葉音日記 (バックナンバー2004年編)


 


2004.12.27>>>
2004年を振り返ってみると、キッチンのリフォームだけでなく、初めての一戸建てを設計するという幸運にも恵まれ、私たちとしてはまたひとつ仕事の幅を拡げるステップアップの年でもあったように思います。それと同時に新作の椅子やソファなどいろいろと手がけることの出来た楽しい一年でもありました。新しい椅子をデザイン、制作することは、とても時間のかかるものですが、完成後一番に座ってみて、心地よい感覚に包まれるとあ〜よかった!って幸せな気持ちに浸れます。納得のいくものづくりを成し遂げたときの喜びは、生きる喜びにつながる瞬間でもあるのです。そのチャンスをくれたお客様や、昔からずっと応援してくださっている人々に心から感謝をしたいと思います。皆さんに支えられながら、自分たちの器以上のことに毎年チャレンジさせてもらって、ただただラッキ〜!というほかないのかもしれません。誰も踏みしめたことのない新しい道を歩くことはワクワクの連続です。もうすぐ、神戸は震災から十年の歳月が経とうとしており、まだまだ百パーセント…とはいきませんけれど、街はほんの少し明るさを取り戻すことが出来ました。神戸っ子の私としては、昔の面影をすっかり失くし、どんどん新しくなっていく街並みにとまどいと深い悲しみを感じないではありませんが、人も物もどこかで誰かとつながり、またそこから新しい想い出を紡いでいくことが「今を生きる」ということなのでしょうね。まだ、お会いしていない方々にも、再生しつつある神戸の街に、ぜひ一度足を運んでいただける事を願っています。今年出逢えたすべての人々と…葉音日記を楽しみに読んでくださっている皆々様、一年お付き合いいただき、どうもありがとうございました。またまた波乱の予感!?の衝撃の2005年をお楽しみに…では、よいお年を〜!!

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2004.12.20>>>
師走だというのに、なんだかみょ〜に暖かい冬。天気予報を見ていると、大阪は19度なんて言ってる。え〜っ、これって釧路の夏じゃ〜ん!どうも地球がおかしくなっちゃってるみたいですよね。寒波が来ない分、いっぱい働ける気分なんだけど、あと一ヶ月ほしかったなあ〜っていうくらい、やってもやってもお仕事は終わらず…どんどん年の瀬が近づいてきてしまいました。それでも、キッチンリフォームの物件がようやくひとつ完了し、ちょっぴりホッとしています。またまた記録を更新のとっても大きなサイズのL型キッチンでした。併せてご依頼頂いたテーブル&椅子…そして追加で製作したオリジナル建具は、和室との境のアクセントになり…すご〜く素敵なお部屋に変身致しました。今まで、「泊まる?」って聞いてもクビを横に振っていたお孫さんが自ら「とまるぅ〜!」って言ってくれたそうで、それをお聞きしただけで、あ〜リフォームしてよかったんだなあ〜って感無量です。これからお客様をどんどんお呼びしてパーティ三昧の日々を過ごしていただきたいと思っています。次はわたしのキッチンのはず?なんだけど、まだまだ順番はまわってくる気配はないようで…。年内に京都での取り付けもありますし、来年は早々に岡山県と奈良県の…(キッチンと家具収納などいっぱ〜い)ちょっと遠方の建築家の先生物件が続きます。2005年度版、全国おしゃれなインテリアショップガイドに昨年にひき続き、アレーズを載せていただいております。また本屋さんでぜひご覧下さい。年末は二十七日まで…年明けは七日(金曜日)からの営業です。お休みの間にアトリエの残りの工事を一気にガンバル予定です。壁をがんがんぶち壊しましたので、リビングは30畳…もっとかな〜はありそうです。いい感じ〜!

全国おしゃれなインテリアショップガイド  2005年度版  P158
年末年始のお知らせ    12月29日 (水)〜1月6日(木)まで
                 7日 (金)より平常通り、営業いたします。


 
2004.11.26>>>
やったあ〜やっと終わった〜決算処理が…。我が会社は九月末決算のため、先月あたりからずっと数字とにらめっこの日々が続いておりました。まあ、季節がいいので身体の無理は利く感じでしたが、仕事の手配と事務処理を交互にこなし、なんだか目もかすんで…少々、疲れ果ててしまいました。うちが忙しい時は、よそも忙しいもので、お手伝いしてくれる外注先もてんやわんやの状況です。いろんな物件がだんご状態で突き進んでおりますが、いよいよ今年も残り僅かとなりました。まず一番最初に我がアトリエの年内完成は諦めたほうがよさそうな気配かな。あと内壁と床と玄関と階段と…数えるとまだまだいっぱいあるけれど、とりあえず、壁と床ができたらこちらのお部屋も使えるようになっていいのになあ〜と思っていたのですが…このままじゃどう考えても自分の家まで手が回りそうにありません。ヤン君も薪ストーブなしでは、ちょっと寒そうだし…なんとかしてあげたいんだけどな〜。サルクラ初めての冬ですが、それにしてもまるでお日様の当たらない北向きの最悪の土地です。お向かいの山の南斜面のお家は陽光が燦々と降り注ぎ、うらやましい限り〜。我がアトリエは、見事なまでに日陰の身で、まあ、見ようによっては、北欧っぽいっていうか日本海の冬景色?…う〜ん、やっぱりちょっと違うかしらん。時々尋ねてくれる客人によりますと、景色の良いところだね〜って皆さん口を揃えておっしゃってくださるので、住めば都かな〜って納得しています。光司さんは朝からキッチンの引き出しのペーパーがけにオイル塗装…その後針治療…っと、爺さん系でスケジュールをこなしており、あちらこちらの現場を飛び回りながら、「いっつもこれくらい仕事が重なるんやったら、やっぱり誰か人がいるな〜」って、一人大好きの彼が思わず泣き言を漏らしたりして…。夕べは包丁差しがやっと出来、あと建具とキッチンと収納いっぱいと…あ〜スツールもテーブルもそれから椅子に籐も張らなくちゃ…。来年もすでに慌ただしい予感がありますので、年内に出来るだけのお仕事を片づけないとたいへんなことになっちゃいそうです。二人して顔を見合わせて、「いつの間にこんなに働かなあかん人になってしもたんやろね〜」って。何かいいことあるのかな…

