。
 

2008.10.16>>>たくさん生きておりますと、アッと自分でも驚くような事をやらかすようになってきました。ようやくお店の前に到着した途端、鍵を入れたポーチごと家に忘れてきていることに気づきました。どひゃ〜今住む自宅は、神戸の西の果て…ココは神戸の東端を通り過ぎた芦屋なのに〜。混んでいるこの時間帯では、車でも有に一時間はかかるはず〜トホホ…。でも、優しき夫は、鍵を届けに速攻で駆けつけてくれました。まっ、昔からシモベ且つアッシー君だったから〜有り難いですけど…。丁度その日は午後から、打ち合わせやら、張り屋さんへ椅子を持って出かけなくてはいけない日でしたので、まぁ、いっか〜くよくよしないでおきましょう。彼を待つしばらくの時間つぶしに、近くの市立図書館にいきました。北海道時代は、図書館通いが趣味でしたが、こちらに移ってきてからは、そんなゆるりとした時間さえ失っていたことに気づきました。ほんの少しの寄り道が、ホッと心を和ませてくれ、優しい気持ちでいられます。そろそろツンちゃんの冬眠支度もあり、亀の本ばかりをチョイス、とても参考になりました。
破綻だの倒産だの暴落だの…なんだかマイナスの言葉が回りを取り囲んでいます。こんな時こそ地に足をつけて一歩一歩ガンバってゆくしかありません。我々のようなひと手間ひと手間をかけて、ひとつの作品を仕上げていく…お客様の顔が見える範囲でのお仕事は、景気に左右されることは、ほとんどありません。元々、この仕事を始めた時が、バブルがはじけた真っただ中の、それも見知らぬ街の北海道だったので、何も恐れるものはなしって感じです。むしろ、こういう手仕事派は、世の中が不安定な機運の時こそ、打たれ強い環境なのかもしれません。贅沢を慎むことの身についた職人は、明日が巡ってくるだけで幸せを感じられるし、目の前にある作品に全力を注ぎこむことが、生きる証となっていきます。日々の暮らしを大事にして、必ずやってくる朝を迎える。この何ものにも替えがたい安堵感の様なものを…木のぬくもりを通して伝えていければいいなと願います。ようやく、大型テーブルと椅子八脚の御納品完了致しました。ホッと一息つきながら、夜風に吹かれてグレインちゃんとお散歩へ…。夕べのお月様は、眩いくらいに黄金色に輝き、うっとりするくらい幻想的な美しさを讃えておりました。
 

2008.10.6>>>金木犀の香りと爽やかに染まる緑。吹き渡る風が、頬に優しい一番好きな季節到来です。いつも結婚記念日には、記憶の隅っこにほのかな想い出として残ればいいなと、グルメなレストランで、奮発してお食事をすることも多いのですが、今年は、わんぱく盛りのgrainちゃんもいることですし、お家でお祝い致しました。
光司さんお手製のフルコースディナーです。前菜は、イタリア産生ハム&アスパラ&トマトのハーブサラダに始まり、エスカルゴのブリオッシュ、殻付き牡蠣&ホタテのスモーク(中庭で、手作りの薫製を作ってくれました。)、メインは、私の大好きな鹿肉のステーキとフォアグラのソテートリュフ添え、おつまみの生チーズは、北海道のいろんな農場からアラカルトのお取り寄せを…。まずは、発泡タイプのワインをシャンパン替わりに飲み干しまして、次に1988の20周年記念もので乾杯でした。そんなに高級なクラスのものでもなかったのですけど、日頃飲んでいるリーズナブルワインとは、やはり色も香りも味もまるで違っていて、濃厚でかなり重め〜少しブランデーみたいに発酵の進んだ深いコクが感じられ、案の定といいましょうか…頭はグルグル、しっかり二日酔いになってしまいました。ジャズの調べを聴きながら、二人並んで静かに戴く、じぶん家フレンチも、極上の贅沢なのかもしれませんね。もちろん、ぜ〜んぶおいしかったです!
別に呑気にしているわけでもないんですけど、作る仕事に追われながらも、なかなか前へは進んでいかず…。光司さんは、犬の散歩も日課に加わってしまいましたので、工房仕事に加え、汗滴る作業が一つ増えたという訳です。イタグレという犬種は、走るのが大好きみたいで、猛ダッシュがお得意のようです。その昔、にゃんこが小さかった時もこんな感じだったわね〜と、やんちゃぶりには手を焼いています。ネコの場合、しばらく遊ぶと、すぐに眠ってくれてましたが、犬はいつまでたっても興奮したまま…走りまわって飛び跳ねてるんですよね〜。大人になったら少しは落ち着いてくれる…らしいのですけど、しばらくは前途多難、暗雲立ちこめ、行く手は、険しく厳しきかな〜ってところです。
テーブル、収納、デスク&椅子、お待たせし過ぎのオットマン…、工房は何かと手狭になっています。そんな最中、時折、全国津々浦々より、北欧の椅子修理も持ち込まれます。その度、我が家は高級家具屋さんと化すことになり、一瞬だけリッチな気分に浸れます。秋の気配が深まるにつれ、来年のお打ち合わせも重なってまいりました。図面書きと年内の製作、どちらもがやや遅れ気味なんですが〜。不穏なニュースが世界を駆け巡っている昨今、お仕事に打ち込める環境は嬉しい限りで、新たなる出会いと重なる再会に、心躍り、気持ちも引き締まる思いが致します。
 