 
2004.11.14>>>
納品の帰りに温泉に立ち寄ってきました。ほぼ毎日がお仕事の中で、ほんの一瞬のひと休みひと休み…。露天風呂で風に吹かれ空を眺め、鳥がゆ〜っくり頭のはるか彼方を旋回する様を見ながら、ぼっう〜っと過ごすうち、まだ無職の旅人だった頃、全国各地で立ち寄った温泉の記憶がまざまざと蘇ってきました。あ〜あの頃は、ヒマっていうか…仕事してなかったっけ〜。その罰?が今頃やってきているんだな〜きっと!現在の私たちにゆとりの時間がそうあるはずもなく、すぐお家にとんぼ返り。週末は、お天気が崩れそうなので、なんとか今日中に煙突をたてて、薪ストーブを使えるようにしなくては…。椅子づくりに追われていて、工房は木屑でいっぱい。目に余って、ほんの数時間、工房のお掃除をしてあげました。なんだか、こんな汚い仕事のどこがそんなに魅力的なんだか…。いきなり頭もズボンも真っ白けぇ〜鼻もむずむずしてくるし…。よく女の子の木工志願もいますが、かなり物事に動じないたくましい力の持ち主と想像いたします。私は、ほんの些細なお手伝いさえ、こんな仕事は絶対イヤだ〜って思ってしまうのだけどね…。一階の工房と二階のリビング、そして屋上までを貫通させる煙突工事なのですが、なんでこんなことを彼はひとりで、やってるんだか…。コンクリート屋根に穴開けて…絶対ふつうの旦那さんはこんなことしないよ〜!ちょっと苦労はしたけれど、夕暮れ近く、なんとか煙突は連結し屋上を突き抜けました。薪ストーブで木屑を燃やすと煙がたなびき〜お〜やったね〜!サンタさんも来てくれそうな立派な煙突になるように、後は屋上から突き出た部分のレンガ積みをガンバるだけです。楽しみだなあ…また炎を見ての暮らしが始まるのだと思うと、とっ〜てもワクワクしています。葉音

 
2004.11.06>>>
常に数人のお客様の依頼がぐるぐると頭の中を駆けめぐっています。その中で、始まった現場と期限がせまった作品づくりに追われる毎日。だいたい十人前後だと私の脳みそ?もそれなりに整理されてますが、それ以上になってくると頭の毛が全部抜けちゃうんじゃないかっていうくらい、ほんともう、た〜いへん!光司さんは、それに加え、我がアトリエづくりもあるので、ついこの間もはしごから落ちたといって足を擦りむいておりました。そういうちっちゃな怪我は日常茶飯事のことで、その度にあ〜大けがじゃなくってよかった〜って、思うようにしていますが…。忙しい時っていうのは、どうしてもいろんなことが重なるもので、年末にかけてやや超人的なスケジュールとなってまいりました。そろそろ来春の打ち合わせもぽつりぽつりと入ってきてますし、うちの物件だけでなく、建築家の先生物件も動き出したので、段取り上手になって突き進んでゆかねば…!二人ともボケボケだからひと波乱もふた波乱もあるんだろうな〜。ある日の光司さんのスケジュールを書き出してみましょうか…朝食後、工房にて椅子の面取り→用意のできた私を駅に送りに行く→現場にて施主様、大工さんたちと打ち合わせ→別の現場へ出向き写真撮り、現像にだす→午後お客様と打ち合わせのため三宮へ→別物件の依頼の図面書き→これまた別依頼の椅子張り屋さんとの打ち合わせ→見積もり書作成→取材原稿チェック→本屋さんに遊びにいくついでに写真の現像を取りに〜→お店終了→晩ご飯を食べ、(最近外食多し…)帰宅→ネット検索で照明器具などゲット!(安い予算の物件はインターネットを駆使し、なるべく安く!それでもってお洒落なものを手にいれています)→工房で、椅子の作成のつづき→夜はあまりうるさいことは出来ないけど…アトリエの天井貼りなどそちらの工事もちょこちょこと出来る範囲で→いつもだいたい夜中にお風呂に入って→寝るのは一時か二時ころか…。光司さんはとにかくバタンキューで寝ちゃう人ですから、なかなか寝付きの悪い私としてはえっ!もう寝たの〜?ってうらやましいくらい快食快眠なんです。何はともあれ、健康第一ってことですよねっ。今度のお店の定休日は淡路島への納品で〜す。おいしいお昼をどこかで食べてこよ〜っと。最近、ど〜も食べることだけが楽しみになってきたようだ…光司さんとの体重差がほとんどなくなってきてしまっているのはどういうわけかしらん。葉音

 
2004.10.29>>>
ようやくひとつリフォームの物件が完成間近です。今年は台風多しで工期もかなり遅れてしまいお客様にはずいぶん不自由をおかけする結果となってしまいましたが、ほぼ内装が終わった頃に、わたしも見学に行ってきました。お店があるので、夜遅くにお伺いすることになってしまったのですが、子供達もなんだか嬉しくて嬉しくてしょうがない様子。奥様も、「いいでしょ〜どこから見ても、素敵でしょ〜!」って、リビングも和室もとっても気に入っていただけたみたい。「本当に頼んでよかった…」って心からそうおっしやって頂き…私もなんだかうきうきしてしまいました。オカダコウジ始まって以来の超ビッグサイズのアイランドキッチンだったので、自身は心身ともに疲れ切っていましたが、こんなに喜んで頂けるとなんだか今までの苦労も吹き飛んでいくというものです。収納もたっぷりあり、今だ工事現場のような家の中で暮らす私はうらやましくってしょうがなかったですけど〜。オリジナルデザインの障子もとてもいい感じで空間に納まっていてなかなかおしゃれだったし〜よかった!よかった!お客様が大喜びしてくれるその瞬間は、この仕事を誇りに感じる至福の時でもあり、一つ一つの手仕事が大きく目の前に現れ居出たるその時は、へえ〜こんなことも出来たのか〜って感無量の思いです。今回のお客様も初めての個展(阪神大震災の年でした)にいらして以来の長年のお付き合いです。こんな風に、昔からずっと応援してくださっていたり、一度ならずも再度ご依頼してくださる人がいたり…(一年にひとつずつくらい頼んでくれる奇特な方も最近は増えてきたんですよね〜すごいことです)もちろん初めての方もいっぱいいらっしゃいますし…たくさんの方たちに支えられて今があるのだなとつくづく感謝しています。ここ三宮は地の利もいいので、昔の友人知人も含めいろんな人が足を運んでくれて嬉しい再会もありますし…。台風に地震と日々いろんな出来事が起こり、その度に、今生きているこの時を本当に大切にしなければ…としみじみと感じています。案の定といいましょうか、台風により我が工房は雨漏り発生!あ〜あ…またかあ〜でも…止まない雨はないのよね…。がんばろ〜っと。葉音