2008.9.17>>>夫婦別々の部屋暮らしは、すご〜く快適。私は、ワンコが来てからというもの寝室を独り占めしています。隣に人の気配がないというのは、こうもグッスリ眠れるものなのか…と安眠を貪っている次第。私の好きな水木先生は(ゲゲゲの鬼太郎の〜)人間寝ることが一番です…って、よくエッセイでもおっしゃっているので、何かしんどかったり疲れたと感じたり、イヤだったり苦痛だったり、悲しかったり辛かったりした時は、とにかくお風呂にゆったり入って眠る!を心がけております。惰眠を満喫しておりましたら、どうもこの周辺で、卵かけごはんが目的?かしらん…ニワトリを飼いだした!?ようで〜…朝の四時頃から、ず〜〜〜〜っと、コケコッコ〜って鳴き叫び通しです。せっかく涼しくなってきて、少しだけ窓を開けて寝ているのに〜なんだってぇんだ〜一体誰なんだ〜私の現在住むこの地域は、神戸といえども都会からちょっぴり離れているせいでありましょうか…驚天動地の出来事がややもすると多い地区であります。町中の生活のルールが通じないような場所もまだまだ神戸にもあるってわけですね。でも、リビングで寝てる光司さんは、そんな鳥の鳴き声、全然聞こえないって言ってます。そんなことないやろ〜。
まだまだ日中は暑い日が続いています。残暑が残る中、連日、製作に追われている毎日。普段手がけないアンティークデザインの椅子は、とにかく想像以上に、時間といつもとは違う手順に追われているようで、最近の口癖は…「なんかアホになったわ〜年いったなぁ〜」です。私より若いくせに〜。関西弁のアホというのは、少々、自虐的な笑いを含んで発する言葉なのですけど、図面書きから組み立てまで、要所要所で、どうも右往左往している様子。お客様のご希望で、初の花柄の彫り物を彫刻師さんにお願いしての試みもあり、出来上がりは、なかなか芸術的であります。普段こういう柄物を見慣れていない私にとっても、すごく清新で、歴史を感じさせる神戸家具〜ってイメージかな。最近大型のテーブルを多く作るので、このサイズ(二メートル四十センチ)も慣れてきたわ〜と腰が痛いと嘆きつつ、人間一人であれこれやっていけるものなのだと…アホはアホなりに!?なんとかガンバっております。打ち合わせと作ること…出来上がってまた納品。一連の流れがスムーズに事無きを得、順調に進んでいきます様、私は、少し離れた場所で静観の構え。グレインちゃんは、アッという間の三週間ほどで、たぶん倍くらいの大きさに成長しています。おすわりと待てと伏せは、なんとなく覚えてきたみたい。久しぶりの子育て…。元保母と元保父は、うんちの扱いにみょ〜に冷静に対処しており、昔取った杵柄は、まだまだ生きているみたいですねぇ。
 

2008.9.1>>>朝晩はすっかり涼しくなり、めっきり過ごしやすくなってまいりました。耐えられないような暑さが続いている時は、一体どうなっちゃうのだろうと、ちょっぴり不安になりもしましたが、やっぱり季節は巡り巡ってくるものなのですね。四季のあるステキな国なんだわ〜やっぱり日本は〜って、ホッと胸をなで下ろしています。
ネットの恩恵は、一瞬で世界を結ぶことを実感できる時です。海外にいる遠く離れた友人や知り合いからのメールが立て続けに届きました。近くの親戚より遠くの友達が、こんなにも身近に感じられるのはネットならではと思います。皆んなそれぞれに、地球のどこかで頑張っているんだなぁって、なつかしさと共に強さと逞しさも一緒に届けてくれ、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
お盆休み、ほとんど仕事は休まずの光司さんでした。8月末のてんこ盛りの納品に、どうしても間に合わない家具でいっぱいでしたので、海外組のようなバカンスもなく…働き過ぎの日本人を地で行ってました。しか〜し、それがきっとお天道様に背を向けず精進していく職人の本来の姿なのでありましょう。それでもお互いの両親の顔はとりあえず拝みにいってきましたし、お友達のお墓参りにも足を運びました。製造業の我々の仕事は、まとまった時間をとることが結構たいへんなのですが、今ある時間を大切に、大事に使っていきたいといつも願っています。
さてさて夏も過ぎ去ると一気に年末まで走り始めます。えぇ〜あと四ヶ月しかないのか〜って一年の早さが身にしみる時期でもあるのです。ドタバタは途切れることなく続いておりますが、ひとつひとつの仕事を確実に…目の前の製作に集中です。っと言いつつ、いきなり小さな傷を付けまくって、絆創膏がかかせないのが悲しいなぁ。
それから、プライベートでのご報告をもうひとつ。来年にして〜の妻の願いもむなしく、ついに!我が家にやってきました。イタリアングレーハウンドの子犬のgrain君です。私は犬を飼うのは初めての経験ですので、彼がリビングの一角で子犬につきっきりで、子育て&しつけをしています。ネコと違って、言う事を聞いてくれるのがなんとなく不思議…。芦屋イズデザインの看板犬となれるように、ガンバるんだよぉ!!グレイン。
(ちなみにgrainの名前の由来は、木の木目という意味があるので、木工家のうちの子らしいってのと、併せて、イタグレのグレと梅雨生まれのレインをくっつけました。)
 

2008.8.5>>>こりゃ死んじゃうんじゃないかしらん…と思うくらいの暑さが続いています。熱くてアツくて干涸びてしまいそう!最近の関西はどう考えても異常です。夜になってもサウナ状態…クーラーを付けっ放しは抵抗があるので、夜は扇風機を回して寝るのですが、息苦しいほどの暑さで何度目覚めてしまうことか…まだまだ夏真っ盛りなのにね〜お盆過ぎには薪ストーブのお世話になっていた北海道がなつかしい〜。
家具の製作はフル回転が相変わらず続いており、光司さんは最近では、土曜日もお店に顔を出すことが少なくなりました。あちらこちらからお声がかかり、思わぬ方向に仕事が進み…平日に現場での打ち合わせがあったりして、なかなか計画通りに工房での仕事が進まないことも多いのです。それでも家と工房がくっついておりますので、遅い晩ご飯を食べてから、また工房へ戻る…というのがパターン化されてきています。デザイナーさんと違って職人は、作品が出来上がってなんぼの世界ですから、それも必然の成り行きというものです。
今、普段手を出さない分野のイギリスアンティーク調家具にも挑戦させてもらっていて、それはそれで、自身の引き出しの中に新たなる発見もあり、同時に家具の歴史を学ぶ貴重な体験にもつながっているようです。
別件では、随分以前からあれこれ家具を頼んでくださっているお客様が、ついに一戸建てをというご相談を受けております。いろんなモノが驚く程に高騰してしまっているこの時期に、あまりにも不利な気もしないではありませんが、家を建てるという行為はかなりのエネルギーと思い切りがいりますから、きっと人それぞれのタイミングっ〜なのでしょうね。それにしても…神戸の、特に東灘界隈の土地価格には本当に驚いてしまいます。数年前、弟夫妻が家を建てた時には東京価格にびっくり仰天でしたけど、こちらも負けてない感じ。久しぶりに元暮らしておりましたそのあたりを車で走らせましたら、やっぱり緑が深くて本当にステキな所だな〜ってなつかしさでいっぱいになりました。神戸でも屈指の豪邸が集まっている地域でもあり、ロケ地でも有名な巨大なお屋敷のすぐ近くでしたので、まるでタイムスリップして谷崎文学の世界に迷い込んだような気持ちにさせてくれる場所です。豆粒ほどの元我が家は、つぶされることなくちゃんと残っておりました。北海道で暮らしていた今までの家は、たいがいが更地になってしまうパターンが多かったので、どうなっているかしらんと心配してたんですけど、無事発見できて嬉しかったです。でも大好きだった玄関前の孟宗竹の生け垣が取り壊され、いきなり駐車スペースになってしまっていたのは、ちょっとがっかり。白の玉砂利を二人で敷いて、それなりに雰囲気よかったんだけどなぁ〜。これも昨今の駐車場問題を思えば時代の波に押しつぶされた格好になるのでしょう。素敵な空間だったし、あの竹が排気ガス避けにもなっていたと思うので、う〜んやっぱりちと寂しいです。緑のもたらす恩恵は、私たちが想う以上に人間の暮らしにすごくかかせないものだと感じます。風に揺れる小杖の葉っぱが、大きく心を包み込み、どれだけ励まし癒してくれているか…残念なことですが、竹の葉そよぐ優しい風景は、心の奥の一枚の写真として大事にしまっておきましょう。
というわけで、暑い最中ですが、目の前のたっくさんの家具の依頼に追われつつ、もう来年の打ち合わせも始まってしまいました。さ〜たいへん。