 
2004.10.6>>>
ないない事件PART2です。あまりにお恥ずかしく前回の日記には書けなかったものですが、引っ越し以来、ずう〜っとデジカメが行方不明でした。仕事でどうしても必要なことが多々あるので、必死になって探すのですが、最初は、どちらかの車の隅に転がってるんだろうくらいに安易に思っていたら、ぜ〜んぜんない!大事なものだから、きっと、段ボールにしまい込んでいるんだよって、あちらこちらの段ボール箱を開けてみてもな〜い!どっかの現場に置き忘れたのか、それとも取られたの?開けっぴろげなお家なので、誰かが侵入してきてもわからないしなあ〜なあんてもうほとんど見知らぬ人のせいにしたりして…。それが、とうとう今朝、いつも持ち歩いているこんな大きいかばんは、今日はちょっと面倒くさいと光司さんが小さな革の鞄をだしてきたらその中に探し求めていたありとあらゆるもの(デジカメ以外のコンピューターの線とか充電器とかも…)が無造作に放り込まれていたのでした。「あっ〜!そう言えば、その鞄に光司さんが入れてるとこ見たなあ〜」って、今更記憶が蘇ってもしょうがないけど…。なんだか物忘れがひどいとかいう問題でもないような…。でも数ヶ月ぶりのデジカメとの出会いは、宝物でも探し当てたみたいに得した気分になりました!さて、季節は秋。この季節は二人のお誕生月が続くので、それを口実にちょっとぜいたくしておいしいものを食べにでかけることにしています。第一段は結婚記念日であり彼の誕生日。今年はジビエのコース料理でした。メインの鳩は、柔らかくてジューシー!と〜ってもおいしかったあ〜。相変わらず、光司さんは針を打ったりの腰の治療を続けておりますが、今月はまたまた納品ラッシュと(未だに未完成の作品も多し…)打ち合わせが目白押しです。おいしいものいっぱい食べて、お仕事もがんばりまっ
す。葉音

 
2004.9.24>>>
朝起きて、洗濯やら掃除やらをいっぱいして、また三宮まで電車で出てきて、お店の仕事をしているわけですが、よくよく考えてみると、学校でさえ週休二日になった今、これはかなり劣悪な労働条件?わたしは、お掃除おばさんか〜って思うほど、あちらこちらで掃除機をかけ窓を拭いている自分がいます。なんでこんな目に遭うんだか…自営ってなんかソ〜ン!お店の定休日は一日だけだし、それも納品だの打ち合わせだの現場の確認とかいろいろあって(なぜか彼は、わたしの同伴を好み…)そうそうゆっくり休むわけにもいかず…。オカダ君はまだしも私の場合、そんなにやる気満々ってことでもないんですけど…成り行き上、ただひたすらにガンバっているって感じです。そんな目の前のことを必死にこなす日々が続いていますが、念願のお台所ができたら、また酵母くんを培養して、(このお引っ越しでとうとう死なせてしまったので)天然酵母パンづくりも復活させたいし、初めてのぬか床をつくって自家製の漬け物も食べた〜い。ほっかむりした粋な?ぬかみそ臭い女房を目指そうかとたくらんでいる次第です。昔は玄米や麦ご飯など食べていると少し風変わりな人のように思われましたけど、今や炊飯器も玄米炊きは当たり前のように機能がついてますもんね…。時代は流れ、「木工?そんなので食べていけるの?」って言われていたのに、たくさん若い木工家さんも増えてきて頼もしいかぎりです。ものを大切にしていきたいと願う人がどんどん増えてくるのはとても嬉しい!「もったいない」という言葉を置き去りにして、大人達が走り続けていた高度成長期に育った私は、余計そんな風に感じるのかもしれません。うちに尋ねて来てくれて、夢のように将来を語っていた若い子たちが、どんどん独立して工房を持ち始めています。(お知らせしてくれる子あり、ホームページで発見することも…)木でつくるこのお仕事は、いろいろあってたいへんだけど、ある意味、景気に左右されない地道な仕事のようにも思えます。情熱と誠実さを持って、ず〜うっと続けていけますように…。光司さんは人様のキッチンを必死でつくっており、なかなか私の順番は回ってくる気配はなく…このままいくと私の誕生日には間に合いそうにないみたい。あ〜あ、早く、お家で毎日ご飯の食べられる…「ふつうの暮らしがした〜い!」世界の中心で当たり前のことを叫ぶ私。葉音