芦屋イズデザインのお盆休みは、12日(火)〜16日(土)までとさせていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。

 

2008.7.22>>>アッツ〜い!!夏本番がやってきた。駅からお店までの道すがら、熱風に曝されて歩くのがかなりキツい毎日です。若かりし頃は、こんな夏真っ盛りの時期によく海へ出かけていた私。それは現か幻か…果たして同一人物なのかと疑ってしまうほど、陽の光を避け、紫外線に抗いつつ日陰を選び好んで進む自分がちょっぴり情けない…。まっ、この年になると日焼けをいかにしないか〜が、しみ対策の大きな課題なんですから致し方ないものなんです。今夏はいきなり猛暑日続きで体力も奪われ、ぼぉ〜っと意識朦朧ぎみですが、めげないで頑張りましょう。
オーダーする家具というのは、される側から見ますと、新たなるデザインを考えるという至極前向きなクリエイティブなお仕事です。現在進行しているあれこれのデザインは、また一歩踏み出した感のあるもので、横でデッサンを見ているこちらとしても出来上がりがとっても楽しみ!製作している途中では、工房にしばしば呼び出されたり、わざわざ二階まで運び入れて「ここどう思う〜?」などと、全くシロウトの頼りない私に意見を求めてきたりします。光司さんはプロとしての細かい部分に目が行きがちな面があり、「え〜っ、そっちなんかぜ〜んぜん気にならな〜い。よっぽどこっちの木目の方に目がいくと思うんだけど〜」みたいな事もよくあります。パッと見の第一印象と言いましょうか…、全体のバランスを鑑みると、意外と私の言ってる事も的を得ているようにも感じられ、主人はこっちが気になるって言うんですけどね〜って、後にお客様に説明しても、どこですか〜ってわからないくらいの所だったりするのよね。わぁ〜キレイ〜とかキャァ〜かわいい〜とか…なんとなくイイ感じでどことなく好きだとか…そういう直感が一番大切なのではと私自身はそう信じています。
新しい世界に踏み込んでいくドキドキのいっぱい詰まった高揚感は、デザイナーとしての、そして作り手としての大きな幸福であることは間違いありませんが、傍で観察しているギャラリーとしても、おもしろい行程でもあるんです。ものづくりの楽しさというものは、出来上がるまでのこんな行ったり来たりの道程の、何気ない会話の中にさえぎっしりムギュっと詰まっている様に思います。一つのモノが生まれるまでの思いの深さ…沸き上る喜びみたいなものが、少しでもお客様に伝わりますように…、陰ながらいつも念じています。
暑い暑いと文句を言ってみても始まらな〜い!夏は、暑いからこそ夏なのだ〜。今日もまた炭を起こし、夕食は何をか焼かんとす〜。ちょっこっと焼きのために、二人仕様の七輪も導入致しました。外から見えない隠れ蓑的な中庭に今夜もまたモクモクと勢いよく、煙が天空に立ち昇っています。
 

2008.7.13>>>梅雨明け宣言はまだみたいですが、一気に暑さがやってきましたね。少し動いただけでドッと汗が噴き出してきます。夏は苦手ですが、人生を振り返ってみると、想い出の多くは夏に創られていると感じます。キラキラ光る波の輝きも爽快なヨットの滴も…私の中の想い出は眩い夏にたっくさん詰まっている気がします。ただ何かが違うと感じられるのは、子供の頃は、夕方になると夕立が一気にやってきて、優しい涼しさも一緒に舞い降りてきてたように記憶してるんですけど、最近はそういう風情を感じられる俄か雨も少なくなってきたのかなぁ。地球温暖化を生きる今、夏をいかに気持ちよく楽しく過ごしていけるかは私たち二人にとっても大いなる課題となっております。
お客様との打ち合わせもあれやこれとこなし、工房での家具作りも一生懸命励みつつ、我が家の塗り残しだった洗濯室と荷物部屋の壁の珪藻土をついに塗りました。そうしてその勢いのまま新しいデザインのテーブルも製作してくれました。以前は、二人暮らしには侘し過ぎるくらいおおっきなテーブルでごはんを食べていたのですが、今度のはこじんまりとした適度なサイズで落ち着きました。とりあえず残っていた余りものの材木で…と言っても高級チークテーブルです。心なしか部屋もちょっとゴージャスに変身したかも〜。光司さんの趣味的にはもう少し明るい色のテーブルの方がいいかなぁ〜っていう印象でしたけど、食べこぼしのシミがほとんどつくことのないチークは、食事をする度にぽろぽろとテーブルを汚し叱られている私にはぴったりだわ〜と納得しております。末永く大事に大切に…使っていきましょう。
ひと雨降る度に、お庭のグリーンは勢いを増すように成長しています。桜ってグングン大きくなるものなんですね〜。枯れちゃった木もありますが、概ねどの植木もずんずん背が高くなってきました。足元にも小ちゃな草木を少しずつ増やしてだんだんお庭らしくなってきたかな。お花は白を基調に時折ブルー系がチラホラ…ハーブもいっぱいの柔らかで清楚でナチュラル!を目指したいと思っています。樹木と葉っぱが拡がってゆくにつれ、石畳を踏みしめての水やりもなんだかとっても清々しく、日焼けが気になりつつもお庭に出るのが楽しみのひとつとなってきました。光司さんは、そんなお庭で遊ばせてあげられる子分となるような犬を飼いたいらしく、日に日にその気持ちは高まってきているようで、近頃、いつもネットで犬の検索をし続けています。またまた、お買い物をたくらんでいる気配がします〜いつもの如くに…妻に内緒でっ!
 