 
2004.9.10>>>
最近、光司さんともども歳だと感じることが多いこの頃。先日もハサミないな〜い!事件ありで、さっきまで手に持っていたはずのはさみが無い!彼が絶対ここに…と言う場所にもない。結局、屋根裏に置き忘れていたのですけど、何回も探したからここじゃない!と言い張るので、余計見つからなかったのでありました。それから、しばらくして懐中電灯ないない事件が!どこいったんだろうね〜って、なんど探してもないものはない。家中、大掃除しても出てこない。一階の工房じゃないの〜っていっても結局見つからずじまい。そうこうしているうちに台風がやってきて、どうしても懐中電灯が入り用に…。今回は、なんと二時間近く停電になる大騒ぎだったんです。子供の頃は、台風イコール停電みたいな所があり、ちょっぴりワクワクしたものですが、それにしても二時間も真っ暗はあまりないよね〜?の停電になる少し前にこれだけ探して家にないのであれば、また屋根裏?ということになり、探すこと三十秒!?めでたく、すぐに見つかった次第。あの日あの時、はさみを探すのに、懐中電灯を持って上がっていたらしい。しかし、いざ付けてみるとすでに電池切れ…トホホ…あ〜悲しいくらいにボケボケだ…。昔は、四十といえば、初老だったそうですが、(光司さんももうすぐ三十代ともお別れなので)人は必ず老いていくものなんですね〜前途多難…忘れ物多発の毎日です。これから先が思いやられます。神戸の台風のニュース映像を見てお店はだいじょうぶだったの?ってご心配してくださった皆様、このあたりは平和でしたのでご安心をー。一本下の国道はかなり冠水してたいへんだったようですが、やっぱり海が近い港町なんですね〜神戸って。葉音
 
2004.8.28>>>
お盆はいかがお過ごしでしたか?
我が家は、ぎっくり腰の光司さんと老齢の猫を抱えなんとももはやだらだらと過ごした夏休みでありました。でも、私としては今まで新しいお家にいる時間が少なかったものですから、とてもゆったりまったりと過ごすことが出来て、とってもしあわせっ〜!読書とオリンピックと壁塗りと…今年の夏は、暑いのが苦手な私にとってはぼんやり加減がちょうどよかった。光司さんは、整体の先生にみていただいたりしていたのですが、今回はずいぶんひどく、ずうっ〜と横になって起きあがるのも辛い状態。普段、動いたっきりの彼のことですから、う〜っと苦しげに動めいているのを見ていると、あ〜お気の毒〜って心痛くなるばかり…。でもね…それも一週間くらいならば…心穏やかに?優しくも出来ようというもの…。「だからさ〜あんなに休めって言ったでしょ〜」って、最後はいつものことながら説教しまくりでした。しか〜し、ぎっくり腰で調子が悪いからって、そうそうのんびりもしていられないのが、我が会社の現状でっす。気合いじゃ〜気合い!日本人のメダルラッシュすごかったですよね〜オリンピックに学び、元気をもらいました。光司さんはまたアトリエの壁をぶち壊し、第二弾のリビングの工事を進めています。プライベートのみならず、お待たせの新しいスツールのデザインも考えないといけないし…明日は食器棚の納品だ…現場も二件同時でリフォームが始まってしまい…来週は京都で打ち合わせあり…わ〜たいへんたいへん!寝ころんでなんていられませんよ〜!!葉音

 
2004.8.5>>>
三日は、うちのにゃんこの十四回目のお誕生日でした。猫ってこんなに長生きするもんなんだな〜と…と驚くくらいにずっと一緒にいるわけです。最初は、それほど猫好きってわけでもなかったのですが、これだけ長いつきあいを重ねてきますと情のひとつも湧いてきて、同士というか家族って感じになってくるもんなんですよね〜。すご〜く不細工な猫なんですけど…夫婦の会話は途切れても、猫との会話は途切れませんから…。これからも、きっといろいろあるのだろうけど、たくさん長生きしていっぱい想い出を共有できるといいなと思っています。夕方、ずっと気になっていた家のまわりの草むしりをしました。高い石積みの塀に囲まれているお家なので、ぐるっと溝が家のまわりを取り囲む形になっており、その溝もちゃんとお掃除しなくちゃ〜と思っていたので、少しの時間でしたけど、ガンバリました。…と!?…きっと神様のご褒美だったのかもね…ふと見上げると、大きく鮮やかな虹が東の空にくっきりと!北海道に住んでいた時はしょっちゅう虹を見るチャンスがありましたが、神戸ではあんまり経験がなかったので、わぁ〜久しぶり〜!の大きな虹。それも二重の!(福虹らしいよ〜)夕暮れ時のグレイがかった曇天に幻想的に浮かび上がるその七色は、まるで幻世に浮かぶ儚い絵を眺めているようで、なんだかとっても不思議な気持ちにさせてくれました。もしかするとって…願い事を叶えてくれそうに思い、あれもこれもとお願いしておきました。ヤン君のお誕生日に虹が出るなんてきっといいことあるに違いありませ〜ん。と〜ってもキレイでステキな虹だったけど、見た人いっぱいいるのかな!?…と書いておりました矢先、またまた光司さんはプチぎっくり腰に〜明日も納品なんだけどなあ〜可哀想に〜少し前に重いテーブルつくってましたから…やっぱりなったか〜って感じです。テーブルのお客様にはとっても喜んでもらえて嬉しかったんですけど、いつもぎっくりきちゃってます。トホホ…葉音

 
2004.7.24>>>
神戸らしい名前が気に入って、ずっとお世話になっていたプロバイダーさんが無くなってしまうことになり、アドレスなど変わっています。とりあえず、以前のページからジャンプしてくるように光司さんが変更してくれました。これからもどうぞよろしくお願い致します!
それにともないホームページの表紙も変えなきゃと思ってはいるのですが、なかなかそこまで手もまわらず…。アトリエの工事にかまけておりましたら、お待たせのお客様の物件があれこれ動き始めました。オーダー家具の他にも、まるごと一軒家のリフォームや増築やらの大きなお仕事がこの夏から秋にかけて続きます。最近は、このようにトータルで空間のプロデュースをさせていただくことが多くなってきており、たいへんだけど楽しいで〜す。それにしてもこの暑さは何!?子供の頃は、三十度を超えるのさえたいへ〜んって思っていたのに…。お店はどうしてもクーラーを効かせていなくちゃいけませんから、せめて寝る時だけでも…と、クーラーを消して扇風機と窓からの自然の風にしています。夜眠るときくらいは…と健康には一様気遣っているつもりなんですが、東京の四十度なんてどうにもならないでしょうね〜。まだ夏って始まったばかりなのに〜どうしましょ〜。アトリエは雨戸らしきものをようやくつくってくれたのですが、窓を開け放し寝ているわけですから、朝はすご〜い大音響の蝉の鳴き声とともに起きざるをえない状況です。それでも早起きするとお掃除、お洗濯、猫とピンポン玉サッカーと…出勤前にいろいろ出来ます。でも早朝からドタバタ主婦すると汗びっしょり。毎朝シャワーを浴びてから身支度を整えるのが日課となりました。子供のいない私たちにとって、お風呂くらいは贅沢に…と広くスペースを取り、壁はイタリア産の大理石、床は御影石、光司さん手作りのチークのすのことふたはサワラだったかな。こういう時に木工家は便利ですよ。すのこも風呂ブタもアッという間につくってくれますから〜。バスタブの脇の大窓を全開すると中庭とひと続きになっていて、中庭の空を見上げれば、鳥も星も雲も私だけのものって感じ〜朝から真っ裸で大空見上げ、シャワーを浴びるのはすご〜く快感!!今日も一日ガンバルぞ〜元気ハツラツゥ〜!!このお風呂が結構、夏バテ解消になってるのかもネ…。葉音