2008.6.30>>>
自営という形態は、自分たちの自由な時間があるようでいて、なかなかそれはむずかしい。当たり前のことですが、お店を開けておくという最低限の決まったルールの中で生活してゆくことがこんなにもたいへんなことなのか〜と、梅雨空を見上げていますと少し重荷に感じられることもあります。我がままなのは百も承知なんですけど、朝から土砂降りの時なんぞは、この大雨の中、一体誰が来るっていうのよ〜と言い訳しつつベッドの上でごろごろしていられたらどんなにいいかしらん〜って子供じみた思いにかられたりします。そんなにワイワイ賑わうお店でもないわけなんだし〜なぁ〜んて思っておりますと、なんだかなつかしい顔に再会する機会がびっくりするくらい増えてまいりました。それは古くからのお客様だったり恩師であったりお友達だったり…。時の流れは、年を重ねる毎に一段と早く、そっかぁ〜もう平成も二十年なんだよねぇ〜ってしみじみひしひしと感じられます。お互いに離ればなれになっている時間は長く…それぞれにいろんなことがあって…それでも覚えていて思い出してくれて…わざわざ会いにきてくれる!っていうのは本当にとっても嬉しいことですよね。五件目にして初めて同じ場所で三年目を迎えられたことをこんな時に実感致します。ここの場で集い再会出来る幸せはやっぱりお店があるからこそ!なんですものねぇ〜たくさんの久しぶり〜を思い切り楽しんでお仕事もその流れのままに…頑張りたいと思います。
新作の椅子と共に、お店の現品のテーブルがお嫁に行ってしまいました。店舗に置いてあったナラテーブルは、かなり極上もので気に入っていたので、ちょっぴり寂しいのですが、お客様のお家での経年変化もとっても楽しみとなりました。神戸に戻ってきて毎年のことながら、暑い夏場にかけては、少々体力的にペースが落ちてきてしまいます。でも今年はそんな泣き言もいってられないくらい、打ち合わせのお客様の人数を思うとちょっとクラクラしてくる感じ。世の中はどんどん不景気らしく仕事のない人々もこの業界はたくさんいらっしゃるようなんですが、御蔭様で我がイズデザインはたくさんのご依頼で嬉しい悲鳴をあげております。まっ、相変わらず工房は一人ぼっちなので出来る範囲の仕事の量が決まっているから、な〜んにも変わってないってことなんでしょうけどねぇ。梅雨のじとじとに紛れてぎっくり腰を併発しないよう、気持ちを引き締め夏へ突入です。ホームページ、ちょこちょこっとですけど更新致しました。worksのページには店舗が追加されてます!
 

2008.6.7>>>
次から次へと出来上がった家具をお客様の元へとお届けしている間に、早くも梅雨入りです。日記のほうもとんと更新できず申し訳なく思っています。新しいコンピューターをMちゃんに格安で譲ってもらって随分バーションアップしたのは良いのですが、やはり使いこなすまでに少々時間がかかりまして…。前のマック君と比べるとネットの速度は格段にスピードアップされ、わぁ〜今までのはやっぱり古くってボケボケだったんだな〜って改めて思い知った次第です。でも少しコンパクトになったせいで小ちゃい文字が見えづらく〜コンタクトによる過矯正ぎみの視力にはついていけてないようです。(一応、眼医者さんで調べてもらった結果、まだ老眼とは言えないそうで…とりあえずコンタクトのせいにしてるんですけど〜)
先日、私個人的には久しぶりとなる珪藻土を塗りに知り合いのお家へ…お店の休みを利用して働いてまいりました。いつの間にか仕事がらみの関係がお友達になってしまっての…そういったプライベートなご依頼もいっぱい増えてきています。光司さんの場合、なんだってやってのけてしまうので…(それもその道のプロ並みに…)本業の家具作り以外の壁塗りだとか椅子修理とかのメンテナンス業も忙しい今日この頃であります。今年は店舗がらみのお仕事が続いているせいもあり、息つく暇もないと言いましょうか…とにかく作る作業が追っつかない状況が続いています。気づけばもう今年も折り返しの六月だというのに〜どこへも出かけることすら出来ない雰囲気。あ〜自分の部屋すらぐちゃぐちゃなのに、な〜にやってんだかとも思いますが、いろんな人にとりあえずは頼りにされているんですから良い事なんだなと自身を納得させています。人様の壁塗りをガンバっちゃいますと、無性に自分家もきれいにしたくなってきました。途中で投げ出してしまっている荷物部屋と寝室をもうちょっとなんとかしなくては!と心に誓いました。お庭の樹木も緑色が深まりを増し、一雨ごとに成長を実感しています。汗を流すのは嫌いではありませんが、苦手な関西の夏がすぐそこまでやってきています。体調にはお互い十二分に気をつけてご依頼のお仕事をひとつずつ確実にこなしていかなくっちゃ!それにしても六月に入りいろんなものの値上がりすごいですよね〜特にガソリン代は、交通費も大打撃で困ったものです。小麦価格も高騰で、我が家の手作りパンの有り難みも倍層って所かな…。季節もよくなって膨らみ具合もバッチリのおいしい天然酵母パンを毎朝食しております。やっぱり食べるだけが生き甲斐となってきているのかもねっ〜。
 

2008.5.5>>>
少し足を運ばないうちに三宮はずいぶん様変わりしているようです。そんな磯上エリアに新しくインテリアショップ&イタリアンレストランがオープン致します。そこのお店の内装にちょっぴり関わらせていただきつつ、新しい家具のデザインのご依頼をお受けしています。先日、私も現場を少し覗かせてもらいました。わぁお〜!天井も高くて広い店舗はやっぱりかっこいい〜。急にテンション上がっちゃいました。今いる芦屋のお店はとてもこじんまりしていて私一人でのお留守番には丁度いいのですけど、ショップって感じあんまりしませんもんねぇ〜。やっぱり店舗はそれなりに!?大きく広くないと雰囲気でないもんなんだなぁって改めて実感致しました。元々知人の会社のユーロカーヴのワインセラーのショールームだった場所で、内装は大理石貼りのかなりゴージャス仕様。それをベースとしてまた一段とお金をかけて改装しようってんですからそりゃ素敵なお店になること間違いなしですよネ。立派な会社はやっぱりリッチなお店を手がけることが出来る〜って訳なんでしょうけど、本当なんともうらやましい限りです。いろいろ海外からの仕入れの関係で完成は遅れに遅れていってるようですが、三宮の新たなるお洒落なスポットのお手伝いが出来ることを私共もとても嬉しく光栄に思っております。
バタバタとしているあっという間にゴールデンウイークに突入でした。個人のお客様のご依頼も詰まってきており焦る気持ちでいっぱいです。そんな中、ずう〜っと四苦八苦していた近くの炭焼き地鶏のお店が、ようやくオープンする運びとなりました。オーナーさんが持っていた檜の一枚板の天板を加工し直し備え付けると一段と高級感も増したよう!後は、細かい照明を取り付けて、カウンターのペーパーコード編みの新作椅子が完成すればゴールです。壁は墨色の珪藻土で、しっとりと大人の隠れ家といった所でしょうか。狭いお店で予想以上に手間と時間がかかってしまいましたが、要所要所に光司さんのこだわりがいっぱい詰まった鳥料理屋さんとなりました。皆様どうぞ御贔屓に〜。そうして大阪ガスインテリアデザインスクールのミニチュア椅子作り(六回コース)も無事終了致しました。今回は生徒さんが少なく椅子も比較的簡単なものだったお蔭で岡田先生としてはと〜ってもやりやすかったし、木工のミニ知識も含めいろんな技も教えてあげることが出来たそうです。生徒さんにも好評だったとお聞きしていますし、ホッと安堵しています。今度はどんな椅子がいいのかなぁ〜大阪ガスインテリアスクールも近々お引っ越しで新しい場所でのスタートになるとのこと。大阪の街もしばらくご無沙汰しているうちに、なんだか目まぐるしく変貌を遂げていってるようですね。この修羅場が少し落ち着いたらまたゆっくりあちらこちらへ散策にでかけたいと思っているのですけど、有り難いことに途切れることなくご依頼は続き、すぐに次の修羅場の真っただ中にいそうな予感〜たくさんお仕事しろ〜って神様のお告げなんでしょうねっ…きっと。
 

2008.4.11>>>
去年庭に植えたソメイヨシノについに花が咲きました。ひぃ、ふぅ、みぃ…わぁ数えきれないくらいにたくさん!まだまだ幼く頼りなげな小さな若木ですけれど、柔らかく儚げに咲く様は、とてもいとおしく…繊細で、心の中までサクラ色に染まり優しい気持ちにしてくれます。善き者は逝くという言葉どおりにここ数年、私の大切な人はどんどんまわりからいなくなってしまいました。年を重ねたおじいさんやおばあさんたちはこんな気持ちを胸の奥にひっそりと抱え込んだまま、強く逞しく人生を切り開いてきているのだなぁと思うとただそれだけで尊敬してしまいます。この年になって初めて知る深い哀しみと諦めは、ひたひたと不安となり焦燥となって身体中に覆い被さってくるようで、なんとも言葉にならない感情です。人の一生なんて、実はとてつもなく短いものなのかもしれないな〜なんてことがおぼろげにわかりかけてきた頃には、大切なものは全部、指と指の隙間をこぼれ落ち見失ってしまっているのかもしれません。こらから先、私は幾度この桜を見上げ、亡くなった友を…恩師を家族を偲ぶことが出来るのだろうかと…若かった頃にはこれっぽちも気づかなかったような考えに想いを馳せるようになりました。それもまた今生きている証でもあり、幸せなことだと自分自身に強く言い聞かせながら…。今日出逢えたことに感謝してお仕事も精一杯努めていかねばと気持ちも新たに春を巡ります。さてさて、近くの炭焼き地鶏のお店の内装に必死の時間を費やしている光司さんです。ということは…現在、我が家には主婦がいな〜いという状況で、ってことは…冷蔵庫の中のものが気が付けば賞味期限をとうに過ぎてしまっている〜ってことでもあります。ああ〜あぁもったいない。世の中の仕事をお持ちのお母様方は、これプラス子育てもあるんですからなんとも偉いのですね〜。そんなこんなで忙しい彼のお仕事が一段落するまで、お店が休みの日はなんだか私も気ぜわしく…たまにやる主婦業は、朝から洗濯と掃除炊事と亀洗いに明け暮れております。でもまあ、お家にいて、こういう雑用をする時間も結構好きだったりしますけどね。短い時間にあれもこれもと欲張っちゃうので、余計に家中がトッチラカッタリ〜なんてことも〜。まっ、なるようになっていくわけなので、今はただ無事、炭焼き地鶏のお店が開店の日を迎えるのを祈るばかりであります。サクラの花吹雪と時を境にして、お店の前のケヤキ並木はひと雨ごとに若く青々とした葉っぱが芽吹き、大きな緑のトンネルになってきています。そんな街路樹の中をくぐり抜けるようにお店まで歩いていく心地のよい朝…爽やかなお散歩日よりの季節到来です。穏やかな風を受け、三年目の芦屋イズデザインの春を無事に迎えることが出来ました。
 