 
2004.7.8>>>
「あらたいへ〜ん!ヤン君がハゲちゃった。顔に似合わず、とっても神経質って、昔、獣医さんに言われたこともあるうちの老猫はこの引っ越しでど〜もナーバスになったよう…。彼にとっては、五度目の新しいお家になるのですが、今回はほとんどの荷物を私ひとりでお片づけをしたせいもあり、最後までドタバタ…ぐちゃぐちゃのままの移動となり、猫にとっては、非常にびっくり仰天の事件!?だった模様。顔から耳にかけアトピー様のブツブツがいっぱい出来て、もともと薄くなっていた目の上あたりが、すっかりハゲチョロ毛に…。ちょっと前まで、確か肥満児だったはずなのにねえ。最近、お爺ちゃんになって痩せて小っちゃくなっちゃったなあって思っていた矢先、なんともみすぼらしく、しょぼしょぼの貧相な姿に…。まっ、お手製の輪っかのような首巻きを光司さんにつくってもらい、引っ掻かないように気をつけていたら、今はほとんど完治してきましたけど…ちゃんと新しい毛は生えてくるのかしらん。傷が癒えるとともにニャーニャーとわがまま放題でお部屋やお風呂を探検しまくり〜!今朝はいきなりバスタブに飛び込み、人のトイレも覗きに来て…ようやくヤン君らしくなってきてホッと一安心です。お台所も出来ていない工事現場状態のお家なので、ちょっとワイルドな生活が始まっています。夜は、今日は何焼く?って、毎日のように中庭でバーベキュー。結婚当初は、無職の旅人(ある意味、浮浪者ともいうが…)だったので、こういうキャンプっぽい暮らしは、結構得意というか当たり前に受け入れられる習性です。収納だってなにひとつ出来ていないのですから、納まる所に納まるべき荷物の整理は当然はかどらず…、なんだか大学生の貧乏下宿みたい。連日の猛暑で、なかなか作業も進まないし〜。でもね…耳を棲ませば聴こえてくる鳥の声、天窓を見上げると流れゆく雲、遠く眺める緑の山の稜線、あ〜無理して引っ越してきて正解だったあ〜荷物に埋もれながらも、ここの静かな環境は、心穏やかになれるんです…と〜っても!!葉音

 
2004.6.30>>>
「石の上にも三年やで…」な〜んてことをよく母に言われたような気がしますが、そんなにのんびりしていたら、人生まるでつまんな〜い!ってお釈迦さまもきっと思ったに違いない!??今度の家は結婚生活十五年目にして七件目の物件!わあ〜平均すると二年と少々、まさしく引っ越し貧乏を絵に描いたような人生だな〜。新しい場所で暮らすことへの高揚感、その土地の空気感、知らない街をうろちょろする時のドキドキ…何か新しい事へチャレンジしたり、冒険したり…知らないことを知る時に感じるあのワクワク気分が、なんともいえず、私は大好きです。生きていると次から次へと試練がやってきて、悲しいこと、辛いことが怒濤の如く押し寄せてきますが、そんな中でほんのひととき喜びをかみしめることが出来るのは、きっといっぱい頑張った自分へのごほうびなんだと思っています。時々やってくるたいへんな渦の中でぐるぐる目がまわりそうな時も、ひゃひゃひゃあ〜って大笑いすることにしています。今ある不幸を決して人のせいにしないこと。それが私が見つけた一番のお悩み解決法なのかな。自分で選んだ道を自分の意志で歩いていくと、どんな些細なことだって、人のせいにしようなどとは微塵も思うことはありません。そんな毎日の中で、時々訪れる「楽しい!嬉しい!おもしろ〜い!」はその人自身にしかわからないはず…。たくさんのしんど〜いと、も〜勘弁してくれよ〜の時間の後にやってくる…やったあ〜すごいかも〜!っていうその至福の時は、何かを成し遂げたことのある人にだけ与えられた大切な宝物です。オープンのことを考えると時間的にゆとりのなかったショールームの壁は左官屋さんにおまかせしましたが、アトリエは、ケイソウ土の壁塗りを自分たちでやり遂げたいと思っています。一体何日かかるのやら…っていうくらいたいへんそうなんですが、この「楽しい」は、人に譲るのはもったいないですからね…。力ないけど、ガンバリまっす!!しか〜し、その前にぐちゃぐちゃの荷物を整理しないと…そちらの方がかな〜り手強そう!葉音

 
2004.6.19>>>
果たしてこんな状態で生活が出来るのか?と少々不安はあるけれど、まっ、なんとかなるでしょう!てなわけで今月末アトリエへのお引っ越しを強引に…決行することに致しました。いつもわりと思いたったが吉日だ〜とばかりに行動してしまう私たち。ネコが一番迷惑でしょうな…。しか〜し、引っ越しは、この十五年の歳月に一段と増えてしまった荷物を整理する大チャンスでもありま〜す。いっぱい捨ててやる〜!と意気込んでおりますが、オカダ君は全然捨てない人なので、減るのは私のものばかりか…。とりあえずの仮住まいと覚悟して住んだこの家に、こ〜んなに(五年も経っていた!)長く住むことになろうとは…予想もしていなかったので、当の私たちが一番びっくりしています。それでもこの五年間に、お店の方は、次から次へと三件も立ち上げ(茅葺きのぎゃらりーをいれると四件か…)引っ越してきたのですから、お家まで手が回らなかったのも無理もないね。山の手の緑多き豪邸地区でしたから、心癒されることも多く、イヤなこともすっかり思い出話として笑って話せるほどに回復できたように思います。悲しみも苦しみも時の流れが一番の薬…とはよくいったもので、確か、孔子のお言葉だったでしょうか…?徳に報いるに徳を以てし怨みに報いるに直を以てす」まっ、人生いろいろ…前を向いて歩いていこう!感謝の気持ちをいっぱい込めて、天井のほこりを払い、外回りの竹を切り…後かたづけもたいへんだ〜。新しい場所は、もっと静かな所みたいで…オカダ君曰く「鳥ばっかりや〜!」って言ってましたから、やんくん大喜びだね〜。まだ、どのお部屋も未完成ですが、住みながらこつこつときれいに仕上げていければいいかしらん。屋根と水があれば、人間なんとかなりますからねっ。あれもこれもしなくちゃいけないことだらけで、光司さんはよれよれモード全開ですが、お正月くらいには、のんびり出来る環境が整えばいいかな〜とゆったり気分でいきましょう。彼は、私が寝こけている早朝より工房に詰めており、こんなに働き者だったの?と思うほど…。このまえ、腰痛か肩こりの薬を買ったら、万歩計がおまけについていて、一度やってみたら、二万何歩って言ってました。みんな一万歩を目標にするらしいので、「今日はあんまり動かへんかったのに〜」というオカダ君は、普段は一体何万歩!?歩いているんだろう。絶対、動いたっきり老人になるタイプだね〜。葉音

 
2004.5.23>>>
奥の歯の詰め物が欠けてしまって、何年かぶりに歯医者さんに通っています。幼い頃に、乳歯をいっぺんに4本も!!抜かれて、口の中は血だらけ〜!涙なみだのトラウマがあり、歯医者さんはちょ〜苦手。でも、思いきって通ってるんですけど…ね。私の場合、親不知が埋もれたまま真横に…それもやや下向き加減に生えてしまっているらしく、そいつがどんどん奥歯を押してきているそうな…。抜かなきゃと思いつつ、なかなか勇気も出ず…。人のことならしっかりしろ〜っていくらでも注意できちゃうのですけど、自分の歯となるとそうもいかないのよね〜。なんとなく、梅雨っぽぃさっぱりしないお天気が続いているので、余計どんよりと鈍い痛みが…やだな〜健康が一番!つくづくそう思いますよね。アトリエも久しぶりに見てきたら、おお〜って感じにずいぶん出来ていてびっくり。昔の私たちであれば、いきなりキャンプ生活に突入できるのですが…ヤン君(ネコ)もじいさんになってしまいましたし、私もほぼ毎日のお店があるしなあ〜。なかなかあれもこれもとはいかない大人になってしまいました。光司さん(只今、この呼び方を練習中!)は、いろんな人に頼りにされておりますし…。でも、お仕事で忙しいというのは、とても幸せなことだなと思っています。どの物件もうまくまわっていくといいんですけどね。皆さん、お待ちかねなので、ガンバらなくっちゃ!!葉音

 
2004.5.5>>>
昔、昔のことですが、とっても大きな、がら〜んとした部屋に、裸同然でベッドに寝かせられていたたくさんのお年寄り達を見たことがあります。十代の私にとって、あまりにも壮絶なその光景は、現実の世界とはまるで信じがたく…それは、澱のように深く心に沈み、悲しい記憶として残りました。昼間だったので、さすがにベッドにくくりつけられはしてませんでしたが…おむつをして、ただころ〜んと、横たわっているお年寄りは、皆一様にがりがりに痩せており、後はもう死を待つばかりといった状態に見えました。時折、ウッ〜とかアッ〜と苦しげにうめき声を上げ、そのなんとも形容し難いもの悲しい叫びは、今も私の耳にこびりついて離れません。その時抱いた老人施設に対する、「こんなことはあってはならない」という、ただ当たり前の感情は、ずっと心から消える事はありませんでした。あの、お年寄りたちの末路を思えば、一人一人の人格を全く無視した日本の旧い福祉の有り様を嘆いておられた故外山義先生の強いお気持ちがよくわかります。あの光景を私が見てしまったのは、ただの偶然ではなく、必然であったのかと、老人福祉への関わりを深く持ち始めた今、使命感みたいなものと共に感じています。急逝された外山先生の志しを継いだそのお手伝いを、ほんの少しですが、出来る道が開けてきたのです。施設に暮らすすべてのお年寄りが、安心して老いていくことができるよう、微々たる力ではありますが、私たちの持てる力すべてを発揮して、ご協力出来ればと考えています。年々、我が儘になっていく我が身を思えば、個室化へと日本の福祉の現状が変化してきたのは大いに歓迎すべきことだと思っています。たとえ見知らぬ街のどんなに小さな部屋であろうとも、そこが自分だけの落ち着ける「お気に入りの場所」になっていくのであれば、人は幸せに、最後まで時を過ごせるのではないか…と思っています。これからはじまるお仕事を、楽しんで楽しんで、私たちのライフワークとして続けていければ…と願っています。またひとつ、仕事の幅が拡がって、オカダ君はたいへんでしょうけど、ガンバって!って応援しています。葉音