2008.3.31>>>
またまたの新しい店舗の立ち上げ…学習机やベッドの納品…リッチな高級チークの大きなテーブルと椅子セット作成…出来れば近々にも家の壁を塗りに来てっ!…リウマチで身体のご不自由なご婦人のための椅子を…ミニチュア椅子づくりの講義…壊れた北欧の椅子修理(修理は前面に押し出していないお仕事なのですが、Yチェアの張り替えからピーコックチェアやら超高級品に至るまで様々な修理依頼を受けております。北欧家具好きの我が家にあるザ・チェアは、かなりこっぱみじんだったボロボロをリメイクしたもの。ユーロ高の昨今、新品は60万くらいするらし〜い。ゲゲッ、知らぬ間に我が家の一番のお宝となっているではありませんか〜すご〜いっ!)そうして他にも次々と新しいお客様からのご依頼が…。根本的にこの人でいいのか〜って思わないでもないけれど、な〜ンだか知りませんけれど、ど〜も光司さんはいろんな人から頼りにされているようです。う〜ん、工房とデスクの前での図面書きが交互にやってきては彼を金縛り状態にしております。そんなお仕事の合間を縫って納骨をようやく済ませた友人のお墓まいりに…。彼女らしくよそにはない斬新なゴシック体の彫り文字で、すぐに捜しだせました。相変わらずお洒落な彼女にお墓の中から元気印のパワーをもらえたような気がします。そうして帰り道、植木をた〜くさん衝動買い。白木蓮、銀もくせい、ライラック、ミモザに雪柳。我が家にはかなりゴージャスな五葉松があるのですが、どうしても和風な印象で、光司さんはそのあたりを三台目の駐車場に変えてしまいたいという計画を引っ越し前から持ってたりなんぞして…。芦屋には大きな邸宅がたくさんあって、ステキなお庭もいっぱいです。それらを参考にと夢見てはいるのですが、なんといっても我が家の場合、三角地帯で広さも形もちょっとイマイチ。でもまぁ、きちんと手をかければ、それなりには?…たぶんイケテルお庭になっていくとは信じているんですけどねっ。お仕事の合間の庭づくりも今年こそは!でガンバリま〜す。普段は個人のお客様を中心の製作が主な仕事ですが、時折自分たちの力以上のモノを求められているような大きなプロジェクトに参加させていただく機会に恵まれます。本当にやりたいことはいつかチャンスとなって巡り巡ってくるものなのでしょう。たいへんだけど、それが時を経てかけがえのない出逢いとなってゆくのですから…与えられた今あるチャンスを大いに楽しんで、あれもこれも〜と欲張ってチャレンジしていきたいと思っています。
 

2008.3.14>>>
お庭に新しく白椿を植えました。黄砂と共に、春本番の暖かさがついにやってきましたので、今年こそ桜の花も咲いてほしいものだと期待しています。蕾らしきものは膨らんできてはいるのですけど…どうかなぁ〜春はお友達と我が家のネコの命日がたて続けにやってきますので、彼らを偲んでお花見が出来ればいいなと願っています。どうか一輪でも咲いてくれますように…。先日、我が家のリビングを提供して、エプソンのプリンターの撮影がありました。世界向けのプレゼン用とのことでしたが…うちのリビングがちらりとでも背景となっておりますので、一体どんな風に使われていくのかしらんと、なんだか楽しみですね。朝も早くからカメラの機材やコーディネートのための家具や小物を次々に運び入れての大騒ぎでした。ご近所の人は一体何事?って思ったに違いありません。カメラマンさんのお手伝いをしていた若いスタッフを見ているとついつい我が園児たちを思いだしてしまい、みんなこんな風に一生懸命働いているのかしらね〜って、彼らが帰った後で光司さんと二人してしみじみ…。父母いやいやジジババの境地とはこういうものなのでしょうか。それから〜こういう取材は続くもので、翌日には光司さんへのインタビューがありました。(神戸新聞の「奥さま手帳」という小冊子だそうです。オーダーメイドのページで、テーマは椅子)こちらは、来月号かな?お楽しみに〜!はぁ〜ふと気が付けば弥生三月。そろそろ亀のツンちゃんもお目覚めの時。今朝も目が合いました。亀って本当に冬眠するんだなぁ〜って、不思議発見でしたけど、どうも寝る子は育つといいましょうか、一回り大きくなっちゃった感じです。心配で何度も水槽を覗いていたけれど、たまに顔だけだして、「生きてるよ〜」のアピールもあったので、最近は亀の一年とはこういうものかと納得した次第です。今月も引き続き、テーブルも焼鳥屋さんも学習机もベッドも椅子いっぱいと…たっくさん作らないといけません。マンションリフォーム物件の打ち合わせもそろそろ大詰めですし、ミニチュア椅子づくりは佳境に突入…急ぎの椅子修理(北欧の椅子あれこれ受けてます)の依頼もあったり〜と相変わらずなかなかたいへ〜ん。でも、そこはそれ…こんな時こそ文化と芸術に触れねばというわけで、先月は浮世絵を…先週は兵庫県立美術館で開催されていたムンク展を観覧してきました。ホールでは偶然、いとこのお兄ちゃんに久しぶりの再会。H兄ちゃんは、私が幼い頃、よく油絵を描いていて、横で見せてもらいながらなんだかおもしろそうって子供心ながらに思ったものです。私には絵心なんぞこれっぽっちもありませんが、風景画をさらさらとデッサンするくらいの趣味を持ちたいものだわっ〜ていう思いは心のどこかに常にあり…いつかそんな日が…来ることを祈りつつ今日もお仕事ガンバリま〜っす。
 

2008.2.23>>>
今月は、納品ラッシュです。ユリデザインさんの新築物件に、テーブル&椅子、ソファに畳ベッド、スツール他あれこれを、そうして立ち上げに携わっていた芦屋駅前の英会話スクール「イマジン」へは、テーブルやらその他もろもろ…別件にて、ソファと収納取り付けも…。そういえばここ数ヶ月ソファのご依頼が続きました。おもしろいもので、テーブルが続いてみたり収納が続いてみたりとなんだか不思議な現象です。が!しかし、よくよく考えてみますと我が店舗には、現在見本となるべきソファはとうの昔に現品が売れてしまってな〜いわけで…なんで〜!??頼んで頂けるのかしら??意外と皆さんチャレンジ精神旺盛だわ〜って心の底から思ってしまいます。本当に有り難いことですよね。しみじみと考えるまでもなくそのこと自体に感謝の気持ちが沸き上がってきます。出来上がりの家具に絶大なる信頼を寄せていただいているという証拠ですもの〜こういうのってやっぱり顔と顔を合わせて直接お打ち合わせを重ねたからこそ生まれた信頼関係の賜物なのでしょう!疑いのない所にしか素敵な作品は生まれません。やっぱり職人気質みたいなものが出来上がった家具にはきっと現れるのだと思います。しばらくぶりに芦屋の店舗にも、近々新作ソファがお目見え致します。やったぁ〜楽しみぃ!!肘掛け部分にこだわった背面から見てもかっこいいソファだそうです。私もチラリと作業場を覗き見したのですが、最近の傾向では、柔らかな曲線…丸みを帯びたラインの新作が続いています。世の中、さっぱり系のストレートな家具が増えてきましたからね〜。神戸に戻ってきた当初は、一時、直線的なミニマムなデザインを中心に製作が続いておりましたが、原点回帰と申しましょうか…少し優しいフォルムに戻ってきたみたい。私としては、北海道での木工を始めた頃の初期の作品に近いものが感じられ、やや懐かしい気持ちになれるんです。私のマイチェア(事務仕事や自宅のダイニングテーブルで使っているもの)である丸いキュートな椅子は、初めて見た時はなんとも頼りなげで、「こんな椅子売れる〜!?アカンと思うけどなぁ〜」っていうのが第一印象だったけど、十数年使い込んで改めてじっくり見てみますと、デザイン的にもまぁまぁカワイイし〜軽いところが力なしのへなちょこな私にとっては使い勝手もいいのかも〜。

外国の人々が家具を愛し何世代にも渡って使い込んでいく気持ちがなんとなくわかるようになってきました。毎日の暮らしに欠かせない家具との間には、飴色に変わってゆく木肌の変化とともにたくさんの想い出が時空を越えいっぱい詰まってゆくようです。椅子だけでなく…長年使い続けているどうしても捨てられない「宝物」これからも大切にしていきましょう。
 

2008.2.11>>>
アッという間の二月ですね。「行く逃げる去る」でしたっけ…いつも感じることですが、年の始まりのこの一、二、三月は、どうしようもないくらいの駆け足で、本当に慌てふためいてしまっています。お商売は二八といって二月と八月はヒマらしいのですけど、家具業界はたぶんちょっとずれてるんじゃないのかな〜。春と秋は人生の節目の季節でもあるので、家具を必要とする人々はぐ〜ンと増えるんです。春と秋にお届けしようとするとその前の二八は製作に忙しくなるわけで…光司さんはいつにもましてドタバタしているという訳です。日常生活の中でもいろんなものが値上がりして苦労の種は尽きませんが、それでも次から次ぎへと依頼が舞い込むというのは職人冥利に尽きるというもの。気が付けば芦屋イズデザインも、二年と半年の月日が経とうとしています。だいたい今までのパターンですと、そろそろ立ち退き!?なんてことに成りかねない時期ですけれど、神様ももういい加減に可哀想って思ってくれてるのかしらん。私たちにとって五件目のお店となるこちらは、三年目の春を迎えようやく腰を落ち着けていろんなことに邁進できる形態も整ってまいりました。場所が落ち着くということは、いい具合に精神的にもゆったりとしてくるんですよねっ。目の前の仕事でアタフタするのは実に楽しいものですし、ちょっとしたトラブルも余裕を持って前進していければと…いつもの如く、あ〜でもないこうでもないと言いながら取り組んでいます。光司さんは年が改まってからも忙しい波にドンブラコって浚われそう〜。最近は体力も低下ぎみのようで時折「年やわぁ〜」と弱音を吐くようにもなってきましたが、時間のリズムをうまく捉えて、お客様との打ち合わせも重ねていってほしいと願っています。吹き抜ける風は射るように冷たく、先日は芦屋でも雪がちらついたりしてまだまだ分厚いコートが手放せませんが、眩しい陽射しを頬に受け、肌に当たる紫外線も気になってきた今日この頃。朝出逢う鳥たちの鳴き声も心なしかはしゃいでいるような…春遠からじの暖かい陽光を感じる様にもなってきました。もうすぐこの季節も終わりを告げる報せですね。家具製作も講義の先生業もリフォームも店舗の立ち上げもすべてがうまく回っていきますように…。私も年度末の経理仕事で頭のもやもやがなかなか取れていきませんけど、凍ってはいない事務所なので、焦らないでボチボチガンバろう〜っと。
 

2008.1.27>>>
久しぶりにやってきた寒気団。こんな日は、大地も凍える旭川での生活を思い出します。テレビで「ほら、持てます〜!」って凍ったままのシャボン玉を手にしたレポーターさんの映像を見ました。そうそう〜北の果てでは、街中が冷凍庫状態になっちゃって、凍らせないように、いろ〜んなものを冷蔵庫に避難させるのよね。缶コーヒーの自販機につららがいっぱい出来て、氷の妖怪!?かと見まごうほどに…この世のモノとは思えない物体に変化したのを見た時の声にもならない驚き!カチコチのシャンプーと一緒に湯船に浸かり、シャリシャリに溶けだしてからようやく髪を洗える…なぁ〜んてな暮らしをしていた私たちにはどれほどの寒さなのかが痛いほどに解ります。六甲おろし吹きすさぶ芦屋の寒さなんてなんのその…まだまだ序の口なんですよね。ダイアモンドダスト煌めく旭川でのバイト先は、朝出勤するといきなり事務所中が凍っていて、ゲッ、また湯沸かし器が破裂してるし…トイレもバケツも雑巾もパリパリ〜!階段の雪かきもすべって転ばないように命懸けだし…そんなマイナス猛吹雪の中、てくてく歩いて銀行さんに出かけなきゃいけない事務員さんの身にもなってよね〜って、今ではそんな遠い記憶もなつかしくほのぼのとした想い出に変わろうとしています。人々は皆優しく親切で…楽しかったことばかりの申し分のない街でしたけど、神戸に生まれ、プラスの気温で過ごせた我が青春時代に悔いなし!と改めて実感したのも確かかも〜。灯油は高いし…今年の冬はきっとみんなたいへんなんだろうなぁ。旭川に渡った内地の若者達よ…ガンバってぇ〜!!
光司さんも芦屋駅前の英会話教室の現場に朝から晩まで張り付いてひたすら身体を動かしている日々。たぶん普通の職人さんならもっとかかるであろう仕事量を、休憩もせずやり通しなんとか教室の形になってきたようです。でもその反動は、やっぱり大きかった〜。喉が…腰が…肩が…頭が痛い!と完全に風邪をひいてしまったご様子。まだまだ工事は続くのですから休めるはずもなく…ゆっくりお風呂に入って早めに寝てごまかすしかない。というわけで、しっかり私がもらい風邪…とうとう熱を出し寝込んでしまいました。私だってお店があるのに〜跡継ぎのいないディンクスはこんな時とっても哀れ!であります〜トホホ。今月に入り、あちらこちらのお客様のお家を訪ねる日々も続いています。それぞれに皆さんの暮らしが伺え、楽しいことこの上ありません。それにしても何処のお家を訪ねても神戸の老舗家具あり…外来の高級家具あり…と、あの時代、あそことあそこの家具屋さんってば、いったいどれほどの家具を製作したのかしらんと感心しきりです。素敵なお宅には必ず!とってもいい家具が置かれています。そこに仲間入りさせていただくことの幸せをかみしめつつ…平成の世に残る素敵な作品がどうかできますように…。寒さなんかに負けないぞ〜。オ〜ッ!!ゴホゴホッ
 