 
2004.4.26>>>
いつの間に、こんな風にいろんなお仕事をするようになったのやら…不思議なくらいに次から次へと、いろんな人がいろんな依頼をしてくれて…本当に有り難いな〜と感謝する毎日です。がっ!アトリエの工事にあれこれものが必要なので、オカダ君は相変わらずネットでなんだかんだと買いまくりの日々。収入と支出のバランスがもうむちゃくちゃで、経理担当としては、もう何考えてるんだかって笑うしかな〜い。大きな収納を作り終えて、ホッとしたのもつかの間、アトリエの窓枠から雨が浸みてきているのを気にしつつ、特注の椅子やソファ、増築リフォームの打ち合わせ、福祉関係のお仕事などなど、昨年の今頃は、私の母親が入院して、あたふたしていたことを思い出すと、今年はなんとなく平和に時が流れているのかも。朝のと〜っても苦手な私を残し、オカダ君はとっとと早朝から工房へでかけております。先週久しぶりに土日の二日間、お店に来ていたら、なんか長いこと工房へ行ってない気がするわ〜って、ちょっぴりさみしそうでしたから、工房でひとり何かを創っている時のほうがやっぱり楽しいみたいですね。BUT、最近、またまた弟子入り志願といいましょうか、木工を学びたいという若者からの問い合わせがひんぱんに…。こちらも縁のものなので、ちゃんとお返事を…と思うのだけれど、安易な印象のお気楽メールにはほとほとまいってしまう。どこのどんな経歴の持ち主だかわからない人から、いきなり働きたいと言われてもな〜まずは、自分自身のアピールをしてほしいもんだと思いますが、この頃は携帯メールで簡単に送ってこられる方も多く、昔人間の私はなんだか悲しいというか…情けない気持ちになってしまいます。ごあいさつは生きる基本!第一印象って大切だと思いますけどね〜。特に、相手を思いやる気持ちをいっぱい持ってないとやってられないこのお仕事…自分の将来がかかっているにもかかわらず、一方的にメールを送りつけてくる人やアポなしで突然やってくるような人に、ものづくりがはたして出来るのかしらんと素朴な疑問に包まれることも…。でも、今日からまたひとり「若者」が来てるんですよね。オカダ君教えるのへただし、休憩もしない人なので、たぶんたいへ〜んだと思います。だいじょうぶかしらん…。葉音

 
2004.3.30>>>
中華のお知り合いのお店が、ようやくオープンしました。結局、出資者とその当人たちとの微妙な関係で、私たちの提案したものは金額的に合わず…残念ながら、オカダ君のデザインでは出来なかったのですが、リーズナブルな仕様ながらも、すごくおしゃれなお店に仕上がっていたので、よかったと思います。以前のお店は穴場的な存在でしたけれど、今度は、なんてったって、三宮のメインの場所なので、若いカップルが多い感じ。立地によってずいぶんお店の印象も変わりますよね。わたしたちのようなおっさんとおばはんは、なんか浮いてる気もしましたが…まっ、気にせず、また食べにいこ〜!作り手として、なかなかお金の交渉はむずかしいです。名前を出して勝負している以上、やはり納得したものづくりをしていくためにはある程度の予算は必要だと考えているのですが、ほとんどの場合、実際出来上がってみるまで、お客様には見てもらうわけにはいかないわけで…、いつもお納めするまでは、本当にドキドキしてしまいます。納品後は、私たちの想像以上に皆さんとっても喜んでくださり、ホッとすると同時にやった〜って気持ちでいっぱいに!!今月は、結構、納品ラッシュでしたが、頭のなかでイメージしていたのより、実物のほうがよかったといってくださる事が多く、嬉しい限りです。特に大物の時は、ほんとよれよれになってますからね〜。オカダ君もこれで喜んでくれへんかったらイヤやわ〜とよく言ってますから、まっ、本人はどの作品も渾身の力と真心を込めて製作しているようです。またまた、いろ〜んな打ち合わせと製作がどど〜んと押し寄せてきました。またもや、アトリエ工事は中断しています。ここ何日か、雨が続き、雨漏りもしているようなので、早く壁と屋根を仕上げないといけないんだけどなあ〜。神戸のサクラの花もあちらこちらで咲き始め、春が一気にやってきました!葉音

 
2004.3.8>>>
改装中の我がアトリエを見に行ってきました。自宅から直接、ひとりで電車で行くのは、初めてかな。神戸市を東から西へ横切る距離に工房はあります。車窓から見えるきらきら光る波の輝きは、なんだかほわんと心地よく…電車に揺られての小旅行って感じ。はるかかなたの水平線に目をやれば、海の中を自分自身が漂っているようで…。いつものお休みは、一日中、家にこもって、一週間分の洗濯やらお掃除に追われていますから、たまには、こうやって、ぼんやり海を眺めることも大切だね〜。BUT!方向音痴の私は、西と東の出口を間違え、どのバス停に行けばよいのか、電車を降りたとたんに、案の定!?迷子になってましたけどね。こういうのって、大人になっても直るとかいうもんじゃないんだねえ。一度お店から行ったことがあるのに、迷うものは迷うんだ。何度行ってもデパ地下も覚えられないからなあ〜自慢じゃないけど…。岡田せんせ〜のアトリエは、想像以上にかっこよくなってました。にわかに増築部分の工事も始まっていたし、壁は黒っぽい木貼りで仕上がっており、もうもとの建物のイメージはなくなって、なんだかよそのお家を見ているみたい。結構山合いにあるからでしょうか、高速道路がすぐそばを通っているわりには、空気も澄んでいて心なしか時間もゆったり流れているような気がします。私はまだ数回しか通っていないけれど、ホッと出来る場所になりつつあるのかな〜ってようやくそんな思いがしてきました。光の入り方は、窓の位置で全然違うし、こうやって建築家の先生はいろいろ考えてやってるんだな〜って、目の前で建物が出来上がってくるのを見ていると、納得です。よその家の屋根とか窓の納まり具合などがみょ〜に気になる今日この頃。まっ、見たからって私はな〜んにもわかりませんから、すべてオカダ君のやりたいように工事は進んでいる次第です。葉音