2008.1.16>>>
最近ではいつのまにやら若い子たちに驕ってあげる機会も増えてしまった今日この頃なのですが、お客様のご厚意でジビエのイタリアン料理をご馳走になってきました。トリュフ三昧の超美味コースで、お腹も舌も大満足!羊もキジもいのししも鳩もぜ〜んぶおいしかったぁ〜。飲み物もシャンパンに始まり、私たちでは決して手をだすことのない格別クラスの白ワインも赤ワインもと次からつぎに頂戴し…あ〜いつも飲むのとは色も香りもぜんぜん違〜う!ってことだけはしっかりわかりました。幸せな時間を過ごさせていただけただけでもハッピーな所に、なんと帰りは、タクシーチケットなるものをいただいて、一気に垂水の我が家までワープ。バブル期はチケットが飛び交った話をサラリーマンの友人を含め、いろんな人にお聞きはしていたのですけれど…光司さんともどもあの威勢のよい時代には、北海道の山奥でテレビもない北の国から〜みたいな暮らし(今でいうとロハスって呼べるのかも…)でしたからね〜。雪に埋もれ、まわりは野生の鹿やキツネばかり…、タクシーチケットなんて初めて見たし使っちゃいました。この年になってもまだまだ初体験はあるんですねぇ〜わぁ〜なんだか芸能人みた〜いと感動してしまった次第です。御好意に甘え、オイシイモノを味わえる至福を心から感謝したいと思いました。本当にご馳走様でした。翌日はお肌もツルツル〜絶対高級ワインとジビエ効果だと確信しています!(おいしいお店は、西宮戎神社のすぐ北側、Ristorante da' Lupo 322さんです。)年明け早々、ここ芦屋イズデザインは、お客様の依頼がひきもきらずで嬉しい限りです。もう長いおつきあいのリピーターとなる方たちも多いのですが、初めてのお客様もちょうどいい具合にこじんまりとしたこのお店では、すぐに打ち解けてくださるようです。私も以前までの広すぎるお店では気も使い、バタバタしてしまうことも多かったのですが、ここは半分「わたしの部屋」状態ですので、すぐにお茶して寛いでばかりおります。連休明けから芦屋駅前の英会話教室の現場が始まりましたし、二月は大阪ガスインテリアスクールのミニチュア椅子づくり第4弾の講義も始まります。工房にひきこもりが出来ないのでついつい納期も遅れがちとなりますが、今年こそは、学習机のご依頼は、ちゃんと入学に間に合うようつくってあげられますように…と、今からお祈りしておかねば〜!
 

2008.1.7>>>
2008年の幕開けです。今年は、例年以上にアクティブに!をモットーに決意も新たに…新しい一歩を踏み出しました。光司さんは、元旦と二日はおとなしく?それぞれの親への孝行の日々を送りましたが、三日からは、妻の朝寝坊に付き合うこともなく、せっせと工房で仕事を始めました。昨年来のやり残しの続きに加え、今年は早々にも店舗の立ち上げのお手伝い(芦屋の駅前にオープンする英会話教室です!)と個人のお客様へのご依頼の品々の製作がてんこもり…。ひとりでいるには広すぎると思った工房も、テーブルにベッド、ソファに椅子達、出来上がったたくさんの作品に囲まれると「意外と狭いねぇ〜」ってなことに…。う〜ん、人は時の流れと共に自分の環境に慣れ親しみ、置かれた立場をわきまえもせず…贅沢な悩みを口にしてしまうものなのですね。働けど働けど、貧乏作家の毎日はなんとも代わり映えしませんが、初詣のおみくじは、やっぱり光司さんは大吉だったし!今年もまたお仕事に邁進していく所存であります。6日には、阪神百貨店で開催された東海大学教授の織田憲嗣先生の講演を拝聴し、楽しい時間を過ごしてまいりました。ユーロ高による尋常ではない昨今の北欧家具の値上がりで、先生の椅子のご研究も投資の部分においてかなりのご苦労があるようで…。ほんと、世の中どうなっていくんでしょうかねぇ。でも、我がイズデザインは、景気に左右されない地道なお仕事ゆえ、いろんな値上がりに負けることなく前を向いて突き進んでいく覚悟でございます。ちなみに私の今年の目標はといえば、なんとか三日に一冊程度…年に百冊は本を読破した〜いってことと畑仕事と庭仕事も楽しむぞ〜ってとこかな。それから…ついでといっちゃぁなんですが、芦屋イズデザインのお留守番ももちろん張り切ってやりま〜す。今しかない今を楽しむこと、様々な試練に動じないこと…与えられた自分の時間をとにかく大切に生きること。いろんな人とたくさん出会いそうしてつながり…私たちからも元気のパワーを皆様に僅かばかりでもお届けすることができれば、こんなシアワセなことはありません。多くの作品づくりに精をだし…今年もたくさん笑って過ごしていければいいなと思っています。では、皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。