 
2004.3.1>>>
木工生活も十年めに突入し、気持ちが慢心していたわけではないと思うのですが、はじめてテーブルが出戻ってまいりました。とほほ〜!オカダコウジを全く知らない…うちへの直接の依頼ではないお客様だったので、余計心苦しく、奈落の底に沈められたような気分。今にして思えば、丁度、大寒波が神戸を襲った日に納品したのが悪かったのか…、もしかすると接着ののりが古くなっていたのか…などなど原因をあれこれさぐるのですが、とにかくこのような事になったのはなにぶん初めてのことだったので…。一番考えられるのは、ガンガンに効いた暖房のお部屋も外もきっと想像以上に乾燥がひどかったのだと思われ…、たぶんビル並、百貨店並!?の状況だったのではないかと推測されます。(工房が地下室のような環境にあるので、あまりのギャップにテーブルが悲鳴をあげたのかな〜??)北海道にいた頃、乾燥のひどい都会の冬は要注意と、よく先輩の木工家さんからお話を聞いていたので、仕入れの材木にも作りも慎重に慎重を重ね、作ってきたのですが…この十年の自信が音を立ててもろくも崩れ去るような、岡田先生にとってはまったくもって晴天の霹靂の大事件でありました。「めっちゃ、完璧や〜!」って、ご満悦の…本人は自信満々の力作だっただけに、ショックも落胆もそれはそれは大きく深く…かな〜〜り落ち込んでおりましたが、同じ時期の他のテーブルや家具は元気だし、持ち帰ったテーブルは工房にかえ?きたら一日でいきなり元通りにくっついちゃうし〜。よっぽど辛かったんだね〜と初の出戻りテーブルを気遣っていると、クライアントさんからお電話が…。「えっ〜!!あの岡田さんが作ってくれたの〜!」ってまわりのお友達も家を建ててくれた建築家の先生もオカダ君のことをよくご存知だったらしく…まわりのみなさんが、「しっかりものづくりをしている人よ〜」って、ずいぶんオカダ君をかばい、援護してくれたそうです。引き取った際に、これ以上のテーブルはつくる自信が持てなかったので、うちではまずつくらない合板のテーブルを別に作成しお届けしたのですが、やはり元の無垢のテーブルがいいってことに…。もちろん修理は致しましたが、同じテーブルをもう一度お納めすることになりました。私たちの今までの仕事をどこかで見てくれている人がいて、味方になってくれる人達もた〜くさんいてくれるんだ〜とたいへん有り難く感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、失敗はあるのかもしれないけれど、誠実第一!傲慢にならないよう、一日一日を…そして一つ一つの作品を…大切に丁寧に創っていきましょう。お客様には、ご迷惑をおかけ致しましたが、とても貴重ないい体験になりました。これからも初心にかえって一生懸命ものづくりに励みたいと思います。メイプル四月号に、大きくアレーズを取り上げて頂いています。皆さん、見てね〜!葉音

 
2004.2.5>>>
お正月に熱を出したばかりだというのに二人して相次いで、吐いたり、高熱がでたりして、またまたのダウン!なんだか世の中、牛肉もダメ、鶏肉もダメ…といろいろありますが、我が家も一月は体調もお仕事も波乱含みの展開だったなあ〜。そんな中、寒さと腰の痛みにも負けずオカダ君のアトリエの工事は、微々たる前進を続けている模様…。外廊下の部分もリビングの延長にして、外壁を立てました。木工家らしく、木の壁に決定!(…ていうか〜、別のものだと自分じゃ貼れないからね…)外観は、結構渋め、黒っぽい別荘風!?にするそうです。材料にはいろんな木を仕入れたようで、至る所が本職の木製ってことになりそうですね。昨日めでたくペアガラスも入ったので、少しは、家らしくなってきているのかな。私も頭の中で、自分の動きをあれこれシュミレーションするのですが、なにぶん初めてのお家ですから、後でやっぱりここはこうすればよかったって思う箇所がいろいろ出てくるんでしょうね。いろんなお客様にた〜くさん遊びに来ていただける、居心地の良い空間になれば…と願っています。初めてのアイランドキッチンがどんな使い勝手になるのか今から楽しみ〜なんですが、お仕事もこなしていかねばなりませんし、自分の家のキッチンどころじゃな〜い!のが現状なんですけど…。いったいいつ完成するのか、はたまた本当に完成する日がやってくるのか…はあ〜っ、道のりはかなり遠そうだなあ〜。葉音

 
2004.1.10>>>
皆様、明けましておめでとうございます。どんなお正月をお過ごしになりましたか〜!?雪の世界をなつかしく感じられるほどに、神戸は、暖かいお正月でした。そんなぬるま湯のような暮らしをしているといきなり風邪を引いてしまい…またまたの寝正月。確か去年もそうだったような気がする〜。お店にでている時はたぶん気も張っており風邪など引かない!という信念のもと働いているのですが、いつまでも寝てられると思うとやっぱダメですよね。オカダ君は、三日からアトリエの工事で工房へ行ってましたが、私はと言えば、ベッドから起きあがれず…それでも、それはそれで幸せなこと。ず〜っとベッドにもぐりこんで久しぶりにゆっくり本を読めました。どちらかというと引こもりが楽で好きな私にとってはとてもいい休息の時間でした。でもまたまた案の定というべきか、私が元気になりかけたと思ったら今度はオカダ君が熱出してましたけどね…。でも、だからといって休んでるわけにはいきません。年明けから有り難いことに、納品だ〜取材だ〜ってあれこれスケジュールはいっぱいです。今年もめいっぱいお仕事ガンバリま〜す!!っというわけで、15日の朝刊に出ちゃうことになりました。地元、神戸新聞お読みの皆様、ぜひご覧下さいね。新聞って、白黒だと思っていたら、今は、カラーの時代なんですねえ〜それも思っているより大きいですよって言われちゃいましたし〜ひゃあ〜、かわいく若く!写ってるといいんですけど…そんなこと無理か〜。写真は昔から苦手で、私はよっぽどでないと取材撮りは逃げてきましたが、エイやっのかけ声と共に、今年はなんでもチャレンジすることに致しました。今しかない「いま」を楽しみたいと思います。毎年恒例の商売繁盛の神様、えべっさんのおみくじは、オカダ君は一番くじを私は二番くじを引き当て、くやしいけれど、オカダ君は今年も大吉をゲット!です。葉音